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ペリゴールPERIGORD地方周辺紀行(その1トウルーズ空港まで)

旅は人に非日常的な体験を与えてくれます、時には楽しい、時には過酷な事態が待っています。それでも、人は一度、その洗礼を受けると、再び新たな何 かを期待して旅に出るのです。
フランスの旅は18回目です。広島の在日フランス人にメールをいただき、あなたはまだペリゴール地方を訪れていませんね、と指摘されたので、今回そこに行 くことに決めました。
航空券のこと
いつもは4月に行動を開始するのですが、大学生の子供が同行するか、しないのか決まらず、結局、同行することになり、今年は5月になってから航空券を手配 することになりました。いつもは、おきまりの旅行社まで行っていたのですが、インターネット時代だから、ネットで購入しようと試み、クレジットカード支払 いで簡単にエールフランスの航空券が手に入りました。ネットで送られてきたデータを紙に印刷して、それを成田空港の窓口に提示すれば搭乗券を受け取るこ とができるというわけです。ところがです、その日程では都合が悪いということになり、翌日キャンセルの電話をエールフランスに入れ、日程の変更を申し込み ました。ここから、思わぬ展開が待ち受けていました!ーーーーキャンセルはすぐさま受理され、規定により一人17,500円、3人ですから52,500円 のキャンセル料をいただきますといわれました。私はそれを見落としていました。規定だから文句は言えませんが、その規定は簡単には見つからない薄い文字 で、小さ く、申し込みの途中ページの段階でリンクされています。一番重要なことですから、わかりやすく、最初に目立つように表記するのが親切というものです。 エールフランスのこのやり方は、罠にも等しいものだと思います。フランスレールパスルをHIS社に買いに行き、このことを話すと、旅行社経由な ら同 じエールフランスでも1週間までの日程変更は無料だから、手配料を業者に2,000円払っても、その方がよかったのにといわれました。ーーーーさらに不都 合なことが降りかかりました。エールフランスに電話で日程の変更を申し込みましたが、それは、再びあなた自身で、インターネットから申し込んでください、 といわれ、その通りにすると、すごいですね、すでに私のパスポート番号などは記憶されていて、事がてきぱきと進んでいきます。ところがです、最後にクレ ジット カードで購入しようとすると、あなたのカードは限度額を超えているので使えません、と受け付けてくれない、すなわち航空券が買えないのです。ーーーーその 説明を 求めるために今度はクレジット会社に電話すると、応答に出た係が「本人でなければお答えできません、あなたは男の声だから本人ではない、こちらの登録 によれば女性と なっていますから」との答え、「冗談じゃない、親からもらった名前は武美だが、生まれてこの方、男で通ってきたし、カードの申し込みの際にも男と記入し た」 と いうと、「それじゃあ、お答えしますが、確かにエールフランスから70万何がしかの請求が来ているが、その返金決済は1ヶ月後になるので、今月分の使用限 度 額残はあと20万円足らず。従って新たに70万円のものをカードで購入はできない」との返事。ーーーー再びエールフランスに電話すると、それなら別のクレ ジッ ト カードで購入すれ ば、との返事。数年前まで私はダ○ナ○ズというカードも持っていましたが、このカードが磁気不良で、海外で使えなかった、帰国して再発行してもらい、翌 年、 海外で使おうとしたら、また磁気の不良で使えなかった。まったく使えないカードに年会費を払うのはばからしいので退会し、今は専らVISAカードだけを 使っています。ーーーー結局、ホテル1泊分くらいのキャンセル 料を払わされ、日程の変更は出来ず、カード会社からは疑われ、不愉快な体験をしました。翌日、現金振り込みをローソンで受け付けてくれるインターネット の楽天トラベル から、希望日の日本航空の航空券を購入しました。同じく書類を印刷して、航空券としますが、その書類がネット経由で送られてきたのはローソン支払い後1週 間位経ってからでした(要するに、直接航空会社から買ったのではなく、旅行業者経由で購入したので、申し込んでから1週間後の発券になるのです)。
出発
8月9日(木)昼11:10成田発
日本航空機内で手にしたフランスの新聞Le Figaroフィガロ紙の記事をご紹介します。「フランス人の3人に2人は毎年ヴァカンスに出かける。フランス国立経済研究所の報告では、65歳以上では 平均37日間、これに対して国民全体では平均26日間。20-24歳(学生)が最も少なくて平均11.8日で、4年前の19.5日より更に減少した。」
18:25シャルルドゴール空港着。今回も、滑走路脇の草地に跳びはねるのが見えて、空港の茶色い野ウサギは健在でした。
到着したら、皆と一緒に降り、通路の途中でtransit乗り換えの方向に分かれ、エレベーターで一つ上の階(すなわち出発階)にあがる。
乗り換えのデスクで、航空券を見せて登乗ゲート番号を教えてもらって向かうと、そこには、厳重な安全チェックが待っていて、上着を脱げ、ズボンのベルトを と れ、 ポケットの中身はすべて取り出しトレーに入れろ、水物は捨てろ。その上、係員による、入念なボデータッチ。何か、自分が犯人扱いされたような気分。で、 無事に通り抜け18:50シャルルドゴール出発。今までは日本航空機内でしたから、もちろん日本語。今度はエールフランス乗り継ぎ便だから当然フランス 語。機内サービスで、飲み物は?と聞かれ、とっさにジュド ポムドテールと答えましたが、乗務員は何?と聞き返します。3回繰り返して返事すると、ようや くリンゴジュースが手に入りました。まてよ、ポムドテールは畑のリンゴすなわちジャガイモのことではないか。じゃがいものジュースを下さいと言われても、 係の人は困惑してしまいますよね。リンゴジュースはジュド ポムです。最初のフランス語から、ずっこけていては先が思いやられます。8月9日(木)夕 20: 00分トウルーズ・ブラニャックBlagnac空港着。夕方8時なのに、入国管理、税関とも、すでに不在、帰宅してしまったようです。せっかく書いたフラ ン ス入国カードも提出しないまま、出口をフリーパス。小さくてわかりやすい空港です。外に出ると、タクシー乗り場、すぐその先右方向に(ナベット)シャトル バス NAVETTE AEROPORTの乗り場があり、往復券大人6ユーロ、24歳以下4ユーロ。これに乗って、20分ほどでトウルーズ・マタビオー駅前終点で下車。美し い風格のある駅です。駅に向かって左手にあるのが、ガール・ルティエールGar Routier(バスターミナル)で建物内からバスが発車、空港行きナベットは20分毎に出ています。駅に向かって右手は今夜泊まるメルキュールホテルの 入り口 です(写真)。部屋はこ の駅の2階3階にあるステーションホテルです。


