日本音楽協議会創作通信事務局(青森県支部) 八戸市大字河原木字谷地畑18−6 0178−20−3633佐藤康弘
日音協青森県支部事務局次長
佐藤康弘
2000年5月に倉創刊号を発行し、同年11月に第2号を発行して以来、幻の第3号(未発行)を経て、今回再び発行することができました。(第4号として)まずは、4月に、八戸市で開催された『第38回はたらくものの音楽祭』がなんとか無事に終えれたのも、皆さんのおかげてあります。本当にありがとうございました。来年は、7月に、広島市で開催することとなりました。また、お会いすることを楽しみにしています。さて,県支部として、音楽祭の総括をした際、柿崎副支部長より、「せっかくH音協ソングを募集しているのに発表させないのはおかしい。聴いてもいないのに、批評ばかり述べられても、どんな曲なのか分からない。入選曲とかだけでも発表させるべきである」という強い意見が出されたので、そのまま全国総会に反映させました。(実態として、今年は出演団体が減るだろうと予想して、時間的にも余裕があると思っていたのだが、実際は、例年並みの出演団体があり、時問的余裕がなくなり、設定できなかった。)すると、担当の飯島さんから、さっそく04年と05年の2年分の応募作品が送られてきました。ということで、今回の発行にこぎつけたわけです。今後も、不定期発行となると思いますがよろしくお願いします。以前の名簿の方に送ろうかなとも思いましたが、今回は単産・支部代表者に送ることとしました。それぞれ、コピーでもして会員の皆さんに送ってください。今後はこちらから直送したいと思いますので、再度、送付してほしい人がいましたら、私のところまで連絡してくださ有意義な年末年始をお過ごしください。それでは、また。


く作晶に対するコメント>
文責:飯島貞親
【好きです、平和】詩・曲=柿崎保寿
●詩の2番3番は、言葉を置き換えただけでもっと新鮮で豊富な言葉が欲しい。メロデイは4小節ごとにトニック(E♭)に戻ってしまうので、発展性に乏しいです。印象的なメロディがどこかに欲しいところです。
【歩き続ける】詩・曲=柿崎保寿
●詩がかなりきちんとしたABAの三部形式になっているからかと思います。「好きです、平和」と違って比喩としての内容もあり、情景も浮かんできます。詩と曲と形式が含致しています。とすれば、B部分の詩が3行であるのが残念。4行の方がよかったのでは。最後のAが3行なのも半端。ここはすっきり2行で終わりたかったと思います。北風、吹雪の中を歩いているはずなのに、「明るい日差しに向かって歩く」というのは、比喩としてもいただけません。とすれば、最初に触れた「明るい日差しに向かって歩く」は無いほうがよかったのではないでしょうか。また、同じ言葉が何回も登場するのはいかがなものでしょうか。
【hikari(光)】詩=江崎文雄、曲=菊池正彦
●詩がいいですね、今回の応募作品の中でトップクラスでは。ただ、「今は闇夜を照らしあなたは世界見つめてる」というのは、今は亡い「あなた」にはあまりふさわしくないように感じます。メロデイとの関係で、最後の「この子たちにも見せてあげたいから」(6+9)は、その前の(6+6+7)に近い形式の方がよかったように感じます。メロディは最初3行がすべてドミナン・ト・(A7)で終わっているのがちよっとつらいですね。1・いつも」が弱起なのに「カメラ」は・拍遅れというのは、3・4行も同じ形式なので、意識しての冒険でしょうが、成功していないと思います。「今光が」からは、まあありきたりと言う人もいるでしょうが、やはりいいと思います。「やみのなかにはいるの」と「ひかりおくりつづけて」が同じメロディなのは残念。「かがやいて」から後の方を少し持ち上げて、.GB1AF#AAi
G#F#G#ABBBC#IAみたいな感じで・はどうでしょうね。(ま)「ちのかがや」(き)は、F#dimよりも、F#m7・5、B7(B7−9)の方が私は好きですね。そうすると、「き」は当然Emになります。最初は間違い(この手の間違いが多いので)かと思いましたが、「き」をGにするために意識的にF#dimにしたのかもしれませんね。最後は詩とのかかわりですが、GIGF#EDC#EIDC#DF#BBF#IEF#GDC#lDみたいなメロディにしたかったですね。タイトルをローマ字にする意味は?「光源」として「ひかり」と読ませては?
