スイス旅行記今回の旅行)(その4)    前回の旅行にジャンプ

ルガーノ行きLUgano

今日は、ツエルマット →ブリーク → ドモドッソーラ → ロカルノ → ベリンツォーナ → ルガーノ、と四回乗り換えて、一日がかりでルガーノまで行きます。Domodossola からLocarnoの手前までの区間がイタリア国内ですがスイスパスで乗ることができます。この区間、列車は山間の静かな田舎町を走り、沿線にぶどう畑が連なります。その栽培法が日本と同じで、ぶどう棚作りです。日本と違うのは、工業製品などは使わず、枯れ木を利用して棚を作っていて、自然を大切にし、環境破壊を防いでいる姿勢が見える点です。国境越えのとき、車内にスイス税関の係りがパスポートコントロールに来ました。ちょどお昼を食べていた私達を見て、ボンナペテイートと言って、笑顔でパスしてくれました。 朝9時10分発午後3時46分着。

ルガーノは今までのところよりも標高が低く、イタリア寄りですから、昨日までのスイスとは違い、かなり暑く感じました。ルガーノのホテル情報としては東京のスイス観光局で立派な写真付きの冊子を頂いてきたので、その中から、駅に近く、大きなプールを持つContinental Parkhotelに決めました。料金は手軽で3人朝食付きで1泊200SF(13500円)でした。夕食も手軽な料金で食べられます。部屋は簡素ですが清潔で何の不満もありません。ホテルの公園内には山羊が放し飼いになっています。そういうわけで、宿泊客は小さい子供を連れた家族連れが目立ちました。荷物を置くと、早速プール行きです。何せ暑いのです。緑に囲まれたプールは深くて大きくて、本格的に泳ぐことが出来ます。

Restaurant Cyranoのリゾットとトリュフ料理に感激

涼んでから、街に降りて行きました。普通はケーブルカーを使うのですが、偶然地元のおばさんの後について行ったら、ビルの一角に秘密のエレベータが有り、一気に下の街に降りられました。そのまま中心街に歩いて行くと市庁舎前のリフォルマRiforma広場に出ました。この街を歩く時の目印は、この市庁舎と、高いドームを持つ中央郵便局です。ミシュラン赤本を参考に4箇所ほどレストランを歩いて見比べて、選んだのはResataurant Cyrano(住所corso Pestarozzi 27)です。入る前によく見るとゴミョー2000年に選ばれたマークが張ってありました。しめた、今夜はおいしい料理に出会えるぞ、と期待が高まります。私たちが最初の客でしたので、好きなところに座ってもいいといわれ、一番すてきな丸テーブルのところにしました。ボーイさんは気さくな人で、カルテの全ての料理を一つ一つ説明してくれました。この辺は主としてイタリア語なのですが、英語、フランス語で説明してくれますので、わかりやすい。さて、料理を注文する際にこの親切なボーイさんは、必ずsmall,medium,or large?と聞いてくれますので、自分のお腹に合った量が選べて、さすがサービスのし方もゴーミョ−の店です。

なんといっても、白トリュフのスライスがどっさりかかった兎肉のほうれん草詰め。トリュフの香りがぷんぷんで、最高。そしてメロンのリゾット。こんなの聞いたこともないし、初めて食べました。イタリアの甘いマルサラ酒(赤ぶどう酒)と赤肉メロンを使ったリゾットで、甘い上品な味に仕上げられています。またしても、おいしいお米に出会いました。ついで、シシリア島産の魚の浮き袋を干した物と挽き肉を詰めた沢山の三角形ラビオリなどの珍味。最後のデザートも、いも言われぬおいしさです。3人分の会計は128SF(8400円)と、スイス値段ではなく、イタリア値段のような安さで大満足。お勘定をイタリア語でお願いすると、なんだイタリア語も知っているじゃないか、といわれ、帰り際にはチャオ、オールボアール、ビーダーゼーンとメチャクチャでした。

待望のチョコレート工場見学

私が航空券を、いつもお願いする旅行会社、渋谷MAX VISTAに取りに行くと、カウンターのパンフレット類の中にスイス人が発行している英字のバックパッカーニュース新聞が置いてあり、読んでみると、ルガーノのチョコレート工場見学が書いてありました。今度の旅行で子供が一番期待している訪問先です。朝9時20分、ルガーノ国鉄駅から道を挟んで湖側に下がった所にある、オレンジ色車両のローカル線をルガーノ駅からPonte Tresa行きに乗り、20分、Caslano駅で下車。駅を降りて見回しても、それらしき工場が見当たりません。行き先案内の看板もありません。線路近くの雑草を草刈り機で取り除いて居るおじさんに「チョコレート工場はどこですか」ときいてみると、「線路の左側の小道を電車の進行方向に進みなさい」と教えてくれました。そのとおりに5分ほどあるくと、アルプローゼ・チョコレート工場が見えました。

Chocolate Alprose SA(Via Rompada ,6987 Caslano-Lugano) (見学をあらかじめ予約する必要は有りません)。誰も知らないかと思いきや、見学受け付けには、すでに、いく人かの家族連れが来ていました(日本人はゼロ)。3SFを払って入場して、工場、チョコレート博物館、自由に食べられる試食コーナー、最後に、おみやげ売り場の順にまわって、出口になります。中でも、チョコレート博物館で、スイスチョコレートメーカーの創始者の写真を見たことです。ネスレ、スシャール、トブラーなどメーカーの名前はすべて創始者の名前だったということに、感銘を受けました。Alproseというチョコレートは、あまり量販されていませんが、とても質の高い製品です。その後、せっかくですので、電車で終点のPonte Tresaに行きました。湖の辺にあるのですが、ここはもう、イタリアとの国境の町です。お昼になったので、アンチョビ、オリーブ、アーテイチョーク、ハムを使った贅沢な釜焼きピザ(焦げ具合がなんともいえないこうばしさ)を注文しましたが、大きすぎて、2枚を3人で食べきれないほどでした。

サン・サルバトーレ山Monte San Salvatore

午後はバスでケーブルカー乗り場まで行き、サン・サルバトーレ山頂に行きです。ケーブルカーは30分間隔で運転しているのですが、私たちの直前にドイツ人団体客が乗り込み、満員で乗れず、無意味な30分を乗り場で過ごすことになりました。料金は高いし、山頂からは、湖水の向こうに遠くぼんやりとミラノが見えた位が収穫で、暑いし、これなら湖上巡りの遊覧船に乗った方がよかったと反省しました。

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