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トリノTorino

今日は、かつて、イタリアのピエモンテ州と周囲のフランスの一部、スイスの一部を含む広大な領地を支配いていたサヴォイア家Casa Savoiaのお城があるトリノに行きます。私達は、以前、フランスの温泉町エクセレバンAix-les-bainsを訪れたとき、ブルジェ湖対岸に建つ サヴォア家(フランス語読み)の霊廟であるオートコンブ修道院Hautecombe Abbeyまで乗合船で渡って歴代サボア家の王様、お妃様の石棺を見学したことがあります。
Milano Centrale7:38発→Torino Porta nuova9:30着 (私は長距離列車の乗車券は予めイタリア国鉄TRENITARIAのホームページから座席を予約してプリントアウトしておきま す)、他の乗客はスマートフォン内部に予約票を収めてあり、検札の車掌さんはそれを転写しています。世の中、スマホ時代になってきました。
ホテルの朝食は7:30からなので、朝飯抜きでミラノ中央駅に向かいます。出発案内をみると、7:38発の列車は別のホームにもあり、どちらに乗るのか分 かりません。あと5分で出発時間、列車の車両は長くて、私達の席は前の方の3号者です。デッキの前に立っている車掌さんに予約切符を見せて、確かにこの列 車ですと言われて、走って乗り込みました。別の列車だったら危ないタイミングでした。TorinoPorta Nuovaに到着。駅構内を歩いていくと、正面にTabacchiタバッキ(タバコ屋)がありました。早速Torino one day ticket(トリノ一日、バス、地下鉄共通券)を買って、外に出ると、バス停が駅の正面、駅の側面に多数あり、何番線なのか、探すのに手間がかかりま す。
67番バスの停留所はFermata 40 Porta Nuovaで駅の正面から乗車、Fermat2176 Santa Chiara停留所で下車。目的地のcafe Al Bicherinに着きました。今日は、ここで遅い朝食とビチェリンBicerinを飲む予定でした。
人けが無いな-と近ずくと,何と、カフェは夏期休暇 中でした。事前の調べが出来ていない、と空腹の連れ合いに叱られる。シャッターに2019年は7月29日から8月23日まで夏季閉店の張り紙。アレクサン ドロ・デユ マ、ニーチェなど著名人が訪れたと言う老舗カフェ・ビチェリン。cafeは広場に面しており、向かい側には古いSantuario della Consolata(慰めの聖母教会)があります。

広場から、通りに出ると、その角にCafe Savoiaというカフェが開いていいます。店内は数人の客がエスプレッソを立ち飲みしているだけです。ハンサムなマスターが1人でサーブしています。お 品書きを見ると、Bicerinがありました。せっかく来たので、Al Bicerin本店の物では無いけれど、それに近いものが飲める事になり、嬉しくなりました。透き通る丸みを帯びたグラスに、甘いホットチョコレートが底 にあり、その上にエスプレッソ、そして一番上に生クリームの三層で供されるビチェリン。かき混ぜないで、スプーンで上からすくって飲む(味わう)と新しい 味の発見があり、小さな水の入ったグラスがついてくるので、一旦口をすすぎながら、味わうのです。朝食として、サンドウイッチを頼むと、ぎっしりハムが詰 まった大きな四角いサンドウイッチトーストが供されました。客が殆どいないカフェで、美味しい飲み物と、食事。すっかり満足して店を出まし た。  2人前合計18ユーロ。Cafe Savoiaさんありがとう。
路を100メートルほど歩いて、大道りに出ます。Fermata199Porta Plazzoという停留所から16番のトラムに乗り国立映画博物館に行こうと計画していましたが、連れが、いきなりサバウダ美術館に行きたいと言い出した ので、予定外の王立公園の入口で途中下車。広い公園を30分ほど彷徨いましたが、入り口が見つからず、もとの停留所に引き返し、再び16番のトラムに乗 り、Fermata601MoleAntonellianaで下車。モーレ・アントネリアーナ(国立映画博物館Museo Nationale del Cinema)に到着。

11:50入館 入場料10ユーロ。先ずは建物の中心にあるエレベーターで塔のてっぺんの展望台に向かいます。トリノは何て大きな街なのだろう、展望台か らどの方向をみても家並みが続いています。

