酷暑の 南仏プロバンス紀行 

(その17 ニースNice  2)

ニースのレストラン情報。
今回の旅行に出かける前に、三つ星レストラン探求している、あらしま様から、ラ・ムレンダLaMerndaというレストランを教えていただきました。入り 口にのれんのかかった小さい店です。初日は時間的に無理。2日目は、7時過ぎに行ったら、もう満席。地元の住民がスクーター相乗りなどで、次々と来店する が、一杯だと諦めて去っていきます。私も残念ながら入れませんでした。そこで、いろいろ次の店を探しましたが、決まりません。20年前この町を訪れたと き、美味しい中華料理店に入った記憶があり、それで、町の中心部のショッピングセンタービル前大通りを渡った近隣を探したら、LE PHENIXという立派な店構えの中華料理屋さんがあり、3人で食べて夕食が42.45ユーロと格安。料理も、デザートもココナツを使った完璧な物が出 て、大当たりでした。
お昼に入った店は、海岸通りを一列裏に入った通りで、花市などが開かれる広場に面していますが。この一帯は、迷うほどに海産レストランがあります。かまわ ず道を進んでいくと、漫画の看板(写真上左)がかかった、漁師さん直営のレストランが目にとまりました。これが、ニースでの私のお薦めレストランで  PECHERIE  SALEYA住所26cours saleya(TEL 04 93 62 14 60)といいます。スープドポアッソン(魚のスープ)11ユーロ(人の頭ほどもある大きな器にたっぷり3人前はある、飲みきれない量、しかもサフランの風 味豊か、こくのある魚ダシで、今までのどの店よりもおいしく、最高)。サラダニッソワーズ(ニース風サラダ)(写真下右)10ユーロ(30センチ以上の大 皿にたっぷり、これも食べきれないほどの盛りつけ)、ムニューペッシェリー(漁師定食)25ユーロ(2人前で50ユーロ)、合計71ユーロで豪華な海鮮食 事です。定食の前菜に小魚のフリットを選んでみたら、やはり大皿に、ほうぼう、その他、生きの良い地魚の空揚げがたっぷり出てきて、これが絶品。(写真下 左)あまりの美味しさに夢中で全部平らげたら、メインの魚料理が重く感じてしまいました。でも、地魚を心ゆくまで味わって満足。ひめじの料理(写真上右) もかなりな出来映えでした。お店は手頃な広さで、まだ半人前のギャルソンとおやじさんの二人が運んできます。クレジットカードOKです。

8月19日いよいよ帰国の日です。午前中Fnac,ギャルリーラファイイエットなどで買い物を済ませ、ベトナム料理セルフサービスの店で各自麺類を 食べて、海岸通りカジノ前のバス停からニース空港行きバスに乗り(4.3ユーロ)14:20分、そしてAeroport 2というところに到着14:35分。とても近いです。

空港でキオスクを見て、ゴーミョーのCD付きワイン辞典2003年版を買い求めた直後、幅10センチほどの黄色い帯を持った警官が数人現れ、まるで 魚を追い込むように私達客を全員空港の隅に追い詰めました。家族の姿が見えません。私達の荷物はどうしたのだろう。航空券は家族が持っているし。ほとんど パニック状態です。警官にいつ終わるのか、と質問しても、すぐ終わる、という返事だけ。そのうち、別の警官の一群が現れ、リールに巻いた金属線のような物 を伸ばしていきます。その先には無人の床に置かれた2個の荷物。どうやら爆発物を検知しているようです。(ニースでは最近市内で爆発テロが起きたばかりで す) 係官が大声で何か叫びました。(爆発物は無いと言ったのでしょう) 人々は我先にと、元の場所に戻っていきます。その間、警察官の走るなという怒声 が響きます。やっと家族に再会しました。命の縮む思いです。飛行機AF7707は30分遅れて、18:30飛び立ちました。シャルルドゴール空港 20:05着、空港内のマキシムのバーで軽食。

(写真上左:空港のゴミ箱、中身がすけてみえる。写真下左:黙っていてもカラフドロー(水道水水差し)を置いてくれる。マキシムでもですよ。勿論、 無料。パリでは水道水が飲めない、とは嘘っぱち、業者がミネラルウオーターでもうけるための手段。(詳しくは海老沢功著:旅行医学第2版、日本医事新報 社、2003年7月31日発行、ページ11参照)写真下右:やはり一流店の料理は完璧な味です。値段もお手頃ですからお薦めです。

あわてて半ズボン半袖のままで乗ったので、免税店でとにかく長袖というわけで、ラコステの冬物上衣を買いました。乗り換えAF274  23:25発8月20日(水)午後6時無事成田空港に帰ってきました。

水ばかり飲んでいた酷暑のプロバンス紀行完。