【ウランちやん、ウラミ節】詩=5884−326、曲=167−4416
●言いたいことがはっきり出ています。「ウランちやん、ウラミ節」の駄洒落もいい。もっと展開して欲しいですが。五線には調号がありませんが、シャープ4つ、ホ長調、ですよね。
【私の豊かさとは】元詩=箱囲匠平、曲=167−4416
●詩が散漫で何を言いたいのかわかりません。豊かさを鋭い(新しい)視点で追求しないと歌になりません。
【自分の街でもできるのか1】詩・曲=瓦井孔二
●Eが現調なのにいきなり2小節目でF#が登場するのでびっくりしましたが、成功していると思います。タイトルは「他人の国に上足で」とかインパクトのあるものにできないでしょうか。
【リストラで】詩・曲=瓦井孔二
●うじうじと賃下げになってしまった自分を嘆くだけではいただけません。「悪いこともしてないのにリストラとは」という表現は子供みたいで情けない。メロデイも新鮮味に乏しい。
【祈り】詩・曲=大沢隆男
●終わりの見えない現代戦争の現実と過去の戦争の惨状を長い詩とメロディで描いていますが、曲はラップ調でしょうか?過去の惨状が丁寧に描かれて優わ.ていると思いますが、いかんせん長いです。「祈りではだめだ」という思いもある一方で、「それでも祈らずにはいられない」という戦争(を止められない)のむなしさ、やりきれなさは心動かされます。
【Evelwyole,sPower】詩・曲=えむ・ごとう
●初めて出会えた喜びがストレートに伝わってこないで、ちよっと小埋屈をこねまわしているという印象ですね。「迷いながら悩みながら、今の僕らにできることを探して、求めて」ということを主題にするなら、そこに集中したほうがいいのでは。あるいは、「歩む道はとても一人じや歩けない、そんなに力んじやだめさ、ねばりづよくしたたかに」ということを主題にしてもいいかも知れません。が、それを全部人れようというのは、結局、何だったの?という感じです。曲の題は「みんなの力」というのでしようか。「だれもが権力だ」(Everyoneispower)と言っているようにも感じるのですが。
【戦争に力賃さない】詩・曲=えむ・ごとう
●「戦争ができる国に」以下が詩もメロディも魅力的でず・ね。詩がいいからメロディもよくなるということのように感じます。それに比べて、前半は詩もとってつけた(こじつけた)ようで、したがってメロデイも魅刀がありません。
【語り出すこと、伝えること、語り継ぐこと】詩・曲=大鳴忠男
●タイトルになっている、「語り出すこと、伝えること、語り継ぐこと」という言葉は良いですね。詩が全部で6行、この6行の構成が、じゆうぶん考え抜かれたものとは思えません。起承転結でしようか、それにしては中途半端のように思います。それがメロディにも表れています。4小節ごとにトニック(4回はEm、あとの2回はG、一応転調と考えられる)で終わるのはまずいと患います。それに、水戸黄門ばりのメロディはなんとかして欲しい。
【未来は子どもたちのもの】詩=豊巻直子、曲=日音協東北母女チーム
●詩で、「子ども」二「未来」という図式は昔から言われています。ですからよほどの新鮮な発見が詩に魅刀を感じることが出来ません。メロデイは、最初は何だこりや、と思いましたが、何回か歌ってみると、岩教紺の女先生方の明るさが伝わってきて、しみじみといい気分になります。AABAの形式、Bが10小節というのも成功しています。
【はじめての派兵】詩=村岡厚、補詩=m.gotoh、曲=えむ・ごとう