遠くには山並が霞んで見えます。森の奥の建物が王宮かしら。彷徨ったのはあの森かしら、ひと通り眺めてからエレベーターで降ります。その際、エレベーター の透明天井からこの建物の内部の天井が見えてきます、美しい模様で、この建物が由緒あるものだなと感じさせてくれます。一階でエレベータを降りたら、別の 入口から入場券をみせて映画博物館に入場します。1階、2階、3階とエレベーターの周囲を円形に取り巻きながら、映画の原理、映画の創生期、映画の歴史と 進歩が順次展開されていき、その情熱と、奥行きの深さには一つ一つ目を見張る事ばかりで、本当に見応えのある映画博物館でした。2時間ほどで博物館を出 て、トラム、バスを乗り継いで、PortaNuova駅に戻ったのが14:50分。
トリノ名物のアーケイドを歩こう、という事で店舗をのぞきながらそぞろ 歩き。夏の午後は暑い。アーケードのケーキ屋さんでジェラートを頼んで、通りの椅子で一服しましたが、手元のアイスがみるみる溶け出し、持つ手を伝わって テーブルに流れ出す。紙で拭いてもベタベタ。凄まじい暑さです。


再びアーケードを進むと、サンカルロ広場に出ました。広場を取り囲んでブランド店があり、 またCaffe Torinoなどの有名カフェがあり、正装したカメリエーレ(給仕)が店内を動き回っています。さらに歩いて行くと、綺麗な装飾のアーケードに出ました。 一通り写真に収めて、時間が無いので王宮見学はせずに、来た路を戻りました。トリノは大きな街で、とても1日では周り切れません。帰り道同じケーキ屋さん でコーヒーを頼みましたが、ゆったりとした店内で、クッキーまで付いて美味しいコーヒータイムを過ごしました。TorinoPortaNuova駅 17:05発⇨Milano Centrale駅18:05着帰りの列車は高速で走り朝の列車の半分の1時間でミラノ到着。駅のTABACCIで明日用にミラノ地下鉄一日券を買ってお きました。夕食はホテルから徒歩12分位にあるosteria ManmaRosaです。今度は道に迷わず行けました。19:30に入店したので、予約なしでも窓際の良い席に案内されました。20時すぎると、予約客が 次々来店し、ほぼ満席になってしまいました。


先ず、トマトのドレッシング掛けのwelcome突き出し(これはどのテーブルも供されます)。ミネラルウ オーターと白グラスワインを頼んで、沢山のお品書きから、当店の前菜盛り合わせ2人前より、というのを注文しました。長い板状の皿に、生ハム prosciutto crudoがずらっと25cm位の長さに盛られている、別の噐に肉団子3個ずつ、別の皿にフレッシュチーズとアーティチョークの煮付けが一皿ずつ、これ全 部が前菜で、もうお腹の半分は出来てしまいます。
地場野菜のフリット(ナスと玉ねぎの細切り)。次に魚介のリゾット、これも2人前からの注文。各自四角い皿一杯のリゾットで、ムール貝、あさり、小イ カ、エビ、などをトマトソースとチーズで炊き込んだボリューム満点のリゾット日本の店の2倍のボリューム。とても美味しい。このお店に入って良かった。全 部平らげて、もうお腹は満杯。3つ目に頼んであったのは地魚のフリット。見ただけで、もうお手上げ。iphoneに入れてあった「ことりっぷ会話帳」で、 テイクアウトportare viaという単語を見つけ、ポルターレ・ヴィアというと、ボーイさんはすぐに理解して、きちっと包んでお持ち帰りにしてくれました。とても親切で、美味し くて、お手頃の値段の、すばらしいOsteriaです。
参考までに明細を書いて置きます。COPERTO(席料)3.5x2、aqua(水)3、CALICE VINO(グラスワイン)6、ANTIPASTODITERRAMIST(地場前菜の盛り合わせ)16x2、RISOTTO DI FRITTI DI MARE(海鮮リゾット)16x2、FRITTO MISTO DI PESCHE (小魚のミックスフライ)25の合計105ユーロ(消費税9.55内税込み)というお手頃価格の店です。
午後10時ホテルに戻り、今夜もジェットバスの泡で体をほぐして寝ました。

