スイス旅行記今回の旅行)(その1)       前回の旅行にジャンプ

平成12年(西暦2000年)子供が夏休みに入った直後の7月20日から7月30日まで、スイスに行くことにしました。今回は2度目のスイス行きです。

行程はチューリッヒ、アッペンッエル、ザンクトモリッツ、ツエルマット、ルガーノ、チューリッヒの順です。

チューリッヒ入り

スイスの飛行場へは日本からジャンボジェット機が飛んでいないのでしょうか、飛行機は中型機でした。その関係でしょうか、4月に申し込んだにもかかわらず、スイス航空は取れず、キャンセル待ちの日本航空の席が6月に取れて直行便で行くことができました。機内の食事はかなり良くなって、持参したカップラーメンの出番はありませんでした。チューリッヒ空港から鉄道で10分、チューリッヒ中央駅に着きました。

地球の歩き方のホテルガイド地図をみて、駅からわかりやすい道順、かつインターネットで予約出来るところを選び、ホテルSeidenHofに決めました。デパートJelmoliの南口に道を挟んで隣接していて、わかりやすく、雨の日でも楽に買い物が出来る便利な場所にあります。ベッドはしっかりしているし、夜は市街地とは思えない静かな部屋ですから良く眠れ、言うことなしのホテルです。ツインベッドに補助ベッドで3人で利用し、1泊朝食付き360SF(約24,000円)。

米のうまさに開眼

先ず、リンデンホーフの丘に登り、チューリッヒ市街とリトマ川を眺めました。それから湖まで歩いて、大体の地理感をつかみ、川沿いに歩いて中央駅の方に戻りました。駅の西側に面白い商店街が有ると英字新聞に紹介されていたので、行ってみましたが、取り立てて目立った店もなく、くたびれもうけでした。再びバーンホフ通りに戻ってみると、行きにマークしておいたお惣菜屋さんはもう閉店しています。レストランに入るほど空腹ではありませんので、まだ開いていたJelmoliデパートの地下食料品売り場をみると、閉店間際ですから、出来合いの惣菜は少ししか残っていません。その中から、冷めたラザーニヤ(結構高い)と、チキンカレーとライスのサラダを買い求め、ホテルで食べました。前二品はどうということはない普通の味でしたが、カレーの付け合わせに買った、ライスサラダの米のおいしいこと! すっかり、この米(イタリア産かしら)が気に入ってしまいました。その後も、米を食べてみましたが、スイスの水と合うのでしょうか、やはりおいしい。

アッペンツエルAppenzell

翌朝、スイス東部オーストリヤに近いアッペンツエルに向かう、チューリッヒからゴッサウまで列車で行き、そこでAppenzeller Bahnenというローカル線に乗り換えチューリッヒから2時間でアッペンツエルに到着。アッペンツエルの街は大きくありませんので、メインストリートは端から端まで10分もあれば歩けてしまいます。駅から市街までも5分位と近いのです。独特の装飾をした家並み(正面の美しい装飾が目につきますが、古い木造住宅では、写真右のように、厚さ3ミリ幅5センチ位の平べったい木の板をうろこ状にいくつも重ねていって壁面を覆っている)を見ながら、ランツゲマインデ広場に出て、ホテルAppenzellに荷物を置き、ホテルで昼食をとりました。とてもおいしい。このホテルには自家製ケーキ売り場も有り、さっそくケーキを6個買い求めました。宿泊代、昼食、ケーキ代を含めて、366SF(24,600円)という安さです。ランツゲマインデ広場でこのホテルの向側に有る、ホテルSaentisで今夜、民族音楽ディナーショウが開かれるというので、早速予約(3人分204SF、13,700円)。アッペンツエルの中心街でおみやげを買いました。街角のきれいなおもちゃ屋さんでキーホルダーを、中心部にあるパイプ屋(この店が一番おみやげの品揃えが豊富)でスプーンを買いました。ところが、このパイプ印の土産屋は曲者で、金色のスプーンを持っていって注文したのに、女店員が引き出しから別の銀色のスプーンを取り出して包装し、それでいて、金のスプーンの値段を取ろうとしたので(金色のほうが銀色よりも値段が高い)、それをズーと見守っていた私が、それは金色じゃ無いでしょうが、というと、しぶしぶ金色に取り替えてよこしました。妻のほうも、手ごろなおみやげを7個買って、会計に行くと、マダムが電話に応対しながらレジに打ち込んでいました。会計を済ませてレシートを見直すと、8個も買ったように計算されています。抗議して、1個分のお金を返してもらいました。観光客ズレしているようで、田舎といっても油断なりません。

エベンアルプEbenalp

まだ太陽が高いので、アッペンツエル鉄道の終点のワッサーラウエンWasserrauenmまで行くことにしました(11分)。終点に近づくにつれて、高い山並みが見えてきました。ワッサーラウエンからエベンアルプEbenalpという所までロープウエイがあります(8分)。上に着くと、ハンググライダーやパラグライダーが次々と、飛び立って行きます。一方を見上げれば高山、他方は眼下に美しい地表のパノラマが展開しています。ここから4時間かけて麓まで散歩するコースが有り、途中の崖上に小さな教会が有るのですが、私たちは時間が無いので、1時間後にロープウエイで戻りました。降りた途端に、一緒に乗っていた女性にあなたは日本人ですか、と声をかけられました。Bischofszellという町でスイス食料品を取り扱っている、その名もBIschofzellという商社を経営しているMonika Walterさんという方でした。日本にも取り引きがあって、日本に国際電話をかけると、応対に出た女性の方が、言葉がわからず、ただ笑っているだけなので困りました、と言うのです。私だって似たようなものですが、妻がドイツ語で応対してくれたので、助かりました。

民族音楽デイナーショウ

毎週土日(今日は金曜ですが、特別開催)ホテルSaentisで開かれる民族音楽ディナーショウは7時開演です。楽団は地元の青年のクアルテットで向かって右から、アコーデオン(およびピアノ)、バイオリン、ベース、そして一番左側には、弦を張ったシロフォンのような棒でたたく民族楽器の奏者で構成されています(その左の写真は拡大したもの)。大きなテーブルに色々とご馳走が並んでいます。さっそく好きなものを皿に取り、自分の席に戻って食べました。何か、冷たい料理ばかりです。これはドイツの夕食と同じでカルテスエッセンかな、主は音楽を聞くことだからな、と自分で納得して、音楽に聞き入りました。楽器の演奏が主ですが、時折、全員で唄いながら演奏をします。ボーカルが入った方が、ずーと素晴らしいものです。当然、知らない曲ばかりですが、とてもなじみやすい旋律です。大皿の料理を平らげて、やれやれ、とあたりを見回すと、いつのまにかお客さんが増えていて、別のテーブルでシェフが肉料理を切り分けたり、スープを注いだりしています。なんだ、先程の料理は前菜か、暖かい料理も出るのか。それにしては、前菜を食べ過ぎたな。というわけで、肉も薄く切ってもらい、どうにか平らげると、今度はまた別の大きなテーブルに何十種類ものデザートが並べられました。ヨーロッパ人はこんなに食べるの?と言いつつ、なるべく軽そうなものをスプーンで3種類取ってもらいました。どれもアイスクリームではなくムースでしたので、満満満腹になってしまいました。音楽もたっぷり聴くことが出来て、これでは料金が安すぎませんか?スイス旅行記(今回の旅行)(その2)にジャンプ