●まあ、構成詩の挿入歌として、(台本を見ないと何とも言えませんが)、一定の水準に達しているだろうと思います。「マスコミに」の「コミに」を16分音符で叩きつけていますが、私は8分音符で十分かと思います。「みおくられてゆく」の「く」が、唯一次の小節にタイがかかっています。違和感を感じます。「れ」を付点4分音符にして、「く」を小節の頭に持ってくるほうがよいのではないでしょうか。(なみ)「だのかぞくとマスコミにみおく」(られてゆく)のコードづけを、私だったら、GADGD(真ん中のDはBmでも)にしたいところです。やはり楽譜上で、「とおく」の「と」と「みおくられて」の「れ」は4分音符(上に書いた私の修正をいれれば「れ」は付点4分音符)、「マスコミに」の「に」は付点4分音符にするといいと思います。「まもっ一てきた」とありますが、「っ」は伸ばせません。「まも一ってきた」かな。
【『ため』のためのうた】詩・曲=hitoshi熊谷、補作=日音協秋田
●難いことを歌いながら詩にユーモアがあっていいと思います。「へイ、ヘヘイ、兵隊.1という駄洒落.も気に入りました。マイナー・のシャッフルするメロディもあっていると思います。リストラ」がGABBなのは歌いづらい.GGABが.いいのでは?「ちんさげ」もEF#GBよりはEEGBのほうが?「こよのため」じやなくて「こようのため」でしよう、「う」も大切にしたいですね。ここがコードでいってAm
Em DEmと2小節の単位ともEmで終わるのはつまらない、AmEm F#7B7にして、「ちんさげ」をBBCBにして、1小節よけいに取って、最後の1行は「ためのためなら」と同じ(もちろん「ヘいたい」は違う)にしては?私ならそうしたいところです。
【愛と花と自由を(地書撤去に思いを奇せて】詩=日木流奈、補詩=琢己稲造曲=ごとう雅裕
●詩がいいですね。「飛び散ったのは私の未来」は「死んだ男の残したものは」の「想いでひとつ残せなかった」と似てますが。詩を4つの部分に分けて、起承転結と理解してメロディをつけたことも成功していると思いますし、「いつの日かあなたが」をクライマックスに持っていったのもよかったと思います。
【Waris notthe answer】詩・曲=松本敏之
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【いつか想いでに】詩=古川陽子、曲=中田信男
●富山やしい詩。悪くもないですが、印象はやや薄いですね。「心が涙を忘れるように」ってどういう意味でしょうね。ちよっとこじつけのように感じるのは私だけでしょうか。メロディは、真ん中の2段がかっこいいですね。ただ、「わすれず」がやや投げやり、もう少しどうにかなりそうなのに後の3分の1もまあまあですが、初めの3分の1はいただけません。詩にも責任がありそうですね。記譜上の問題ですが、「おもいでに」の「い」のように(4拍子の)2拍目から3拍目にかけての8分昔符(以下)がらみのシンコペーションはタイで結びますが、「かなしくて」の「て」のように(4拍子の)3拍目から4拍目にかけてのシンコペーションはタイは使いません。この場合は付点4分音符です。「かわるひがあるから1の「る」(「あ」はOK),Lみあげたそらは」の「そ」も同様に4部音符です。
【昔日(せきじつ)】詩・曲=大門悟
●こういう詩はいただけません。何かの物語の一部分なら理解しますが、でも、昔は「正義や努力、一生懸命」が今以上にあったのでしようか?いろいろ問題はかかえながらも、例えば女性の労働権などは確実に前進しているのではないでしようか。確かに失ったものはあるし、とりわけ地球温暖化など人類を破滅に導きかねない問題もあります。しかし、だからこそ私たちは未来に向かって労働達動、社会違動をするのだと思います。そうでないと、私・たちは時代の歯車を逆に回そうとする反動勢力になってしまいます。陣地取りと喫茶店と共存するのでしょうか?「あき地に棒きれ」のメロディ、または歌詞の割り当てはあまりよくないと思います。「あふれてた」のメロデイはちよっと安直です。
【この街】詩・曲=中元由昭
●昔日をなつかしむシリーズでしょうか。でもこちらは、「これから」が出てくるのでいいと思います。ABAの三部形式、そのB部分がさらに2つに分かれて対照的な性格を見せています。それは詩に照応したものだと思います。



