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8/11(土)カンヌCannes 行き
ホテルの部屋に備え付きのポットでコーヒーを飲み、手元に残ったパンを食べて、朝食を簡単に済ませ早朝にマルセイユ駅に向かいます。
 Marseille STcharles 6:58発ter 自由席→9;10Cannes着
駅と海岸との中間を横に走る通りが、Cannesの商店街Antibes通りで、専門店が並んでいます。東に進み、途中で海岸の方に左折して歩いて行くと 大きな建物パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレPalais des Festivals et des Congrès
に出ました。
(ジュリー・アンドリュースの手形、カトリーヌ・ドヌーヴの手形)
建物の周囲の有名人の手形を見て、映画祭の赤い絨毯の一部を見て、再びAntibe通りに戻りました。通りの先に小高い丘があります。
汗をかきながら上に上がると展望台があり、Cannesの街と港が見渡せます。短パン姿で行動しているのですがそれでも暑い。持参した日傘を広げてベンチ で涼みました。

丘を降りたところで、連れ合いが、帽子をベンチに忘れた、と言います。しょうがない、もう一度、丘を駆け上がって見ましたが、すでに帽子の姿はありませ ん。日傘なんか開くからと、怒られました。そろそろお昼です。
the forkで予約したrestaurant LeTroquet a Soupes 64Rue Meynadierに11:30入店。小さな店で、お客はイタリア人夫婦一組。目の前にスープの入った大きな保温容器があり、奥のほうで3人の老婦人が調 理しています。暑いので、冷たいトマトとバジルのガスパッチョを食べて、一息ついて。妻は店一押しのオニオンスープ、単純すぎて、玉ねぎの味はしっかり出 ているが、だしも、塩気もない。妻は塩をふりかけるのかと思いきや、蓋を外してドバっと塩の塊を入れてしまいました。帽子をなくして気が動転していたので しょう。もうしょっぱくて、食べられたものではありません。見かねたお店のマダムが、別皿に、新しくオニオンスープをもって来てくれましたが、丁重にお断 りしました。

マダムがBon Appetitを日本語で何というの?と尋ねたので、メシアガレというと、メシアガまでは即座におぼえましたが、ガレが出てこない。何度も繰り返していま した。私はチリコンカルネを注文しました。これは絶品で、ライス付きです。上に乗っている小さな粒は何ですか、と聞くとマダムは、キノアQuinoaだと 書いてくれました。(チリコンカンがあまりにも美味しかったので帰国後、アメリカ製の缶詰を取り寄せたのですが、ぐちゃぐちゃで全然うまくない)
昼食を終えて、。 
12:30頃店を出てAntibe通りに出ると、おあつらえ向きに帽子屋の前に出ました。新しい帽子をCannesで買って、ご機嫌も直りました。浜辺に 出て港にそって歩いてゆくと半島の船着場Planariaに着きました。

14:00頃乗船Ille Saint Honorat行き。切符は予約済み。14:00発に乗船25分でHonorat島着。この島には修道院があって、ワインが作られていることで有名です。 船着場からは島内の小道をひたすら歩くだけです。真っ直ぐに南に進むと、島の反対側の海岸に出て、チャペルChapelle Saint-Pierreに出ます。次いで左手に歩くとSaint Honorat fortress砦が海に面してあり、その陸側にはAbbaye de Lerines修道院があります。限られた範囲しか開放されていませんが、美しい建物と、ワインを中心とした売店が併設されています。更に左方向に少し進 むと島の東南端Pointe Saint-Ferreolに出ます。

そこにはチャペルChapelle de la Triniteがあります。建物はやはり砦の形です。海は浅瀬で、海藻が生えています。よく見ると、海岸から離れた浅瀬の中に一人、水着で横になって涼ん でいます。とにかく暑くて、左回りに歩き島の北側(カンヌが見える側)にたどり着いて、松の木陰で一休み。どうしてこんなに暑い中を歩かされるの?としか られる。青い海、白い岩と船をスケッチして船着場に戻る。暑いので島唯一のレストランに行き、アイスキャンデーを買うが、暑さで直ぐ溶けてべたべた。17 時に帰りの船。
17:25Planaria着。歩いてoffice de Tourismに行きカンヌのプチトランpeti Train de CannesCannesに乗る10€。イヤホーンが付いていて、チャンネル切り替えで各国語のガイドが聞こえるはずですが、本体のスイッチが切りになっ ているのでしょう、何も聞こえません。

乗客の殆どはイヤホーンを外してしまいましたが、隣のご婦人はとうとう耳につけたままです、どうなってんの。先ずは海岸線を走り、有名ホテルの並ぶ通りを 走ります。折り返して市街地を走り、旧市街から丘に登って、私達が昼前に登ったところの裏に停車。そこは教会があり、正に結婚式直後で着飾った人々であふ れています。しばらく停車してから元の観光案内所まで帰ってきました。そろそろ帰りの時間が近づいてきました。10分ほどでCannes駅に着きました。 出発までまだ余裕があるので、駅構内のイートインでサンドウイッチとオランジーナを買って食べました。ホームに出て、そのとき1分くらい早いかなと思いま したが到着した電車に乗りました。Cannes19:49発ter自由席→22:06Marseille着の予定でした。
数分後に小さな海辺に面したCannes la Boccaという小さな駅で止まり、終点です全員降りて下さい、のアナウンス。
(左 Canne la bocca駅、右Thello車内)
しまったこれは各駅停車のローカル線で、私達の乗る長距離線ではないのだ。その1分後、私達の乗るべきTERは猛スピードで線路を走り去りました。仕方が ない、もう一度Cannesの駅まで各駅停車で戻ろう、ということになり、反対側のホームに行くべく地下道を渡っていると、地下道の入口でたむろしていた 小娘が出口はこちらではないよとか、話しかけてくる。うるさい、関係ないと相手にしないでいると、妻がスリだーと叫んだ。他の小娘たちが妻のバッグの口を 開けて、手を入れている。私もPICK POCKETと大声で叫ぶと、ホームの乗客がどうした、と寄ってくる。小娘らは一目散に走り去り、被害はありませんでした。各駅停車でCannes駅に戻 りました。駅の窓口にMarseilleまでの切符を買いたい、というと、Nonというそっけない返事。なるほど、時刻表を見ても、確かにもう無い。帰れ ない、どうしよう。
もう一度、出発の電光掲示板を見るとイタリアからくる国際列車テロThelloが1時間遅れでMarseilleまで行く、と出ています。再び窓口で Thelloの切符を下さい、というと、今度は、ここでは売らない、専用の自販機で買いなさいの答え。なるほど、駅構内にフランス国鉄SNCFとは別に黄 色いThello専用自販機がありました。検索すると、本日の分は無く、明日からの切符だけでした。やっぱり帰れない。いや最後の手段として、乗ってしま おう、後で罰金を払っても、Marseilleまで戻れればいい。意を決しthelloに乗り込みました。列車は快適に走ります。早く着いてくれ、と心中 穏やかではありません。途中二人の警官に引っ立てられた男が通路を通っていきます。何事もなくMarseille駅に着いたのは、真夜中の12時過ぎでし た。ホテルに着くと、入り口は閉まっています。呼び鈴を押して、係の人にお詫びして中に入れてもらいました。帽子、塩、列車と3つのトラブルで、今日は疲 れました。

5. マルセイユ・イフ島にリンク