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コルシカ ガイド (Guides de la Corse par KOMORIYA) その1

これは平成13年夏の私の旅行記なのですが、その中にコルシカ旅行の参考になるようなデータを入れていますので、コルシカ ガイドのタイトルをつけました

はじめに

今から18年くらい前になるでしょうか、40才台になった私は、ふと思い立って、高校時代のペンフレンドOdetteオデットをアントワープの郊外に訪ねていきました。今は結婚していて主婦ですが、かつてサベナ航空のスチュワーデスをしていた彼女は、世界を飛んでいろいろな所を見聞したはずです。その中で、どこがよかったですか、と私が質問すると、Odetteは夢見るような眼差しで、コルシカ(Corsica)が素晴らしかったわ、と答えました。

それ以来、私は心の中で、いつしか絶対に、コルシカへ行くぞと、思っていました。数年前、東京湾の御台場で開催されたフランス祭の会場では、コルスCorse( フランス語でコルシカのこと)の男性合唱団が美しいハーモニーを聞かせてくれました。コルス人の黒髪が印象的でした。

地中海の島に行くのは、陸続きでは無いだけに、簡単ではなく、これまでのフランス行きでは、結局、果たせませんでした。16回目のフランス行きになる今回は、思い切ってコルスへ行くことにしました。

情報の収集

4月頃から、準備を始め、先ずはコルスに関する情報をインターネットで調べました。日本語のサイトは極めて少なく、「日本コルシカ協会」というホームページくらいです。他に、私のホームページに寄稿していただいた、コルス(コルシカ島に行ってきました(高橋真之さんの報告)や、フランスのサイトはそれなりに充実していますが、日本から出かける者にとっては、情報不足でした。フランスのコルス宿泊施設の空室情報をインターネットで何度かチェックして見ていると、まだ4月半ば頃だというのに、条件のいい宿は、7月中旬から8月一杯まで、早くも予約で満室になっています。これでは、うかうか出来ないので、先ずエールフランスの航空券をいつもの渋谷のMax Vista旅行会社に予約してもらいました。赤坂溜池にあるフランス政府観光協会まで出向きましたが、そこでもコルスに関する資料は皆無でしたので、リモージュのホテル冊子をいただいて帰りました。

ホテルの予約

4月中旬、コルスのホテルの予約を開始しました。インターネットで必要事項を書き込んで予約しましたら、あらかじめセットされているページなのでしょう、Congulatulation! あなたはホテルの予約に成功しました、と言う英語のメッセージがパソコン画面に現れました。それを印刷保存して、一安心したのですが、ところがどっこい、翌日には、E-メールが届きーーー残念ながら、お申し込みのホテルは満員です、この時期(注:7ー8月)はバカンス客が押し寄せて、空き室が無いのですーーーというのです。しかたがないので、自分でミシュランのガイドブックを見て、何件かのホテルをFAXで予約してみましたが、案の定、返事は、空き室無しばかり。

航空券は取れたのに、宿が無くては行くことが出来ません。はたと思いついた、そうだ大都市の周辺の町のホテルにすればいい。FAXすると、空き室あり、の返事。やれやれ、と思って文面を見ると、マダムコモリヤと言う書き出し。おかしいなと思い、さらに読むと、当方エステテイックサロン有、これは宿泊料(一泊5万円)とは別料金ですと書いてあります。なんと、たった2泊で10数万円も請求されたのではかないません。早速キャンセルのFAX送信。皆が見ているインターネットやミッシュランに頼ったから、予約が殺到して、空き室が無いのだろうから、と最後の手段として、フランスで買ったHacheteアシェット社のガイドブックのホテルリストから選んで、FAXしたら、一発で予約が取れました。

これで一件落着かと思ったら、5月になって、クレジットカード会社から、ホテルの予約金を引き落とす、との連絡。だってインターネットで申し込んだホテルは、後からE-メールで、残念ながら満室ですと来ていたはずなのに。念のため、そのE-メールの発信先に前のメールのコピーを付けて問い合わせると、ホテルは取れているから、代金を払えという。宿泊料の6%がその斡旋会社の手数料ということなのに予約金2万円以上引き落とされる。それじゃ、ホテル代は30万円にもなるの! とびっくりして、再度E-メールで問い合わせると、ーーーそうじゃないよ、カードで予約金を全額前納するのさ(つまり室料の106%)、そしてホテルについたらフロントで書類にサインして、ホテルを出る時には、(すでに室料は前納してあるのだから)朝食代だけを払えばいいのさーーーというわけでした。やれやれ。それにしても、意味不明のメールをくれたものさ。おかげで、今度は、Hacheteアシェット社のガイドブックのホテルリストから選んで、FAXして、一発で予約が取れた親切なホテルをキャンセルするはめになってしまいました、ごめんなさい。

これからお出でになる方へのアドバイス

というわけで、ホテルとくにAjaccioとCalviの2大人気都市のホテルは7、8月はヴァカンス客で混みますから、夏休みにお出かけ予定の方は、その年の3月までに予約を申し込んだほうがいいでしょう。本格的な春が来た頃では遅すぎます。

コルスまでの交通手段は船か飛行機です。これもまた、7、8月は直前では座席を手に入れることが難しいでしょう。飛行機はパリから約1時間40分でコルスに着きます。料金も日本からパリ、パリからコルスと一緒に買えば、約9000円の追加でコルス往復航空券が手に入りますので、時間とお金の節約が出来る飛行機ルートがおすすめです。