酷暑の 南仏プロバンス紀行  (その2アビニヨン 1)

6時54分ニース行きTGVが入ってきたので、急いで乗り込んで、一等車、番号3の車両の席を見ると、別の家族が座っています。確か、そこは私達の座席だと思うのですが、とコンピュータで打ち出された座席指定券を見せると、相手は我々も同じ席番号だと、怪しげな手書きの座席指定券を出す。どこかの小さな旅行代理店が発券したときに、コンピューター入力を忘れたのかもしれませんが、ダブルブッキング(二重予約)です。とにかく、近くの席に座って、車掌さんが来るまで待って、このことを話すと、別の車両の同様な座席を確保してくれて落着。その後、乗客は増え続け、ほとんど満席になりました。

快適にアビニヨンTGV駅に到着。ここからはシャトルバスが20分毎に出ていて、料金は一人1.05ユーロ(150円位)。10時40分に乗って、10分後にはアビニヨン駅前停留所(城壁より内側の市内)に到着。夏のアビニヨンは観光客で一杯。4月にインターネットでホテルを探したのですが、3人部屋はなかなか取れない。安くて、道順が容易で、すてきな朝食風景の写真が載っていたホテルLE MAGNANが気に入って、申し込んだら、これも満室。はたと困りましたが、ふと思いついて、GoogleでLE MAGNANを検索すると、何と、別の旅行会社のページにまだ空き室があったのです(ホテルは別のルートでも探すべし)。イスタンブールとニューヨークに窓口のある旅行代理店ですので、ファックスでニューヨーク店に申し込んだところ、すぐさまE-mailで予約完了の書類が送られてきました。(やったね!)

このホテルはアビニヨンの城壁に沿ってあるいて、2つ目の門の側にあるので、とっても分かり易い。しかも値段は(ドル払いですが)三人一泊、約1万300円位で、朝食付という、信じられない安さなのです。天気は快晴、歩き出すとすぐに汗が噴き出します。少しでも涼しいようにと、城壁の内側を歩くことにしました。ところが、今日は8月10日日曜日、この道に沿って朝市が開かれ、延々300メートル位続いています。人混みをかき分け、大きなトランクを引いて、ホテルを目指します(私の旅はいつもこんなスタイルです)。ホテルについて、洗面所で、ほてった顔を洗い、荷物を預けて、すぐさまアビニヨン市内に引き返します。インフォメーションがお昼休みになる前にフォンテーヌ・ド・ボークリューズに関する情報を仕入れなければなりません。インフォメーションは街の大通りの中程にあります。なんと、インフォメーションでさえ、フォンテーヌ・ド・ボークリューズ行きのバス時刻表のパンフレットはたった1枚しか持っていないというので、係りの人にそのコピーを作ってもらいました。

以下に、私が分かり易く抜き書きし、作り直したバスの時刻表を提示します。

(乗り場はビルの中にあり、外からは見えません。13番線です。)

上の図は、アビニヨン駅前のバス停を表したものです。ガイドブックでは、駅前バス停からと、簡単な記述しか無く、実際、バスに乗るときに、どの停留所から乗るのか分からず、あちこち聞いて回るうちに、乗り損なう危険さえあります。(私は、これらの乗り場を探すために1時間以上費やしました)そんなわけで、この地図を作りましたので、ご活用下さい。

広場でスパゲッテイ・ボロネーズ(ミートソース)の簡単な昼食。どうしてフランスのスパゲッテイーはいつも茹で過ぎなの?フランスにはアルデンテという言葉は無いようで、料理で歯ごたえを味わうのは、イタリア人と日本人くらいか。でも、まな板でたたいたようなひき肉のソースはとても美味しかった。事がスムーズに運んで、時間が出来たので、先ずFondation Angladon-ubrujeaud美術館で、絵を見てから、オランジュに列車で行くことにしました。

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