8月11日(土)モンテビアンコMontebianco
今日はイタリアの北西端山岳地帯ヴァレ・ダオスタ州に行きます。今朝は、5時起きです。ホテルの朝食は7時30分からですので、使えません。前日、ミラノ 中央駅の地下にあるスーパーで買い求めた野菜サラダと、昨晩テイクアウトした小魚のミックスフライとパンのひとかけで朝食をすませ6時には、ミラノ中央駅 の地下鉄に向かいます。朝早いので、TABACCIは開いておりません。昨夕、切符を買っておいて正解でした。地下鉄の本数は、午後7時までは少ないとい うので、10分くらいホームで待たされましたが、6:10Milano centrale M3 Saint Donato行き→4つ目のDuomo駅で乗り換えM1 FhoFiera,Bisciglie行きに乗り、2つ目のaCalioli Castello下車。ViaCusaniクサに通りの出口案内が見えたので、そこから地上に出ると、目の前に目的地のMilan Visitor Center-ZaniViaggiがありました。6:40到着。建物の左側面に広い道路があり、そこに何台かの観光バスが停まっています。行き先が別々 ですので、Monte Bianco and Courmayer Day tripのバスを見つけて乗り込みます。

このツアーはミラノ発のモンブラン日帰りツアーです。毎月1回しか開催されず、8月はこの日11日(土)だけで す。そのため、この日を軸に今年の旅行計画を立てたわけです。7時;00バスは定刻に出発しました。ガイドさんはイタリア語と英語で案内します。乗客は殆 どがイタリア人です。1時間ほど走ると、ドライブインがあり、パンを買って朝食にする人、トイレに行く人で賑わっています。30分休憩して、バスは北に向 かいます。9時頃には徐々に高い山が見えてきます。AOSTA Valleyです。やはり山岳の景色は平地より見応えがあり、写真をパチリ。

11時頃モンテビアンコ展望台行きのSKY WAYロープウエイ駅前にバスは到着。

ガイドさんから切符を受け取り、各自乗り込みます。出発地点は標高1,300メートル。どこに乗ってもゴンドラが回転式ですから、周囲の景色を平等に観る ことができます。
途中駅標高2,000メートルを一つ乗り換えて、頂上の展望台標高3,466メートルに到着。この日は気温11度で、それほど寒くはないのですが、せっか く持ってきたので、ダウンコートに着替えました。中には半袖、半ズボン姿の豪傑もいました。景色はどうかといえば、あたり一面雲で覆われ、時折、雲の切れ 目から光が差して、眼前の鋭い岩山が見えたと思うと、また一面の霧。肝心のモンテビアンコは眼前に見えるはずなのですが、ただ白い雲海だけでした。(写真 中右端の快晴の写真は案内シネマからのスチール画面です) 私達は 35年前、フランスシャモニーから快晴のモンブランの頂上を見たことがありますので、今回見えなくても、それほど残念ではありませんでした。
20分位で、展望台から引き返して、ロープウエイの中継点のレストランに入り、トウモロコシの粉を練ったイタリア北部料理の定番のPOLENTAポレンタ をいただきました。お湯で練ったトウモロコシの粉が主体ですが、トウモロコシの甘さに、混ぜ込まれたチーズ、バターの風味が溶け合って、想像以上に美味し い。付け合わせのポルチーニ茸は、香り、歯応え共に申し分ない、高山の景色を見ながら素晴らしい昼食になりました。POLENTA+FUNGI 15ユーロ、SUPPA DIJORNO本日のスープ10ユーロ。建物の中にシネマ館があって、重機を用いたロープウエイの建設の工程が映し出されます。このような高山に、よくぞ このような立派なロープウエイと建造物を完成したものだ、と感心しながら観ました。中継点建物の外側には高山植物園が出来ていて、数え切れないほどの種類 の高山植物が広く敷き詰められています。その頭上をロープウエイのゴンドラが頂上めがけて行き来しています。とても素敵な場所です。お土産にエーデルワイ スの鉢植えが販売されていましたが、日本には持ち帰れません。しばらく高原の景色に浸ってから、ロープウエイで地上駅に戻りました。駅の休憩所でカプチー ノを飲みました。水もミルクも高原のものですから、とても美味しい。一杯1・7ユーロと信じられない安さです。15:30バスが迎えにきました。少し走る と山麓の街Courmayeur。

下車した場所から、階段を少し登って行くと、一本道の両脇に商店が並んだ、市街地中心部に出ました。景色を眺めたり、買い物をしたり、自由散策の時間で す。バスは16:50出発。時速100キロの速さで走り、トンネルをいくつも通って、山岳地帯を抜け、20:00ミラノの出発地に戻りました。ホテルに戻 り、Courmayeurで買った地元のフレッシュチーズ、野菜サラダ、魚のフリットで夕食。明日も早いので就寝。

8 月11日(日)チンクエテッレCinqe Terre 船でにジャンプ