その9.クルーズ見聞録 

船に乗って分かったこと:6万トン、乗客2,000人、乗員700人くらいの大型船ですが、陸地が見える沿岸を走るときは、快適、しかし大洋を横断するときは、かなり揺れて、ほとんど船酔いにちかい状態になる人もいます。

船内では、朝、昼、晩3食の他に、4時のテイータイム(ケーキ)、夜中12時の夜食と、全部つきあうと5食にもなってしまう。イタリアの船で、乗客も7割方イタリア人、出てくるパスタの量がすごい。たちまちお腹が出てしまいます。ただ、日本食と違い、塩分が少ない、これは利点で、その後、私は塩なしでも、平気で食べられるようになりました。朝食時、コーヒー、紅茶サービのコーナーでアクアカルダといえばカップにお湯を入れてくれますので、日本から持っていったインスタント味噌汁が簡単に作れます。

日本人は10人乗っていて、厨房見学の時一度だけお会いしましたが、普段船内ではまず行き会いません。厨房で働いている人は150名。

日本人が珍しいのでしょうか、私達に船内で合うたびに必ず日本語で「こんにちは!」と声をかけてくる少年がいました。彼の家族もバルセロナで下船するので、おたずねすると、名前はセルジSersi君、バルセロナの人でした。

娯楽は、ダンス、水泳、夜の劇場、甲板での昼の体操、夜の音楽、食べ物の催しもの。(図書館は、ろくな本しかなくて、数も少なく、だれも読んでいない)

プールの水は海水、だから入れ替えられるので、きれい。温水ジャグジー付き。風呂の水、水道の水は、海水を濾過して真水にしたものだそうで、水量豊富、かすかに塩味。飲み水はミネラルウオーターを買う、値段はスーパーの3倍はする。

海から見る、夜景、日の出は船ならでの価値があります。チュニス沖の地中海の水の青さには感激しました。(写真左、地中海の水;写真中、シチリヤの朝日;写真右、バルセロナ沖の日の出)

  最後に、下船時、また船のクルーズに参加したいですか、というアンケートがありました。私は、いいえ、と書きました。一度は、良いですが、与えられた物を食べて、バスで連れて行ってもらい、踊って遊んでばかりいる生活に、肥って、頭を使わず、だんだん馬鹿になっていくようで、嫌気がさしてくるのです。 私が、日本人だからでしょうか。          

MSCクルーズによる地中海の旅2006に戻る