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8月10日(金)
シストロンSisteron 行き
ホテルで朝食を取り、8時に駅に向かう。
9:01 TGV Marseille 発→AixenProvinceTGV駅9:13 着。
このエクサンプロヴァンスTGV駅は以前降りたことのある駅。で、バス停に行くには、手間がかかる。先ずは降りたホームからエレベーターで上に昇り、電車 の架線の上に渡してある連絡通路を 渡って、反対側のホームの上に出て、そこからエレベーターで降りて、反対側のホーム
に出る。


今度はそのホームをマルセイユ方面の端(南端)まで歩くと、そ こに別のエレベーターがあり、地下1階まで降りると、ようやくバス乗り場に出る。バスが来たので乗ろうとすると、Sisteron行きは後ろのバスだよと 運転手さんが言う。よく見ると、直ぐ後ろにもう一台バスが停まっている。(乗る前に行き先を確認しないといけません)
バス AIXenPronince 9:50発→11:25バスを別のバスに乗り換えさせられ、その際、今まで一緒に乗ってきた楽団員達が、ベースギターの長さが規定違反だとして、頑固な運 転手に強制的に乗り換えを拒否され、降ろされてしまった。かわいそう。→11:45 Sisteron駅着。
緩やかな登り坂道を歩いて、市街地に入る。

中心部には市役所と、観光案内所が並んで建っていて、市役所には羊の縫いぐるみが立っています。嬉しいことに、 ここsisteronはフランス有数のブランド仔羊肉の産地なのです。地図をもらって、大通りを少し進んでから、右手に曲がって商店街を歩きその末端にあ るthe forkで予約したレストラン
Au Romarinに12:20到着。レストランAu Romarinで名物 のagneauを食べました。メインはメールで予めリクエストしておいたgrill de Agneauです。カルテにはちゃんと、最高ブランド羊肉の赤い認め印のラベル・ルージュが付いています。シストロンの子羊のロースト。背肉と腿肉が焼か れて供されます。

背肉の美味しさは格別で、骨までしゃぶってしまいます。前菜の地元羊チーズを練り上げたキューブを使った野菜サラダも絶品で、今までにこんなに美味しい物 を食べたことはありません。デザート付きで29€。インターネットにフランス人の旅行者が、田舎にこんなに美味しいレストラン有るとは驚きだ、と投稿して いましたが、同感です。レストランから出て直ぐのデュランス川を見て、シタデル 城塞を見上げました。

レストランのマダムにシタデルまでの近道を地図に書き込んでもらいました。商店街の中間地点に、近道の入り口がありますが、注意して いないと、見過ごしてしまいます。
今回、私がSisteronシストロン行きを思い立った理由は:地中海コルシカ島とイタリア本土の間にあるエルバ島の小領主として一度は追放された Napoleonが復権するために1815年 島を抜け出し、Cannes付近のJuan湾から上陸後 Grenobleまで進軍に選んだ道が、険しい山岳の続く道でした(Napoleon街道)。その途中にある街がSisteronで、当時、地元民が Napoleon軍(反政府軍)を歓迎して迎えたという番組をNHKテレビジョンで放映したのを見て、la Duranceデュランス川(昔の映画の1958「河は呼んでいる」で歌われた懐かしい名前)を挟んで、そそり立つ奇岩と城壁の映像を見て、今年は Sisteronに行くぞ、と決めました。
シストロンは標高485m位ですから、夏の日差しを受けると暑い。少しずつ坂道を登っていきます。入場料6.5€。城塞 からの眺めは360度のパノラマです。遠くには雪のアルプスが見え、黄色く濁ったデュランス川を挟んで奇岩ロシェドラボームRocher de la Baumeがそそり立つ。

(ナポレオン軍は山の右手の細い道から橋を渡りシストロンに進んだ)
城壁内部には礼拝堂、ポーランドの王族を収監した部屋などがみられ、城塞の途中の庭にはSisteronの橋を渡って行軍してきたナポレオン軍とそれを城 塞から見守った地元軍、長老などの板人形が立っている。
そして、博物館では歴史的資料が展示され、映写室ではナポレオンとシストロン市民との出会いが丁寧 な描写で上映されていました。降りる途中に飲めるPotable泉がありました。
(城塞の礼拝堂の中でシストロンの水が売っています)
早めにSisteron駅に戻って、バスを待っていましたが、予定の16:55になっても来ません。10分遅れてバスが到着。ヴァレ・ド・デュランス高速 道路の途中で、Manosqueマノスクを通過したとき、一瞬、窓の外にl’Occitane化粧品の工場が見えました。周囲はラヴェンダー畑だそうです から、田舎のほうが都合が良いのでしょう。
17:05発→途中でバスを乗り換えさせられ、この時切符を提示して、0€の領収書をもらう→19:10AixenProvinceTGV駅到着。
ホームからセザンヌの描いたサント・ヴィクトワール山が見える。
AixenProvinceTGV 19:32発→Marseille着8:00。
the forkで20:30 に席を予約したRestaurant La Manne
(18bourbard de la Liberte marseille)で夕食
今日は昼夜とレストランのはしご。豪華版です(なんせ昨日の夕食は駅のサンドウイッチでしたから)。

気鋭のフランス人とイギリス人のシェフが作る料理とい うのですが、だしが効いていない。お昼に素晴らしいレストランで食べた後だからしょうがない。豚肉の煮込みがホロホロとほぐれて良かったくらいでした。

4. カンヌ・サントオノラ島にリンク