Lille,Amiens,Reimsリール、アミアン、ランス紀行(その5 アミアン)
8月17日(日)
早朝出発。今日はホテルから歩いて10分足らずのLilleFrandre駅に向かいます。
LilleFrandre8:05発 のterに乗車→9:23Amiens着
今日は日曜日、今夜泊まるホテルのレセプションは日曜日昼12時に閉まってしまうというので 早めに列車に乗ったのです。駅から徒歩8分位でHotel
Alsace
Lorraine
到着。90ユーロ 朝食7.8ユーロ VAT0.5ユーロ 出迎えたのは、年配の夫婦。午後は礼拝にでもお出かけになるのか、夜の10時までは不在だから
と、門の扉の暗証番号を紙に書いて渡してくれました。部屋の準備が出来ていないというので、旅行鞄を預けて、ひと先ずホテルを出ました。ほんの少し歩くと
運河にでました。橋のたもとを降りてゆくと、そこは運河沿いの散歩道になっていて、運河の向こうにはアミアン大聖堂の後ろ姿が見えます。雨がパラつきま
したが、傘を持っているので大丈夫。さらに歩いて木の橋を渡ると、景色は一変し、絵はがきにも出てくる、運沿いのレストラン街に出ました。

お昼には間がありますので、
お店は開いていませんが、表のメニュー案内板を見ながら歩きます。ランチ20ユーロから30ユーロ位で、私には、高く思えました。一軒だけ、この地方の野
菜尽くしメニューという変わったレストランがありました。水曜、土曜には、この運河に地方の農家が野菜、花を売りに来るそうですが、今日は日曜日。ここだ
けでなく街中閑散としています。レストラン街から花の飾られた、美しい橋を渡ると、アミアン大聖堂の横手にでます。噴水の列のある庭を通り抜けてアミアン
大聖
堂の正面に出ました。

ここが、あのマノンレスコーという美女が100年前に住んでいたというAmiensなのです。ついにアミアンに来たのです。


教会内では、日曜の礼拝が行われていました。神父さんのお説教と賛美歌が流れ、この世の全ての人間はフランス人も、外国人、イギリス人も日本人も、みな平
等であり、差別をしてはいけませんよという神父さんの教えが聞こえてきました。内部の彫刻も、素晴らしいものばかりです。一部だけ写真でご紹介します。
土産屋で絵はがきを買って、街
を歩いても、商店は閉まっているし、人影もほとんどありません。いったい人々は日曜日はどこで、何をしているのでしょうか。幸い、お兄さんが一人でがん
ばっているパスタ屋さんがあったので、そこで安くて美味しい昼食。四角い紙の箱に入ったペンネと飲み物。それを外のテントの下で食べていたら夕立(昼間で
も?)
が来て土砂降りになり、皆逃げ出す。雨が上がったので、午後はピカルディー博物館Musee de Picardie
に行きました。彫刻は素晴らしいのですが、残念ながら、肝心の絵画部門は部屋の改修中ということで、入り口向かいの広間一室に数10点展示されているだけ
で、部
屋にしつらえてある寝椅に寝そべり、そこに備付けられた性能の悪い双眼鏡を使って天井近くに展示されている絵を鑑賞するのですが、これにはがっかり。その
後、街の外
環道路を駅の方
に向かって歩いて、行ったり来たり迷いながら、30分以上歩いて、80日間世界一週、海底二万里、などで有名な作家ジュール・ヴェルヌの家Maison
de Jules
Verneをようやく探し当てました。あまり予備知識は持っていなかったのですが、ここはとても面白い博物館的な建物でした。

室内の通路で、おじゃまして
すみません、と云う声を聞いた気がしましたが、日本人は見あたりません。が、次の部屋で、面白いですか、と今度は本当にフランス人男性に声をかけられまし
た。彼はフランスでフランス人に日本語を教えている先生だと云っていました。興味深い家の中を回り、一時の冒険の世界にひたってから、回り終えて再び現実
の世界に戻り、駅前経由でホ
テルに歩いて帰りました。教えられた鍵番号を押して、門を開け、レセプションに行くと、大きな番犬が守っていましたが、もちろん夫妻は不在です。部屋番号
の鍵を
取って、部屋にはいると、すでに旅行鞄は届けられていました。美しいインテリアと広々としたバスルームと深い浴槽。外の景色も花にあふれて美しい。みんな
で口を合わ
せて、良いホテルだねーと感心する。水道水がおいしい。一服して、午前中歩いた、運河沿いの散歩道のベンチに腰掛け、大聖堂を入れて運河風景を家族全員で
スケッチしました。

私は、一番早く絵を描き終えて、Amianと絵の端に書き込んで出来上がり。散歩中の人が背後から絵をのぞいたりします。その人にどう
ぞと出来上がりを見せると、あなた綴りが違うよ、AmianじゃなくてAmiensでしょうにと訂正されました。そうでした、ありがとう。すると、そのフ
ランス人が、ところで、日本の方ですか?クボタをご存じですか?と聞いてきます。クボタさんといっても、それだけじゃ分かりません。
すると、ほら大阪のクボタ。私はそこに勤めています。やっと分かりました、耕耘機のクボタです。じゃ、知っている日本語を云ってご覧なさい、と私がいう
と、こんにちは、ありがとう、さよなら、だけでした。まだ、日本に行ったばかりですね。絵を描いてホテルに戻ると、何だか遠くに行くのが面倒になって、ア
ミアン駅前の中華料理店に入りました。少し、塩味が効き過ぎていて、それほど美味しい店ではありませんでした。店を出る頃にはすっかり暗くなっています。
街のメ
インストリートを通って、大聖堂に向かいました。早足の私と、おしゃべりしながらの家族とは、途中ではぐれてしまいました。街頭があるとはいえ、暗い夜道
を一人で歩くのは何か不気味です。大聖堂前庭に着くと、すでに大勢の観光客が思い思いに陣取っています。程なく家族と再会して一安心。大聖堂は、光が当て
られ、夜の闇に浮き
上がっていますが、昼間のままで、とくに色は付いていません。もう10時です。そろそろ帰ろうか、と言っていると、突然ライトが消えて、闇の中、白い雲の
映像が
大聖堂
の上を流れます。今度は、フランス語の語りと左右2台の装置からのレザー光線で照らされた大聖堂の壁面の彫刻が赤、黄、青、緑、と次々に着色されて行きま
す。

まさにスペクタクルです。但し、光線が弱いの
で、カメラ写りは良くありません。写真の左上の暗いところに白い煙のようなものが見えますが、これは流れる雲をレザー光線で表したものですがはっきり写り
ません。スペクタクルは1時間ほどで終わりました。やはり、アミアンに一泊したか
いがありました。ナレーションを聞き、目で見た迫力は感動ものです。続いて、第2部
の英語バージョンが始まりました。しかし、明日の朝、駅出発ですから、私達は急いで帰りました。実際、この頃には、客の大半が帰って行きました。
その6
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