Lille,Amiens,Reimsリール、アミアン、ランス紀行(その 3   Nord-Pas de Calais)

8月15日(金)
ホテルの部屋で、昨日買い込んだ食材で朝食。チコリが本当に新鮮でおいしい。
今日はCitypass 3-day passに付いているNord-Pas de Calaisの乗り放題鉄道乗車券free, unlimited use of regional TER trains (SNCF)を使って、ドーバー海峡の海岸都市Boulogne-sur -mer ブーローニュ・シュル・メールとCalais カレーに向かいます。
Lille  Europeリールフランドル駅 9:14 発→10:11Boulogne Villeブーローニュヴィル駅着。途中の景色は、フランダース地方とほぼ同じで、平らな草原、低地のため水抜きの水路、そして牛の放牧、干し草の山など が見られまし た。




Boulogne -sur- merブーローニュシュールメールは、 イギリスへのフェリー港、有数の漁港、そして水族館のある町です。
先ず駅から海に向かって歩き出します。これが結構遠い。30分くらい歩いて、ようやく岸壁に出ました。漁船が横付けして、取れたての魚をおろしています。 さすがにドーバー海峡、ぴちぴちはねる舌平目です。岸壁には直販店が軒を連ね、取れたての魚を販売しています。民族衣装の漁師、漁師婦人の銅像の前で記念 写真。



後は、岸壁を歩いていくと、途中にインフォメーションがあり、その先先端まで歩いていくとようやく水族館にたどり着きました。駅からは1時間くらい 歩いたでしょうか。NAUSICAA水族館の入館料は結構高くて子供が学割、私がシニア割、妻が通常料金で合計47.5ユーロ(8,000円位)でした。 でも、そのかいがあって、生きたエイにさわることが出来ました。人なつこくて、何度も水槽の底から起き上がって水面で縦に顔を出し、触らせてくれます。 (写真中央の白い三角が水面に顔を出したエイです)
表 面の黒い皮はざらざらで裏面の白い皮はつるつるです。




フランス人の子供達も興味深そうに触っています。アシカの水槽だけは、入場料を払わなくても、海水浴 場の砂浜側からも無料で見ることが出来ようになっています。
すっかり、満足して外に出ると、もう1時過ぎ、せっかく漁港にきたのだから海の物を、あのソール舌平目を食べなくては。今日は金曜日でもフランスでは8月 15日マリア昇天祭の休日。レストランは、どこも人であふれています。歩き回って、やっとLE LIBERTADというレストランに入ることが出来ました。



スープドポアッソン(魚スープ)、ムールコキヤージェ(ムール貝のグラタン)、そして待望のソールムニ エール(舌平目のムニエル)。3人で38ユーロ(6,500円位)。鮮度抜群の舌平目。レモンを搾って食べると、到底内陸のパリでは食べられない、究極の おいしさです。これでもかと沢山のムール貝のむき身の入ったグラタンが、これまた超美味。くせがあるから嫌い、といっていた娘が、こんな美味しいムール貝 なら、いくらでも食べられるといったくらいです。さて、お勘定。なかなか持ってこない。ジュスイプレッセ(私は急いでいるんですが)と何度も催促して、 やっと請求書をもらい、カードで支払う。例によってカードを差し込み暗証番号を入れ、待つこと1分で決済出来るはずが、5分たっても、10分たっても出来 ない。お店の人の言うには回線が混雑しているからだという。帰りの時間が迫ってくる。ようやく勘定を済ませ、急いで海岸から市街地を目指して上る。30分 ほど登って、城壁に囲まれた旧市街に到着。



花の庭園に囲まれた市庁舎、ドームのある教会の外側をさっさと歩いて、絵はがきを買って、一目散に鉄道駅を目指 して下りていきました。間に合って良かった。次の列車では帰れません。はじめに駅を出てから、結局2時間以上歩いています。
Boulogne Ville駅発16:44→17:16Calaisカレー着
Calaisカレー
ロダンの彫刻カレーの市民でおなじみの、最近は海底トンネル列車ユーロスターの起点で有名なCalaisカレーに途中下車しました。持ち時間2時間なの で、駅前からバスに乗ろうと時間表を見ると、今日は祭日で、ほとんどバスが走っていません。またまた、海に向かって歩いていくしかありません。市街地を抜 け、フェリーの発着所を横目に見ながらひたすら海岸を目指します。40分くらい歩いて、やっと海岸に到着。真っ白なきれいな砂浜で、それもものすごい遠浅 で、100メートル以上も進まないと波打ち際に達しません。せっかくだから、疲れた足でがんばって、ついにドーバー海峡の海水にタッチ。きれいな海岸で遠 くを巨大なフェリーが行き来しています。



(写真左上:遠浅なビーチ、右上:イギリスからのフェリー、左下:フェリー港、右下Calaisの市街地古い塔が建っています)

時間がないので、今来た道を駅に向かって戻りました。駅のバーでソーダ水を頼んで一息つきました。今日は何時間歩 いたのか。帰りは各駅停車なので、時間がかかります。CalaisVille駅発19:32→20:58Lille Frandre駅着。



夕食は駅前でネオンチカチカのLa taverne Flamandeに入りました。地ビールがあるはずです。妻は白色の地ビールHohegartenに感激し、私は何だかわからないけどWelchという郷 土料理を注文。出てきたものは、地元農家の手元にある食材であるパン、ビール、チーズを混ぜたものに、卵、ハムを載せて、オーブンで焼いたもの。素朴で ボリュームがあって、暖まって、太りそうな料理です。この店は客の半分くらいが地ビールを一杯飲んで帰って行く常連さん達でした。面白い店です。

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