Lille,Amiens,Reimsリール、アミアン、ランス紀行(その7 モ レ・シュール・ロアン)

19日(火)
久しぶりに、ホテルの食堂で朝食。通路の左右には種々の銘柄のシャンパンの瓶が並んでいて楽しい。一人12ユーロ(2,000円)



あらかじめ、前日の夕方ランス駅で、パリ行きTGVの指定券を買っておきました。
 Reims8:15発 TGV2714→9:00ParisEst着 あっという間にパリ東駅に着いてしまいました。駅のタクシー乗り場はす ぐ見つかり、2番目に並んでいましたが、タクシーがなかなか来ません。15分くらい待たされて、やっとタクシーに乗ることが出来ました。
セーヌ川を渡って、モンパルナス墓地を通り抜けて、20分ほどでホテル前到着9時35分。今や、タクシー運転手もカーナビを使ってホテルを探しています。 基本料金14ユーロ、荷物料金2ユーロ、チップ1ユーロで合計17ユーロ(2,500から3,000円)。 Hotel  Montparnasse Daguerre  94,rue Daguerre 3人部屋95ユーロ(16,000円)最上階の6階(日本でいう7階)、一部は屋根裏部屋で、天井が斜めになっていますが、広さは十分です。さすがにパリ 市内でこの値段ですからお風呂はなく、シャワーです。受付の人はとても感じが良い。早速、荷物を預けて出発。10時10分、ホテル近くのメトロGaite 駅から乗車、乗り継いでGare de Lyonに10時45分到着。今日はフランス鉄道パスを使っているので、一日乗り放題、新たに切符を買う手間が省けます。駅構内に置いてある時刻表の小冊 子を手に入れ、時刻と行き先を確認し、La Roche Migenns行きに乗車。
  Gar de Lyon 11:31発 ローカル線なので、乗客はビジネスマンが目立ちます。途中のFontainebleauフォンテーヌブローで下車する人が多い。12: 15Moret Veneuux les Sablons着。見渡すと、何もない駅。どの路を行けばよいのか、まごまごしていると、駅員さんが声をかけてくれたので、モレシュールロアンMoret sur Loinに行きたいのですが、と答えると、駅横の車が駐車している間を走っている道をずーと歩いていけば、20分でMoret sur Loinに着きますよ、と教えてくださいました。線路沿いに走っていた道が10分後、鉄道ガード下をくぐり、さらに10分後、町の門が見えてきました。



門 の脇にインフォメーション(観光案内所)があるのですが、フランスですから、2時まで昼休みで閉まっています。門をくぐると、町並みに入ります。ルノアー ル、モネ、などの顔が描き込まれたレストランが見えたので、立ち止まると、通りがかりの地元のお嬢さんが、レストランをお探しですか、と声をかけてくれま した。今日は、レストランに入ると、例によって時間を取られ、見て回れないので、いえ、何でもありません、とお断りしました。田舎では親切な方がいます。 先ずは画家Alfred Sisleyシスレーの家に向かいました。教会の近くで、通りから一本裏に入った静かな所です。



大きな2階建ての家で、塀にAlfred Sisleyの家とプレートが付いていますが、中には入れず、塀越しに見るだけです。
道の途中で肉屋さんを見つけ、肉のゼリー寄せを買って、Loinロア ン川縁のベンチで昼食にしました。水は豊富で、清流、日長釣りをしているおじさん、鴨、白鳥、緑の水草がそよぎ、大きな魚の姿もはっきりと見えます。緑も 美しく、古い家並みと相まって、画家が愛したのどかな美しい風景です。川沿いに下流に向かって歩いていくと、船着き場がありました。そこで、引き返しまし たが、どこを見ても、絵になる風景です。


今度は橋を渡って、対岸から川の向こうに見える、教会、家並みを見ました。シスレーが絵を描いた場所です。とて も、私には手に負えない風景なので、もう一度、橋を渡って、最初の場所に引き返し、あまり家並みのない、清流の風景をスケッチすることにしました。橋の付 近は丁度2本の川が合流して、一本の川になる地点で、水流豊富で水車小屋の跡などがあります。



2時間ほどでスケッチを終え、手洗いに行きたくなったので、街のお店に入りアイスクリームを頼みました。午後4時過ぎていましたが、マダムが店を閉めるの で、早く出て行って、と言いました。その後、急いで絵はがきを買って、暑い日差しの中を駅に向かって早足で歩きました。汗だくで駅に到着。Moret Veneuux les Sablons16:59発 →17:47Gar de Lyon着。バスでGar de Lyonリヨン駅発6:10→6:40Gar Montparnasseモンパルナス駅着。バス代一人1.6ユーロ。その足でモンパルナス駅に行き、明日の朝乗る、ローカル線の切符を買いました。モ ンパルナス駅ではローカル線(郊外線Banlieue)の切符売り場と乗り場は日本でいう1階のフロアーにあり、長距離列車の切符売り場はと乗り場は日本 でいう2階です。一階のBanlieueで明日に乗る列車の切符を買いました。LA VERRIERE行き、一人11.5ユーロ。駅から歩いて15分でホテルに帰りました。今夜は、せっかくだから、ミシュランガイドに載っているレストラン に行こうと思いましたが、8月は一流の店は軒並みバカンスで閉店です。ひとつ、少し遠い所のレストランが開いていますので、地図を頼りに出発、その付近を さまよいましたが、わかりません。あたりが暗くなってきました。夜の暗さだけではありません、突然、激しい雨と、突風で、傘が壊れてしまいました。もう1 時間も歩かされているよと、家族には文句を言われるし、散々です。とにかくモンパルナスに戻ろう、以前、行った地理感のあるところに行こう。モンパルナス にはもう4年くらい来ていない。その間に店も変わった。フランス料理の店が無くなって、替わりに寿司屋、焼鳥屋などの日本料理店が進出してきています。今 やパリでも健 康に良い和食が人気のようです。なじみのレストランが目に入ったので行ってみると、もう遅いので店は受付終了。雨はやんだが、惨め。すると、妻が、にぎ わっているレストランがそこにあるじゃない、という。私は感覚が鈍ってきたのか、それを見過ごして歩いていました。レストランサントロペST- TROPEZ。南仏料理でしょうか、魚も肉も扱っています。やっと席に座れました。30人くらいの客で、がやがや、ぺちゃくちゃ、皆勝手にしゃべっていま すが、それでいて気持ちの良い店なのです。今までは静かなレストランしか知らず、こんなレストランは初めての経験です。妻が注文したホタテとエビ(20尾 以上が皿をぐるりと取り巻いている)は絶品。娘が取ったビーフステーキは薄くて、焦げすぎて、炭のように硬く最悪。私が取った羊の骨付き網焼きPAVE DE RUMSTEK AU POIVREは、一番の 絶品。ほんと、骨の付着部まではがしてしゃぶりました。


バルセロナでも体験しましたが(このときは、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉の盛り合わせでしたが、やはり羊肉が美味でした)、ヨーロッパで は、羊肉が断然美味しい。日本で食べる羊肉とは別物です。とにかく、回り道をしましたが、ようやく夕食にありついてホテルに帰ることが出来ま した。

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