ーワイン好きのためのブルゴーニュ情報ーーーーー村上祐二さんの報告

 12月25日〜1月4日にパリ,ディジョン(Dijon),ボーヌ(Beaune)へ行って来ました。私はブルゴーニュの赤ワインが好きで,特にロマネ村(Vosne-Romanee)のものが好みだったので,今回は是非ロマネ村を訪れたいと考えていました。結果的には,その夢は果たせませんでしたが,詳しい現地情報を入手してきましたので,これからブルゴーニュを訪れようと計画しているワイン好きの方の参考になると思い,報告いたします。分かりにくい点があれば,メールで質問して下さい。

メールアドレス:ym1425@nms.ac.jp

1.パリからディジョン,ボーヌへの交通手段

 やはりTGVが速くて快適です。TGVは事前の予約が必要ですが,これは電話が便利です。パリのインフォメーションで教えてもらったSNCFのTGV予約センターの電話番号は,08 36 35 35 39です。英語でOKです。フランス人の英語は分かりやすいです。行きたい日にちを告げると,何時の便があるかなども教えてくれます。1等か2等(standard)かを聞かれますが2等で十分快適です。予約が済むと6文字の暗証英文字を教えてくれます。駅で切符を買うときに,この暗証英文字を聞かれますので,しっかりメモしましょう。「Queen's Q」などと言ってくれますが聞き逃したら,もう一度聞き直しましょう。パリリヨン駅からディジョンまで1時間45分で料金は182F,ボーヌまで2時間12分で料金は270Fでした。

2.ディジョン,ボーヌ間の交通手段

 電車とバスがあります。どちらも予約は必要ありません。電車は20分,バスは1時間かかります。私たちはディジョンからボーヌへの移動にバスを使いました。ディジョンが始発駅となり,バスの運転手に直接料金を払います。ボーヌの宿がボーヌ駅前だったのですが,停留所に“Beaune Gare”がありませんでした。バスの運転手にボーヌの地図を出して英語でここに行きたいと告げたら,“OK! OK!”と言ってくれました。ボーヌ駅近くの停留所で降ろしてくれて,親切に駅までの道順も教えてくれました。バスの進行方向に歩いて,最初の交差点を左折するとボーヌ駅,右折するとボーヌの町になります。

3.ディジョンのワイン事情

 ディジョンはブルゴーニュの中心都市です。ここから日帰りのツアーが出ている,という情報があったのでワインシャトーツアーもあるかと期待していましたが,それはありませんでした。町にはワインカーブもありませんでした。インフォメーションでの説明では,「ここにはないけど,ボーヌへ行けばたくさんあるよ」とのことでした。唯一,試飲できる酒屋として教えてくれたのが,“HotelSofitel Dijon la Cloche”の中にある酒屋でした。時間の都合でそこには,寄りませんでした。

 ディジョンでお勧めのレストランは,“Hotel Sofitel Dijon la Cloche”の中にある“Les Caves de la Cloches”です。このホテルには以前は二つ星の別の名前のレストランが入っていました。おそらくシェフが変わったのだと思いますが,星なしのレストランになりました。ここは,雰囲気も良く,安くて大変おいしかったです。いずれ星がつくのだろうと思います。125Fの定食がありました。ワインの種類も豊富で,グラスワインも15種類の中から選べました。食事の途中でアコーディオンオルガンの演奏もありました。フランス人がシャンソンの曲をリクエストすると弾いてくれて,歌っている客もいました。私たちも“oui!oui! oui!”“non! non! non!”と合いの手を入れる歌は,その部分だけ一緒に歌いました。とても楽しかったです。

4.ボーヌのワイン事情(ワインシャトーツアー)

 まず,ボーヌのインフォメーションに行きます。そこにありました!ワインシャトーツアーが!“Safari-Tours”というもので三つのコースがあります。インフォメーションで予約を入れてくれて,全コースとも,2〜3時間程度,料金は170〜190Fです。運転手が英語でワインやブドウ畑の説明をしてくれて,ワインセラーにつくと,おまちかねの試飲! いくら飲んでもOK! 気に入ったワインがあれば,買うこともできます。時間になると,インフォメーションの前にミニバスが迎えに来てくれます。以下に,三つのコースを紹介します。

1) Tour Nr 1: Panoramas et Chateaux

 2 wonderful hours discovering the vineyards and their panoramas:

・Beaune, capital of wines

・Corton

・Corton-Charlemagne

2) Tour Nr 2: The Cote de Beaune and The Hautes Cotes de Beaune

 A Safari along the wine trails and typical old villeges (Pommard:

red wine, Meursalt: white wine,...)

3) Tour Nr 3: The Load's Tour: The Grands Crus Safari

 Corton, Romanee-Conti, Clos de Vouget, Chambertin...

Go and meet these famous kings, wellknown all over the world!

ワイン好きなら,文句なく三番目のツアーに行きたいでしょう。しかし,冬は二番目のツアーしか出ていませんでした。トホホ・・。春から秋はすべてのツアーが毎日出ているそうなので,次回は是非,その季節に行って,ロマネコンティのブドウ畑を見てみたいです。

5.ボーヌのワイン事情(ワインカーブ)

 ボーヌの町には五つのワインカーブがあります。インフォメーションでもらえる“Suggested Tours”というパンフレットに,すべて地図つきで載っています。以下に紹介します。

1) Marche aux Vins

 ここは,インフォメーションのすぐ前にあるカーブで無料で試飲させてくれます。おいしかったのは,やはりVosne-Romanee。1987年ものしかありませんでしたが,今が飲み頃で135Fでした。もちろん買いました!試飲の中にこのワインがなかったので係の人に聞いてみると,「今日はこの五種類が試飲できるワインです」との返事でした。「ロマネのワインが好きなので是非試飲したい」と,ねばったら一本開けてくれました。なんでも言ってみるものですね。他の客も,このワインを試飲して,「これが一番おいしい」と言って,買っていました。

2) