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チンクエテッレCinque terre 船で

8月10日(日)
今日から2日間チンクエテッレに行きます。朝早いので、日本から持参した、赤飯のアルファー米を水で戻したものと、残りのチーズとで朝食。
Milano centoral駅 朝6:10発のインターシティー急行に乗車。ミラノを中心とするロンバルディーア州の平野を走り抜けると海岸線Iに近くなるに連れ て、車窓は小高い山の風景になり、リグーリア州に入ってきました。この辺は山から海に向かって海岸が切り立っています。小さいトンネルを抜けると、州都で 海洋都市のジェノバGenovaです。大都市ですので2つの駅に停車します。そこからは海沿いに走り、リグーリア州世界遺産チンクエテッレの最初の基礎自 治体Monte Rosso al Mareモンテロッソアルマーレ駅に到着9:00。
先ず観光案内所に寄って、観光船の時刻表をもらいました。駅から旅行カバンを引きずって、海岸に沿って左手に歩きます。海水浴のパラソルが美しい海岸に並 んでいます。やがて道は30メートル程のトンネルを通り抜け、

更に鉄道のガードをくぐればMonteRossoの旧市街。2本の道に別れていますが、広い 方のメインストリートを歩き進むと道を挟んだ隣同士の家を結んだ通路がアーチ型をしたゲートを1個くぐり、2個目のゲートの手前に、目指すモンテロッソ・ アル・マーレの HotelMarigherita(Via Roma 72)が簡単に見つかりました。

駅から徒歩10分位。この地区で、2番目に人気のあるホテルですので、2月下旬に予約した時点で、残り一部屋。窓が一つし かない一階の部屋です。実はこれが幸いして、隣部屋の物音もしない、十分な広さの静かな部屋で、どうせ夜寝るだけなのですから快適でした。9:30早く着 いたので、まだ部屋は空いていませんから、フロントに荷物を預けて、自由の身になり、海岸の方に出かけました。
海岸の岩の付近にチンクエテッレ巡航の舟の切符売り場があり、MonteRosso←→Portvenere往復、乗り降り自由乗船券は1人35ユーロ。 乗り場はその先の岩陰にあり、行ってみるとすでに多くの乗客が待っていました。はっきり案内板が出ていないのに、どうしてイタリア人は場所がすぐに分かる のか不思議です。舟の運行本数はおよそ1時間毎にあります。

10:30MonteRosso発の便で、 Vernazza,Corniglia,Manadola,Riomaggioreの順序で5つの地区(チンクエテッレ)を廻り、終点の Portovenere(ここはチンクエテッレ外)という大きな港町に11:50到着。

船から下見した分には、Vernazzaが海遊びに適しているよう でしたので、明日は電車でそこに行こうと決めました。
終点のPortovenereは比較的大きな港で、風光明媚で、鉄道はなく、船で行くリゾート地です。遠方には教会と、古い城塞のような建物が見えます。 岸壁にしつらえた天幕のレストランではお昼時ですからボツボツ客で賑わい始めました。
一番先端の方のRISTORANTE MIRRAMAREという店に座って、海を見ながら昼食。COPERTO席料2人で6ユーロ、水2ユーロ、PASTA AL POLPA DI GRANCHIOカニの赤身のパスタ2人で24ユーロ、DOLCIデザート2人で10ユーロ。合計42ユーロ。会計はテントの中ではなく、奥の建物の2階 まで行って、カード払 い。特にDOLCIデザートのレモンシャーベットが、オッと声を上げるくらい美味しい。さすがこの地はレモンの産地です。お昼の後、この美しい景色をス ケッチしました。連れを松の木の木陰で休ませ。自分は暑い日差しを避けるために日傘を広げて描いてみたのですが、家並みが複雑で、描きずらい、暑い。長時 間相手待たせるのも悪いので、色を塗る事はしないで、素描だけで終えました。


海岸の上方には、教会のある岬先端まで続く、道があり、道に沿って商店街が連 なります。入り口付近で調子の良いおばさんが声をかけて、連れ合いにレモン菓子の切れ端を食べさせている、私もポッソアッサッジャーレというと、あんた、 イタリア語が言えるのかい、と一切れくれました。結局、連れ合いはピスタチオの菓子を買いました。周囲の建物で日陰になった参道を歩いて、岬の突端の古い 教会まで行きました。教会の横の岩壁の窓から、子供達が港と反対側の海を覗き込んでいます。後に続いて覗き込むと、そこには青い海と岩の絶景が広がり、泳 いでいる人達も見えました。教会のところまで行かないと見えない絶景。そこは絵葉書にもなっている、この街の絶景でした。(写真右端黒いのは岩壁)

港に戻って、帰りの船に乗りまし た。隣のRiomaggioreは大きな村で、大勢が降りるので、私たちも下船しました。降りてすぐの堤防が絶好の撮影ポイントと書かれていましたから、 狭い岩場に下りて、海から見た家並みを写真に取り、それから大通りを上に向かって登り始めましたが、暑くて、息が上がって、馬鹿馬鹿しい、止めようと途中 で引き 返し、次の船を待って、帰路につきました。

天気がよかったので日焼けしましたが、海からのチンクエッテッレの景色を十分見ることができました。 17:15MonteRosso着。
夏時間ですから、まだ陽射しは強い。トンネルの出口と、船着場と鉄道高架との3つが交差するあたりに、修道院展望台に行く道があります。

広い登り道を道な りに行くと、急な細い階段があり、そこを登ると犬を連れた聖フランチェスコの銅像が途中にあり、そこからはMonteRossoの海が一望できます。更に 少し登ると、古い修道院に着きます。帰り道はレンガ色の旧参道を降りましたが、この道の方が日陰があって涼しい。広い道を数メートル登り始めたとき、右手 に別れるレンガ作りの赤い道が本来の参道です。

ホテルに戻って、シャワーで汗を流してさっぱりして、夜のレストラン探しです。確か大通りを一歩右に入った 路地にあるはずなのですが、地理感が無く、見つかりません。魚問屋があり、長靴を履いた人が、魚箱を運んでいます。この人ならば取引のあるレストランは、 詳しいだろうと思い、思い切って店の奥に入って行くと、大きな黒いラブラドール犬がじっと不審者(私)を見ていて、一声も発しません。店の人が何か用か? と聞 いてくれたので、ヴォッレイエアンダーレリストランテViaVenti(レストランヴィアベンティに行きたいのですが)というと、直ぐ隣の路地を右に入っ たところだよ、と教えてくださいました。本当に、直ぐにレストランにたどり着きました。

19:30まだ早いのか、誰も客はいません。外か内かと聞かれたの で、店の外の席を選びました。前菜は魚介のスープ2人前・大きなエビと、ムール貝、イカ、ハマグリ、硬いパンなどで構成されたもので、とても、とても美味 しい絶 品スープで、店のおじさんが上手に鍋から取り分けて下さいました。トマト、人参。レタスの生野菜盛り合わせ、相方はカジキマグロのソテー、自分は牛肉ス テーキポルチーニ茸添、おじさんに焼き過ぎない方が美味しいよと言われて、Media per favoleミディアムでお願いしますと答えました。
分厚くて、柔らかくて、旨味たっぷりのステーキに、絶妙に絡むキノコソース。人生今までで最高のステーキでした。デザートはシャーベットと自家製タルト。 カード会計のため、レジのある店の奥に行くと、奥様と、娘さんが厨房で腕をふるっています、そしてお話し好きのご主人は専ら給仕の担当でした。本当に、美 味しい料理ばかり提供してくれる稀有なレストランでした。coperto席料2.5x2、appetizer前菜 24secondcours18,secondocours24,vegitables9,dessert6,dessert6,vino5,water3 の合計100 ユーロ。ここもチンクエテッレ、美しい家並みを5分ほど歩いて、ホテルに戻りました。素敵な街です。

8 月12日(月)チンクエテッレCinqe Terre 鉄道でにジャンプ