その1.バルセロナ 

 出発前日、空港近くの成田ビューホテルに泊まりました。ホテル自体は古いのですが、トリプルの部屋は充分広く、静寂で、朝食のバイキングも充実していて文句なしです。8月10日、ホテルからシャトルバスで空港へ。10:30何事もなく日本航空のチューリッヒ行きで出発。(その後ニュースで知ったのですが、イギリスで航空テロが事前に摘発された影響で、犯人が液体を混合して、爆発物を作ろうとしていたらしく、8月12日には、成田空港でも、乗客は、すべての液体を持ち込み禁止となり、コンタクトレンズ洗浄液、化粧水まで廃棄させられたということです。)成田では日本航空の窓口の人から、チューリッヒから先の搭乗券を渡されませんでしたので、それが唯一の気がかりでした。

チューリッヒ空港は到着した建物Eから地下に下り、スカイトレインという構内の電車で建物Aに向かいます(電車の終点まで、4分くらい)。電車を降りて、案内表示に従って建物AにあるTransit Desk乗り継ぎデスクに向かいました。航空券を提示して、乗り継ぎでバルセロナに行くのですが、搭乗券を発行してくださいと申し込むと、ここでは出来ません、あなたの乗る飛行機はB27ゲートですから、そこに行って搭乗券を発行してもらいなさいとの返事。 AからBまでは、結構距離があり、免税店の建ち並ぶ通路を8分くらい歩いたでしょうか。やっと、B27ゲートに到着。早速、搭乗券発行をお願いすると、今はだめ、と断られました。1時間ほど待たされて、搭乗30分前に、ようやく搭乗券をその場で発行してもらい、乗り込みました(やっと一安心)。こちらは、乗客50人くらいのイベリア航空子会社の小型機です。2時間半の飛行ですが、美味しい生ハムを使った夕食が出ました。バルセロナ空港内で、円をユーロに交換して、現地係員の案内で到着したのはバルセロナEXPO HOTEL。私は、バルセロナに過去3回宿泊していますが、そのうちの2回がこのEXPO HOTELですので、今回で、3度目になります。SANTSサンツ駅前ですので、地の利が良いです。

              

8月11日午前中はサンツ駅から地下鉄でL5Horta行きに乗り、3つ目のDiagonal駅で下車。CAMPER靴店に行きました。医学的に言うと、靴の基本は、かかと(踵)と、おやゆび(第1趾)とが一直線になることです。これをMayerの線と言います。つまり、人間は主として、かかととおやゆびで歩くのです。おやゆびが内側に曲がっている(先端が尖っている靴)などはいけません。その点、足を知り尽くしたこの店の靴は見事な形です。ミッキーマウスの靴の様に先端がふくらんでいます。どれもこれも魅力的なデザインです。そのなかの2足を買いましたが、まるで地下足袋を履いているようで、軽くて、履き心地満点の靴です。(写真)

SANTS駅に引き返し、なにせ真夏ですから暑くて、温かい料理は食べたくありません。まだ一部の店が開いていたSants通りの中程にある市場で、スイカとサンドイッチを買って、外のベンチで昼食。その足で、スペイン広場まで行き、階段(一部エスカレーター)を登り、カタルーニヤ美術館を目指したのですが、見つからず、ミロ美術館の標識が見えたので、路なりに歩いて行くと、これが遠くて、真昼の太陽の中、延々とモンジュイック丘の坂道を登らされ、疲れ果てた頃にやっとミロ美術館到着。沢山、それこそ見切れないほどの数の作品が展示されています。小走りに廻って、外に出て、丁度スペイン広場行きのバスが出発するところに飛び乗り、スペイン広場から地下鉄でサンツ駅まで戻り、大急ぎでホテルのロビーに帰りました。午後4時、現地係員さんの案内でバルセロナ港のMSシンフォニア号という客船まで送っていただきました。乗船前に乗船券、パスポート、クレジットカードの提示が求められ、それを基に、MSC船内専用カードが各自1枚発行されました。パスポートは取り上げられ(船内事務所で保管)、MSC船内専用カードが、今後、身分証明書とクレジットカードと、鍵として使えることになるのです。午後7時マルセイユに向けて出航。

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