酷暑の 南仏プロバンス紀行  

(その6 フォンテーヌ・ド・ボークリューズ 2)

元来た道を帰っていくと、途中に川に降りられる場所があります。近寄ってみると、そこからも手の切れるように冷たい水が湧き出しています。暑い夏には天国です。顔を洗って、水飲んで、水を空き瓶にしっかり詰めて道に戻りました。ここはまだ上流ですが、この川岸には1926年創業という、Cafe Restaurant PHILIPがあり、涼しい木陰の下で、透き通った水が湧き出している美しい川面を眺めながらの昼食は最高の幸せです。サンドウイッチとアイスティー(三人合計18ユーロ)を取りましたが、素晴らしいひとときを過ごすことが出来ました。訪れて本当によかった!

美しい水流をご覧いただきましたが、道をさらに下流に向かって歩くと、水車を利用してパルプを粉砕し、手漉き紙を作る工房があります。花柄の電気スタンド傘が気に入りましたが、それを持って旅行出来ないので買いませんでした。その代わり、別の店で天然素材の半ズボンを買いました。付近一帯の山は、石でできています。昆虫記で有名なファーブルもこの地方を舞台にして、観察していたそうで、子供の頃は石ころの採集に夢中で、ズボンのポケット一杯に石を入れて帰り、家の人にしかられていたそうです。町の中心、橋のたもとにある水道は、まさに無料の天然ミネラルウォーターで、旅行者が水を瓶につめていました。

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