その5.パレルモ→モンレアーレ           

8月15日、早朝、船はシチリアSICILIA 島の主都パレルモPALERMOに入港しました(上の写真上右)。パレルモは海と、背後の標高360mの連山とで囲まれています(上のスケッチ)。

8時45分エクスカーションバスで市内観光に出発。Liberta通りから街の中心部に走ります。途中、マッシモ劇場teatro Massimo(上の写真下左)、クアットロ・カンティQattro Canti(四つ辻)、隣にある3個のドーム屋根の教会、市庁舎と噴水のあるプレートリア広場Piazza Pretoriaで下車30分間の休憩。市庁舎の裏側はベルリーニ広場で、かつてベルリーニが住んでいた建物があり、いまはピザ屋さんとして使われています(上の写真下右)。ベルリーニVincenzo Belliniは1,800年初頭活躍した音楽家で、夢遊病の女、ノルマ、清教徒などのオペラ作曲で知られれています。

次に立ち寄ったのは、カテドラーレCattedorale(中の写真上右)。歴代の王様がまつられ、また奥の祭壇横にはSt.Rosaliaという聖女がまつられてます(中の写真上中央)。カテドラーレ入り口の道路際でおじさんが「シシリアの帽子だよー」と呼び込んでいます(下の写真左)。夏の日差しが暑いので、黒い帯のついた白い山高帽を買いました(10ユーロ)。映画でマフィアがかぶりそうですが、(実は、私は以前からこの帽子にあこがれていました)軽くて、涼しい。良い買い物をしました。

バスで郊外を少し走ると、小高い山の途中に駐車場があり、バスを下車。お店でにぎわう参道を登ると、モンレアーレMONREALEのドゥオーモDuomoがあります。11時着。中は、素晴らしいの一言につきます。今日8月15日はキリスト降誕の祝日、教会の中ではちょうど、ミサの最中でした(中の写真上右)。参道の帰り道、シシリアの果物屋さんがありました。見るとサボテンの実が売っています(中の写真下左)。「1個1ユーロでいいよと」、店のお兄さんが、ナイフで皮を割り手に持って、中身を取れというので、私はそれを取り出しました(中の写真下中央)。つぶつぶの小さな種が入っていますが、甘くて、なかなか美味しい赤い果肉です。その後がいけません。髪の毛よりも細いミクロの白いとげが手のひらについて、半日ほどちくちく感じました。中の写真下右は、「3本足の人」これがシチリアを表すマークだそうですが、不気味な感じで、おみやげに買う気にはなれませんでした。駐車場に戻ると、香水やら、ワイン(マルサラ酒の産地)の店があり、見ると客が英語で質問しているので、お店の人はさっぱり分からず、何リットル、何ユーロと、勝手に応答している。話が進展しないので、しびれをきらした私は「この英国人は、何年もののワインかと聞いているのだよ」、とつたないイタリア語で仲介して、両者に感謝されました。12時集合。バスで船に戻る。1時間ほど船から徒歩で街に外出し、ジェラートの発祥地といわれるシチリアのアイスクリームをわざわざ食べてきました(下の写真中、右)。船が出航するまでに、船のバルコニーからスケッチしました(上の絵)。

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