直ちに、駅の中にあるホテルメルキュールマタビオーMercure Matabiauに入る。私は以前にも泊まったことがあり、このホテルは鉄道旅行者にはこの上なく便利。内装もきれいで、朝食も良い。ただし古いので、廊 下は 軋む。今日は寝るだけです。
8月10日(金)午前中時間があるので、トウルーズの市内を歩き、 NHKのTVでつい先日紹介された、市庁舎を観に行きました。誰でも入れる市庁舎(写真左下、市役所の入り口)の内部、 特に2階の広間の絵画は見事(写真上)です。市庁舎の裏側には観光のインフォメーションがあります。市庁舎前広場から右手の道を進めばこれもTVで紹介さ れたサンセ ルナンバジリカ聖堂Basilique Saint-Sernin(写真右下)。

今日はここまで観て、ホテルに戻ります。途中で総菜屋のサラダを1パック買い求め、ホテルに引き返し、荷物をまとめ、ホテルの部屋を出て廊下を歩い ているとき、 中年のフランス女性が自分の 部屋に入ろうと何度も試みますが鍵が開きません。たしか,メルドMerdo(くそっ)という、はしたないフランス語が耳に入りました。私はこのホテルの鍵 の癖を 知っていたので、マダムお手伝いしましょうと言って、すぐに鍵を開けてやり、メルシーと言われました。さあ、急いで国鉄SNCF駅に直行です。


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