その2.マルセイユ→カシCassis,カランクCalanques  

8月12日、船は静かにマルセイユに入港しました。バルコニーに出てみると、まだ夜のとばりがおりていて、街をかたどって無数の光の点が静かに輝いています。

山頂のマリア様の像はどの辺だろう。これが船クルーズで見る景色なのか、と感激する。

今日は、Cassisカシまでのオプショナルツアー。ガイドさんがイタリアなまりの英語、ドイツ語で説明しています。バスは、木のまばらに生えた石灰質の丘を小一時間かけてCassisに到着。バスは丘の上に駐車。そこからはミニトレインで街の入り口に下りていき、その後、徒歩で町並みを抜けて、海岸に出ます。ここで一旦解散、2時間の自由時間。

目指すは黄色い屋根の切符売り場(写真左上)。Calanquesカランク巡りの遊覧船です。3カ所巡り、所要時間45分、一人12ユーロ。35人乗りの遊覧船で10時30分出発。実は、以前プロバンス旅行をしたとき、日程の都合で、来ることの出来なかったカランクを訪れることが、今回の大きな目的でした。カランクとはこの地の大きな入り江のことで、真っ青な水と、真っ白な石の崖で構成されています(写真中、右、左)。とても美しい景色で、来たかいがありました。点描派のシニャックPaul Signacが描いたCap Canaille(1889年)が船から目の当たりに見えます(写真右上)。Cassisは小さい街です。海水浴の浜辺もこぢんまりしています。シャワーは無料です。その後、タオルで囲って、着替えます(写真下)。ヨーロッパの海岸ではよく見られる光景で、海水浴に金はかかりません。

11時15分遊覧船は港に戻り、絵はがきなどを買い、12時集合、マルセイユの船に戻りました。

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