3.TOUVILLE,DEAUVILLE  トルービル・ドービル

8月15日(土)
ドービル市内巡りの日です。
今日はゆっくり朝食ができますので、ホテルのビュッフェスタイルの朝食です。やはり牛乳とチーズが美味しい。橋を渡り、駅前を横切り、お店を見ながらドー ビルの中心部に向かいます。広場では朝市が開かれています。昨晩食べた銘柄鶏も売られています。私は、好物の中心にわらを通した円筒形の山羊のチーズを買 い求めました。

更に進むと美しい建物の市庁舎があり、庭には名産の林檎の木が沢山実をつけて目を楽しませてくれます。その隣には観光案内所があり、街の地図 を手に入れました。

その先を少し行くと木骨組のホテル・ノルマンディー。歴史あるホテルの重厚さ、高貴さに圧倒されます。美しい庭を何枚も写真に取りました。ホ テル周囲には木骨組の屋根に鳥の彫刻が置かれた家の高級ブランドブティック街が連なりますが、私には全然関係なしです。


ドービル海岸に出ました。曇り日で、数人の子供が海に入っている他には泳ぐ人はいません。人々は広い砂浜を歩いたり、ここを訪れた有名人の写 真などかが描かれたパネルのある更衣室が連なる建物の前の木道を歩いたりしています。名物の風よけ囲い付きパラソルも殆ど開いていません。もう、早くも海 水浴の季節は終わったようです。パラソル群をスケッチして、街に戻り、街を南に横断すると、15分ほどでドービル競馬場が見えてきました。静かで、レース が開催されているのかわかりません。10分ほど周りの道をぐるっと歩いて、正門に近づと、車が沢山駐車しています。今日は土曜日です。見込み通り競馬が開 催されています。ヤッター。何を隠そう、私は若い頃には通しの入場パスを買ってまで府中競馬場に通った競馬愛好家だったのです。

今は高年者なので減免され5ユーロで競馬場FLANCE GALOPに入場。背景が小高い山に囲まれて緑の芝が美しい日本で言えば福島競馬場の雰囲気のDeauville 競馬場です。

スタンドの椅子に座って観戦しました。日本と違ってファンファーレはなりません。ベルがジーと鳴るとスタートです。あとは日本と同じように途中経過はマイ クロフォンで実況中継され、正面には大画面でレース経過の映像が映し出されます。ゴール前の掛け声も、日本と同じ、レース後の払い戻しも列をつくっていま す。私が観たのは15時発馬の香港カップという第4レースからでした。日本と同じで子どもたちは遊具で遊んでいます。お腹が空いたので、子どもたちと並ん でハンバーガーを買って食べました。


でんまひょう(出馬表)を見るとメインレースは17:30発馬のPRIX RADIES DAYでしたが、それより前に適当なところで競馬場をスケッチして帰りました。


競馬場から歩いて15分で街の中心に出ます。そこから駅に向かって普通の商店街を見ながら歩いて行くと、素敵な実用的なカバンが見つかりまし た。イタリア製ですが、娘の土産に買いました。ドービルの商店街は規模が丁度良く、商品も豊富で買いやすい。
明日は移動日だから、今日中にトルービルの海岸を見ないと。ということで川に沿って海の方に歩いて行くと、河川敷の砂をスコップで掘っている男の人が3人 見えました。フランスの料理ブック(marmiton24juillet/aout2015)の解説によると、アサリは砂の5から10センチの深さに生 息し、4cm以下の大きさであり、一日に採取しても良い量は最大3kgに制限されているそうです。


ドービルの海は近かったのに、トルービルは歩いても歩いてもたどり着かない。足を棒にしてやっと灯台のところまでたどり着きました。干潮時だったのでしょ う、砂浜が広くて海面まで行くのを止めました。夕日を見ながら、フリュイドメールを食べようと思い、大きくやっている店の隣の、こじんまりしたレストラン に入りました。LA TERRSSE DU PRE D’AUGE(15rue delaplage,Trouville).で、地元のマダムが一人で来て店の人と親しくおしゃべりして、隣の席に着き、私達と同じASIETTE TERRASSEという海の幸を注文しました。よし、この店は絶対美味しいぞ、と期待。ゆで蟹、手長エビ、生ガキ、巻き貝、はまぐりなど豪華な一皿。食べ くずが一杯になると、その都度お店のマダムがくず入れを取り替えに来る。もっと大きなくず入れを使えば楽だのにと思う。隣のマダムはさっさと食べ終えて 帰っていく、さすが地元っ子。そのうちに日が傾き水平線が赤く染まる日没です。りんごのタルトとテイラミスのデザートを取りましたが、やはりカルバドス県 ですから、りんごのタルトのほうがはるかに美味しい。ワイングラス1杯込で、66.3ユーロ。水平線の落日を眺め、美味しい夕食を済ませ足取りも軽く帰路 につきましたが、今度は長い道のりとは感じませんでした。




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