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コルシカ ガイド (Guides de la Corse par KOMORIYA) その8

バスの旅:バステイアBastia発着、コルス岬Cap Corse一周

インフォメーションのそばのバス発着所Gare Routiere午前9時出発のコルス岬周遊バスに乗りました。Le tour du cap Corse en Mini-bus(火、木、土 運行)小振りのバスで、中年の運転手さんです。今日の乗客は10人ほどですから、予約が不要なわけですし、隔日運行もうなずけます。途中下車も可能ですから、乗車する際に、行き先を告げ、料金を払います。昨日もらった案内書には105Fと記載されていますが、それより高い料金をとられました。最近、値上げしたとのことです。Bastiaから東海岸を岬に向かって進みます。Ersa,Centuriと走りぬけ、Roglianoに10:40着。この街で20分休憩。インフォメーションがあり、立派なパンフレットがもらえます。ミニスーパーに入って、子供は学校の友人に栗のクッキーを棚にある全部買い占めました。会計のおじさんが、お土産かい、日本人かねときいていました。私はCusine Corseという料理の本を手に入れました。栗菓子もコルススープの作り方も書いてありました。Roglianoを出発して、いよいよバスはコルス岬を横断し、西海岸を目指します。Ersaに近付きますと沢山のプロペラが丘の上に見えてきました。風力発電装置で、案内パンフレットにも載っています。

今度はバスは方向を変えて、岬から遠ざかるように西海岸を南下して行きます。そのあたりから、景色は一変、真っ青な海、透けてみえる白い石、緑がかって見える水(写真上左)。断崖絶壁の上を走るバスからの眺めは、絶景、また絶景(写真下左)。このツアーのハイライトです。このコースを選んで良かったと、誰しも思うでしょう。Morsiglia,Pino,Minerbio,marincaと走って、Alboで2時間の昼休み。バスの乗客は、途中で降りたり、途中から乗り込んだ人が大半で、最初から最後まで乗り通した客は私達家族と、一人の中年女性だけでした。Alboで一番のレストランに行き、庭の木陰の席でゆっくりと新鮮な魚を使った昼食を楽しみました。もっとも、給仕が返事ばかりでなかなか勘定に来ないので、バスに乗り遅れないかと気をもみました。Alboを出発して、奇麗な町並みを数ヶ所通り抜け(写真上右)、午後4時St-Florentに着きました(写真下右)。ここで30分休憩。橋を渡り中ノ島に行くと、砂浜が広がり、海水浴をしています。子供たちは貝探し。午後の日差しのあまりの暑さに、私は松の木の木陰で休憩。この街は一大リゾート地で、沢山のリゾートマンションがあります。ここから山岳道路を抜けて、東に下れば1時間でBastiaに到着17:00。浦島太郎さん、このバスツアーで見た西海岸の景色も、絵にもかけない美しさでしたよ。


Bastiaはどこもかしこもピザ屋Pizzeriaが目立ち、イタリアという雰囲気。夕飯は、迷ったあげく、外人客でごった返している海の見えるレストランに入ってしまいました。生カキがカルテにあったからです。案の定(もしかしたら私達が日本人だから余計そうなのでしょうか)サービスが遅く、周りの客が帰っても、まだ次の料理が出てきません。まあ、ハズレの店だったのですが、おかげで夜出港して行く大型フェリーの勇姿を、目近で見る事が出来ました(写真上右)。翌日、早朝教会前の広場の朝市で花売り場をみました(写真下左)。朝日を浴びて入港するフェリー(写真下右)。市場の近くの八百屋さんで、A CASINCA (VESCOVATO)というヤギのチーズを買いました。旅の途中、腐ったような悪臭を放ちましたが、日本に持ち帰って、表面のぬめりを水で洗い流して拭いたら、全く臭くない美味しいチーズに戻りました。中心街にコルス物産専門店がありましたので、栗のジャムconfiture de chataigneと栗の粉のサブレsables a la farine de chataigneを買い求めました。

Bastiaからタクシーで高速(時速160キロ)で走り17分で空港に到着、料金134F。定刻通り12:00出発、Paris Orly Ouest空港13:35着。コルスの旅は多くの感動をもたらして、終わりました。