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コルシカ ガイド (Guides de la Corse par KOMORIYA) その5

コルテCorte、レストニカ峡谷les gorges de la Restonica

コルス3日目の朝、ホテル出発、タクシーでSNCFアジャクシオ駅に8:30到着。おどろいた事に9:00出発というのに、列車内は、もう、ほぼ満員。急いで、空席を見つけて座りました。出発間際に乗った客は、ヨーロッパの列車ではめずらしい事ですが、初めから立ちです。列車はアジャクシオを出ると、窓外は、たちまち緑の山の風景に変わります。途中で、黒く焦げて葉っぱの無い木立が延々と4ー5キロ続きます。山火事でもあったのでしょう。単線ですから、途中の駅で対向列車を待ち合わせるので、列車は30分遅れて11:30コルテCorte着。山の中の都市での第一歩の感想は、とても暑い!。駅からの景色は高台にコルテの街が見え、頂上には城塞(シッタデルCitadelle)がそびえています。タクシーは居ないし、バス停は無い。街まで歩くには遠すぎます。公衆電話からタクシーを呼ぶためには、テレホンカードを買う必要があります。駅の隣にキオスがあるので、行ってみると入り口が開きません。もう12時で昼休みなのです。これには、まいりました、コルスの議会が開かれるほどの中心都市コルテだから、乗り物も簡単に捕まえられると思っていた私が甘かったのです。大きな旅行かばんを前にして、暑い昼下がり,駅前で耐えること30分、誰かがタクシーで駅に来ました。その緑のタクシーめがけて走りました。その運転手Michel Saloiani さんはにこにこした、感じのいいおじさんでした。疲れていたし、おなかが空いていたので、タクシーでシッタデルまで登って、あとはコルテの市街を流して廻り、続いてそのまま、今日の宿オーベルジュ・ドラ・レストニカAuberge de la Restonicaまで直行してもらいました(料金100F)。(写真はコルテ遠景とコルテ市内スナップ)

ということでコルテの街そのものは、詳しく観ていません。

オーベルジュ・ドラ・レストニカAuberge de la Restonicaはコルテから車で10分、レストニカ渓谷Lの道路の途中にあります。美しい大きなプールのある宿で、石組みの山荘です。すぐ横を川が流れていて、遠景は青い空とごつごつとした岩の高い山に囲まれている別天地です。名前の通り料理が自慢で、登山家の基地にもなっています。

午後1時過ぎ、プールサイドのスナックでサンドウイッチと飲み物を買って、お昼です。飲み物のピーチ味のリプトン紅茶がさわやかでした。明日の行動の下調べ開始。レセプションの60才位のおばさんに、Lac de Mwloメロ湖,Lac de Capitelloカピテロ湖に明日行きたいのですが、交通手段を教えて下さい、と御願いしますと、4ー5分この道路を歩いていくと、インフォメーションがあるので、そこからバスが無料でで登り口まで送ってくれるヨ、との返事。そこで早速、歩いていくと、1軒のホテルがありましたが、インフォーメーションは見つかりません。この辺は標高400メートル位で、午後2時の太陽が照りつけ、歩くとすぐ暑さでいやになってしまいます。どうも、地元のおばさんの発音が少し訛っていて、聞き取りにくく、情報を聞き間違えたのかもしれません。ということで、汗かきながら、宿に戻り、それらしき物が見つかりません、もう一度、よく教えて下さい、と、おばさんにきいてみましたが、どうも会話が進展しません。困っていると、丁度、外から戻ってきた客が、これを聞きつけて、英語で説明してくれました。やはり、先程の道を歩いていくとインフォメーションが有る。いうのですしかもバスは朝何本も運行されているらしい。今度は、確信をもって10分位歩いていくと、インフォメーションが見えてきました。受け付けの女性に予約は、と聞くと、予約する必要はありません、バスには自由に乗れます、無料です、との事。La Valee de la Restonicaレストニカ渓谷の地図をいただき、出発時刻をメモして来ました。インフォメーションの傍には、清流が流れていて、人々が水遊びをしています。インフォメーション出発8:00、9:00、9:30で終点登山口からの戻りの便は15:00、16:00、16:30、17:30です。

夕食は室内のレストランでいただきました。中でも郷土料理のコルススープla soupe corseは野菜たっぷりでとても気に入りました。別皿にうずら豆の煮つけが付け合わせで出て、スープと一緒に食べるのです。量がたっぷりで、1人前を家族3人で分けて食べました。材料は、うずら豆、ポアローネギ、にんじん、じゃがいも、キャベツ、ハム、マジョラム(または野生ハーブ)、トマトピューレ、ラードなどです。