その6.チュニス TUNIS           

チュニジアTUNIJIEの首都チュニス TUNISに早朝入港。今日は、朝食そこそこに7時半にはバスでカルタゴ遺跡巡りに出発。ガイドのおじさんは、色の黒い現地人でフランス語なまりのある英語で説明してくれます。偶然、モンレアルで食べたサボテンの樹を見つけたので(上の写真左)、おじさんに果実の名前を教わりました。Cactus figue de Barkaniとメモに書いてくれました。上の写真右はお土産屋の通りです。この国の建物は、白壁と青い格子に統一されていて印象的です。

幾何学模様の焼き物を売っています。この国はフランス語ですから、私にとっては値段の交渉が楽です。通貨はユーロではないのですが、ユーロで買うことが出来ます。お兄さんが1個140ユーロといいます。もちろん大幅な掛け値です。断ると、80ユーロ、60ユーロ、と下げてきます。いやだというと、いくらなら買うのか、というので20ユーロというと、泣きそうな顔をして、ノンというので、店を出ました。すると、追いかけてきて、もう一つ追加して2個30ユーロでお願い、お客さんにとっても良い買い物ですよ、とすがりつきます。もともと、買う気があったので、それで手を打ちました(中の写真右)。焼き物の裏に手の印が押してる物が、手書きで価値ある物、似たような物でも、印がない物は、印刷模様で、安物だ、と彼が教えてくれました(中写真左)。

ご存じのとおり、かつて地中海に君臨したカルタゴ(下の写真上左)は、最後はローマ人によって徹底的に破壊されましたのでカルタゴ遺跡といっても、現在では石の柱が一部残っているだけで、そこからかつて出陣していった、地中海が見下ろせます(下の写真上右)。

チュニスのハイライトは、博物館です(写真2段目左)。中にはいると、そこは見事な出土品の数々が展示され、感動ものです。カルタゴの紋章という6弁の花柄(写真2段目中央)、アラジンに出てきそうな、土器で出来たランプ(写真2段目右)、人間の顔、翼、四つ足の器(写真3段目左)、見事な象眼の壺(写真3段目中央)、顔と輪模様のモザイク壁(写真3段目右)、ワインを運んだアンフォラamphore(両取手つき壺)などなど、ここは、見る者を魅了してしまう(まだまだ多くの物があり、ご紹介できなくてすみません)超一級の博物館です。出口のおみやげ屋の店頭に、古代戦士の衣装をまとった人が立っていました(写真4段目左)。バスで別な場所に移動し、海のそばにある大きなローマ風呂施設の遺跡を見学しました(写真4段目右)。これは、カルタゴを滅ぼしたローマ人が建てたヘルスセンターのような物です。チュニスでは、入場料の他に、カメラを持っていると、1ユーロ納めさせられます。その領収書を見せれば、別の施設では無料ですので、無くさないこと。午前11時バスで出発、船に戻りました。

これから、地中海を北西に向かって横断、スペインのマジョルカ島に向かいます。航行距離が長いので、午後すぐに出航。

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