2.ETRETAT エトルタ
8月14日(金)
今日はエトルタEtretatに向かいます。ホテルの備え付けの湯沸し器を使い、インスタントコーヒーと昨晩買った惣菜パンを食べて、ドービル駅横のパス
亭gar
routiereに向かいます。7:35発だとインターネットに記載されていますが、実は7:25発だったので、ホテルを少し早めに出たのが幸いし丁度間
に合いました。のんびりしていると一日がふいになってしまうところでした。(インターネットで調べたバス時刻表は違っていることが多いので、結局、現地の
バス停で表示されている時刻を調べなおす必要があります。)バスが停まっているのでオンフルールHonfleurまでと行き先を告げて乗ろうとすると、運
転手さんに後ろのバスだよと言われた。みると、たしかにもう一台後方に停まっている。行き先が違うバスが連なって停まっているのだから分からない。20番
のバスに乗ってオンフルールgar
routier下車7;56。一人2.5ユーロ。8:08オンフルールから39番のPrestobusバスに乗りル・アーブル駅着8:37。9.7ユー
ロ。今は高速道路ができているのでずいぶん時間が短縮されました。その代わり、このバスは昔のように林檎畑が続くのんびりしたノルマンディーの村の中は通
りません。ル・アーブルのバス停gar
routierはA,B,C.D番線に分かれていて、その上行き先が遠くからでは確認できず、そばに近づいて見なければわからない。正確に確認するために
は駅構内にあるバス案内所に掲示してある時刻表一覧を見る必要があります。季節、曜日によって時間が細かく分かれていて文字が小さくて読みにくい。ポータ
ブル拡大鏡をポケットに入れてあるので、それを使って読む。フランスの老人はどうしているのだろうか。20分位行ったり来たりウロウロして、やっと分かり
ました。フェカンFecamp行き乗り場はB番線の24番です。9:30ル・アーブル発→10:37エトルタ村役所前Etretat
mairie着。すぐ隣に観光案内所があり、エトルタの地図をいただきました。
おみやげ屋さんなどの並ぶ通りをまっすぐに行くと直ぐに海岸に出て、目の前に海と砂浜と奇岩の絶景が展開します。

しばらく感動に浸ってから、左手の象の鼻のようなアヴァルのアーチ(Porte
d’Aval)に向かって道を登っていきます。登り切ると、上からの眺めは正面に 針岩(l’Aiguille) 、左手にア
ヴァルの隣のアーチであるマンヌポルト(Manneporte)、右手に中までもぐれる岩の穴、がよく見えま
す。背後は緑芝のゴルフ場。

お昼になったので岩を降り、海岸線沿いに歩くと、ポルトダモン(porte d’Amon)の登り口の手前に大きなレストランLES
ROCHES BLANCHES FRONT DE MERがあります。そこのランチFormule
Mouleは蜂蜜を塗った大きなクレープと、鍋いっぱいのムール貝ワイン蒸しがついて13.9ユーロ。シードル1杯をたのんで二人合計32ユーロと安い。

入店したのが早かったので、好きな場所が選べたので、一番眺めの良いテーブルに着き、アヴァルのアーチを食事しながら2時間かけてスケッチし
てきました。

この日は前日とは違い好転に恵まれ、岩が白く光って見えました。
少し時間があったのでアルセーヌ・ルパンの作者の家まで行ってみました。


家の中に入るほどの関心はありませんでしたが、屋敷内の太い幹の木々に、歴史を感じました。バス停前の土産屋に入って、煎餅のような薄い塩
キャラメルのビスケット、四角い塩キャラメルそして漁師のハーブ(herbes du pecheur)という乾物を一袋買いました。Algues a
cuisinerと書いてあり、料理用の藻という意味です。家に帰って水で戻すと、日本で言う海藻サラダの素のようになりました。海藻は食べないと言われ
ていたフランスでも、料理のグローバル化の影響で、日本人のように海藻をたべるようになってきたのですね。
帰りのバスは15:51エトルタ発→16:40ル・アーブル着。その後、すぐには乗り継ぎバスが無く、ル・アーブル駅の待合室で長い時間座っていました。
駅構内には無料のピアノが設置されており、通りがかりの若者がソロであるいはギター、パーカッションなどとコラボしてユニークな音楽を響かせて帰って行き
ました。途中激しい雷雨と豪雨で人々が駅に駆け込んできました。約2時間過ごして、ようやく20番18:30ル・アーブル発の最終バスに乗り、19:36
トルービル・ドービルバス停着。こちらも雨模様で、暗い中を探してたどり着いたトリップアドバイザーで人気のレストランは満員。(以後、トリップアドバイ
ザーに頼らず自分で探すことにしました)雨の降る暗い夜道をレストランのネオンを頼りに、見つけたのが銘柄鶏専門レストランLe Coq En
Pate(46rue
Mirabeau)。とにかく店に入って傘を閉じてほっとしました。お客はほぼ満員で、大声で話して盛り上がっています。全部家族経営の温かい雰囲気の店
で、マダムが窓を開けましょうか、閉めましょう
か、料理の出来はいかがでしょうか、など声をかけてくれ、最後にはお店のお嬢さんが自家製果実酒を瓶ごと持ってきて振る舞ってくれたり、とてもよい感じの
店です。

お店の定食FORMULE DU “COQ EN
PATE”を注文すると、前菜に大皿一杯山盛りに鶏レバーと鶏砂肝が半々に盛られている。妻はほろほろ鳥のローストなので、割に軽いので手伝って大皿を平
らげる。もうお腹が出来上がっているところに、再び大皿に銘柄鶏のローストが出てきました。普通は、もも肉とか、胸肉とかのどちらかが出てくるのですが、
ここでは両方が、しかも皮で続いている、つまり、鶏を縦に割った半身がそのままドンと大皿に載って出てきました。苦しいよー。でも、気を使ってくれるマダ
ムの手前、美味しいですと食べて見せなければ。時間をかけて何とかお腹に収めました。ワイン(Menetou
salon)グラス1杯頼んで、合計67.5ユーロ。まだ小雨の降る夜道をホテルまで帰りました。
3.TOOUVILLE<DEAUVILLE
トルービル、ドービルにジャンプ
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