酷暑の 南仏プロバンス紀行

(その8 エクサンプロバンス 1 )

8月12日(火)シャトルバスでアビニヨンTGV駅に行き9:26分発TGV6807でエクサンプロバンスTGV駅9:50分着。駅から外に出て見ましたがシャトルバスが見つかりません。試行錯誤して、ようやく線路の反対側にも駅舎があり、エレベーターで上って、それから連絡通路をわたり、反対側のエレベーターで下りるということがわかりました。反対側の駅舎の外に出ると、シャトルバスは発車した後で、後ろ姿が遠ざかっていきます。まあ、その辺のベンチに座って待っていようか、ということになりましたが、停留所がどこにも見あたりません。変に思って駅員さんに訪ねると、駅舎内の階段横で(こちらからは死角になって見えない)そこから、別なエレベーターで地下1階に降りると、シャトルバスの停留所があるという。そんなこんなで30分のロス。バスは30分毎に出ていて、エクサンプロバンスTGV駅から市内までのシャトルバス料金は一人3.7ユーロとアビニヨンの3倍高い。10:40分発のバスで市内に向かう。終点で下車しましたが、そこから300メートルほど歩かないとインフォメーションにたどり着けません。今日のバスツアーの席を得るためには、午前中にそこに行く必要があるので、大汗をかきながらひたすら目指しました。

というのは、日本からエクサンプロバンスのインフォメーションにE-mailで1ヶ月前に、バスツアーの予約をしたのですが、再度送っても返信が来ません。1週間前になったので、しかたなく直接バス会社TYRENE TOURISMEにE-mailで、そのことを伝えると、本来は2日前にインフォメーションで予約切符を買わなければだめなのだが、特別に当日、午前中内に支払えば乗せてくれる、というE-mailの返信があり、かろうじてセーフになりました。支払いの段になって、ダ○ナ○ズのカードで払おうとしましたが、Abandonという返事がレシートに出てきて使えません。前回コルシカ島に行ったときも、このクレジット会社のカードは磁気が不良で使えませんでした。(年間2万円もの会費を取っておきながら、使えないカードを2度続けて送ってきた会社に怒りを感じて、帰国後即退会しました)。 念のため、もう一つVISAカードを持っていましたから助かりましたが、急に貧乏になったようなみじめな思いをしました。

ツアーの切符が手に入ったので、今度はホテル(これはインターネットでインフォメーションの HPから予約できました)に荷物を置かなければなりません。プリントアウトした紙を持って、たしかこのあたりの番地なのに、ホテルが見つかりません。地元の人に聞いても、要領を得ません。大きなホテルの人に聞いても、この番地は手前です、あなたは行きすぎています、という返事で、はっきりしません。行きつ、戻りつ、して、ようやくホテルを発見しました。表札の大きさがが30センチ位(写真左、扉の横壁の黄色い四角)で、小さすぎます。私が今までに経験したことのない、シャンブルドットChambre d'hotesという民宿様の個人経営ホテルでした。"sous le Tilleul"(菩提樹の下)という名前で、なるほど大きな菩提樹が庭にありました。出入りは厳重で、何組も鍵を使わないと部屋まで行けません。いかにも教養の有りそうな上品なマダムに先導され、部屋に通されてびっくり、天蓋のあるベッド、アンティークの家具、ジェットバス、子供部屋まである、エアコン完備のワンフロアー全部貸し切りです(このような豪華な部屋に寝泊まり出来るのは私の生涯でも一度きりでしょう)。(翌日いただいた朝食も上質で、手作りジャム、生絞りジュースなど心がこもっていて申し分ありません。だだ唯一の欠点は、クレジットカードを取り扱っていないので、現金のユーロで宿泊代を払わなくてはならないことです。翌日、市内のァメックス両替所で1ユーロ141円という、悪いレートで両替しました。)

  

ツアー出発まで、残り1時間で昼食を済ませなければなりません。街を象徴するロトンド大噴水の側に、黄色いオーニングが鮮やかな、サラダ専門のレストランを見つけました。ハム、野菜サラダ(1人前9.5ユーロ)、メロン・生ハムサラダ。直径30センチはあろうかという大皿たっぷりで、これだけで満腹になります。飲み物は、カラフドロー(水差しに入った水道水)で無料。エクサンプロバンスは水の都で、ここの水はエビアンにも匹敵すると自慢する地元民もいるくらいですから、わざわざミネラルウォーターを注文する必要はありません。

いよいよ午後のマルセイユツアーに出発です。

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