Lille,Amiens,Reimsリール、アミアン、ランス紀行(その6 ラン ス)


18日(月)
あり合わせの物で簡単に朝食を済ませ、部屋を出て見ると、掃除をしている2人の若い娘さんからBon jourと声をかけられました。気持ちの良いホテルです。
Amiens 8:30発 →9:32Tergnier(終点)着、ここで乗り換え、Tergnier10:00発 、途中の車内で車掌さんの検札があり、どこに行くのかと聞かれたので、ランスと答えたところ、もう一度、どこですって?と聞かれました。再度ランスとこた えると、ああそう、じゃ、次の駅ですよ、と、車掌さん。変だな、そんな近いはずはない、と思ったら、Laonという駅に到着。ReimsのRの発音を、 Lと発音したため、車掌さんに聞き間違えられたのでした。もっと、正確に咽の奥でRを発音しなくちゃ、と反省しました。→11:07Reims着。ランス の駅 前は、正面が大きな公園になっていて、市街地はその向こうにあり、様子が分かりません。駅を出てから左手に行けば良かったのに、右手に行くと公園の後ろの 大通りに出て、そこはブ ラッセリーFloの前でした。大通りをさらに右手に進んでも、目指すホテルが見えません。引き返して、Floを越して、左にいくと、やっと今夜のホテルが 見つか りました。
Grand Hotel deL’univers  三人部屋86ユーロ(15,000円)と格安。 チエックインは16時からですので、荷物を預けました。
Reims観光の始まりです。北フランスの方から移動してきた身にとっては、ランスの夏は幾分暑く感じられます。レストランの連なる中央道りを真っ直ぐ歩 いていくと、その先、路は二つに分かれます。こんどは、左手を選んで進むと、正解で、市の中心街に出ました。裁判所Palaiis de Justice,劇場Theatreがあります。この付近がバス停の多くある地帯ですが、A,B.C,D,E,Fなど行き先によって、乗る場所が分散して いて、結構探すのに苦労します。まだ、大聖堂は見えません。左手に歩いて、裁判所を過ぎると、突如、大聖堂の偉容が現れます。この場所から見えるのは大聖 堂の側面です。ここにインフォメーション(観光案内所)がありますので、市中心部から少し離れた、サン・レミバジリカ聖堂Basillique St-Remiへの行き方を教えてもらいました。”バスAでHopitaux行きに乗り、St timo thee下車”です。Palais du Tauトー宮殿も見たかったのですが、残念ながら月曜日は休みです。裁判所の方に戻って、バス停Aを探すのに一苦労。裁判所の前の路でなくて、 Theatre劇場のはす向かいの路にバス停Aはありました。バスは一回1ユーロ。一日乗車券3ユーロですから、断然一日乗車券の方がお得。10分くらい で到着。サ ン・レミバジリカ聖堂は、他の方がインターネットで、とても静かで、絶対行くべし、と書いていましたが、その通りで、訪れる人も少なく、中央のひつぎを守 る群 像の彫 刻は本当に素晴らしい。



再びバスで市内中心部に戻り、もうお昼。Lilleでみたパン屋のPaul,とマクドナルドが並んであるので、迷わずPaulに。 サンドイッチと飲み物セットを買い求め道路にあるテーブルで昼食。
中心街は人が頻繁に路を横切るので、市バスはカンカンカンと鐘のような音を鳴らしながら走ります。午後は、先ず、2時開門の美術館Musee des Baux-Artsに入ります。この美術館は内容がすごい。もちろんFoujitaがありますが、有名な印象派の画家の絵も沢山あります。今回、一室はコ ローCorotの絵で埋め尽くされ、じっくりとそばで鑑賞できて、これだけでもコロー展に行った気持ちになります。モネMonetの描いたエトルタ Etretatの海と岩の風景にも圧倒されます。


