酷暑の 南仏プロバンス紀行 

(その10 エクサンプロバンス 3 )  

8月13日(水)今日は、全くの自由行動日です。この町にはfnacは無く、ホテルのマダムに聞いて行ったパソコン屋さんも小さな店で、ソフトは殆ど売られていません。以前、足利市美術館でその一部の絵を見たことのある、グラネGranet美術館は改修工事中で見られません。ぶらぶら歩いている内に市庁舎前の広場に出ました。ここでは毎日朝市が開かれていて(後で分かったのですが)毎日出品者が変わっています。火、木、土と裁判所前の広場などで朝市が開かれますが、後日一通り見て回りましたが、この市庁舎前の朝市が品物、安さで比べると一番です。例えばハーブドプロバンス100グラム1袋1ユーロ75セント、パセリ、にんにく、赤ピーマンの三色調味料100グラム1袋3ユーロという案配で、目の前で計って袋詰めしてくれます。市庁舎前広場の一角には、アーモンドをオリーブ入りチョコでくるんだお菓子の専門店があります。これは珍しいばかりでなく、アーモンドが新しくてとても美味しい。その隣にはプロバンス柄の布地屋さん。というわけで、エクサンプロバンスのお土産を買いそろえるには、この市庁舎前広場に来れば店がそろっています。ミラボー通りにはモノプリMONOPRIXという大きなスーパーがあり、そこでコーヒー粉、紅茶、スープなど、自分用みやげを買いました。その他、市街地には小さなスーパーがあります。

写真左上:朝市、左下:ハーブ売り、写真中央:アーモンド菓子の店 La Cure Gourmande、中央下:オリーブチョコでくるんだアーモンド菓子、右上:プロバンス生地の店La Picholine,右下生地。

サンソヴァール大聖堂で中庭の回廊の説明を聞き、隣のタピスリー美術館にも行きました。大聖堂の中庭は是非とも見る価値があります。それに比べて、タピスリーの方は規模が小さく、省略しても良いくらいでした。

街の中でSANTON人形の製造直売店を見つけました(フランス語で鼻に抜ける発音、ソントンと聞こえる)人形職人Michel Giraultさんが実演していて、品揃えも豊富。右が、私の買ったラベンダー刈りおじさん人形。

夕食は、ホテルのマダムにお願いして、私達が日本食を作って、一緒に食べることにしました。私の定番の薄切り茹で豚肉(街のスーパーで買い、妻が30分かけて肉を薄く切り直し)に、おろしタマネギとビネガー、醤油の混ぜ合わせて作ったタレをかけて食べる一品。インゲンのバターいため。トマトサラダ。そして日本から持参した、山菜おこわと赤飯(お湯注ぎ30分後完成)。マダムは以前、つくば万博のとき日本に行ったことがあって、箸も上手に使います。私が驚いたのは、キッチンのすばらしさです。美しい、広い、道具は何でもある。包丁はぴかぴかの物が大小1ダースはそろっている。4個口の電磁調理コンロ。野菜を茹でるとき、手元のスプーンでかき回したら、真っ黒に変色(本物の銀だ)。マダムは山菜おこわよりも赤飯を好んで食べました。ところでタマネギをすり下ろすときの、下ろし金をフランス語でRape(f)ということを、マダムから教わりました。食後、マダムお手製のケーキとワインをいただき、最後に食器を洗おうとしましたら、全部、シンク備え付けの食器洗い機に任せればOKですって。進んでるーというと。マダムに、フランス人はグルメですからといわれ、納得。

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