(写真は美術館入り口、窓のカラーが印象的。美術館の庭にある、皮がキャンデーのグミみたいに弾力性のある見たこともない3cm大の赤い実のなる植物。)
絶対訪れるべき美術館です。
美術館を出ると、午後3時半。急いでChapelle Foujitaフジタ礼拝堂に行かなくては。市バスで直接バス停Chapelle Foujitaまで行けるはずですが、バス乗り場が見つかりません。とにかく市バス一日券があるので、ランス駅に行きました。そこでも、バス乗り場が分散 していて分かりません。うろうろしていると、ワインで一杯機嫌の地元のおじさんが、Foujitaに行くなら、この公園に沿って。真っ直ぐ行きな、そうす るとモニュメントに出くわすから、そのすぐ右手の通りを真っ直ぐ行くんだよ、そうすればfoujitaに着くから。おれは、地元の者だから間違いない よ、真っ直ぐ行くんだよ、と教えてくれました。じゃー、歩いていくか。真っ直ぐ行くったって、公園の周りの路はやたら工事中なんだよね。公園を過ぎると、 円形の金属のモニュメントが見えました。そこ は、交差点で、6本位の路に分かれています。まっすぐ、といっても、みんな違う方向を向いているし、R.de Champ de Marsという路を行くのだとは分かっていますが、路の標識が、見あたりません。交差点なんだから、そのところに標識を付ければいいのに。近くの駐車場か ら、母 娘さん達が出てきたので、Foujitaに行きたいのですが、R.de Champ de Marsはどの路ですか、とお聞きすると、母親は、この路じゃないの、娘は、違うわよあの路よ、と意見が一致しません。お礼を言って、娘さんのいう路に行 くと、そこには緑に囲まれた立派な記念碑があります。駅で会った、おじさんの言っていたモニュメントとはこのことか、金属の円形ではなかったのか。確かに 記念碑の右手をまっすぐはしっている路を進むとR.de Champ de Marsと書いてある標識が見えました。何度も言うけれど、もっと交差点近くに表示してくれよ。10分ほど歩くと、Chapelle Foujitaフジタ礼拝堂につきました。



400坪ほどの敷地に、大きな菩提樹と小さな、美しい礼拝堂があります。管理人のおじさんに入場料を払って、内 部に入ります。壁面一帯が、キリスト教を表した神々しく、美しい精緻なフレスコ画です。見学に訪れる人は、日本人が目立ちますが、外国人も沢山います。と にかく、ここを訪れることが出来て良かった。閉館の時間に間に合わなかった人たちの体験談を、ネットで読んだことがあるからです。ずいぶん歩いてし まいました。今度は、バス停から裁判所まで乗って、たった5−6分。いよいよ大聖堂見学です。



このために、わざわざ日本から双眼鏡を持ってきました。ほほえむ天使の像を見て、中に入ります。薔薇窓も双眼鏡で拡大してみると、一つ一つが絵になってい て、その絵たちが集合して、遠目には、ばらのように見えるのです。


側面のステンドグラスには、ブドウを収穫し、つぶし、発酵させてワインを作る行程が書か れています。さすがシャンパンの産地です。奥の壁の正面に青色の際だったステンドグラスがシャガールの作品です。ここだけは、別の静かな音楽が流れていま す。側面には、甲冑を着たジャンヌダルクの立像があります。暗いので、うっかりして通り過ぎてしまい、大聖堂を出る前に戻って娘にそこまで案内してもらい ました。大聖堂の前に午後6時30分発の最終ミニトレインがあったので、それに乗って30分間ランス市内を回りました。古い木造の建物HOTEL LE VERGEVRがあり、現在、会議室に使われているとのことでした。



ミニトレインを降りると、大聖堂前に、丁度、土産店があり、シャンパン入りのチョコ レートを買いましたが、これはとても美味しい。帰国してみんなに喜ばれました。ランスのおみやげにお薦めします。



夕食は、朝見たブラッセリーFloで。メニューに グラス売りのシャンパンがあったのが決め手です。あまり飲めない私は、恥ずかしいことに、シャンパンに赤、ロゼ、白の三種類があることを、知りませんでし た。シャンパンは白だけと思いこんでいました。白以外のシャンパンは、やはり、さわやかと言うよりちょっと味が重い感じがしました。私の頼んだメイン料理 はレバーそのままの形を1センチ厚にスライスしたソテーが皿一杯に出てきて、誰もいやがって手伝ってくれませんので、一人でがんばって食べました。その代 わり、デザートはアイスクリームの周りに、ミキサーでつぶしたとろりとしたメロンがかかっている、冷たくて、香り高く甘い、絶品でした。ランスの水道水 は、さすがシャンペンの産地だけあって、とても美味しく、ほんのり甘みさえ感じます。ですから、ここでも、ミネラルウオーターを買う必要がありませんでし た。

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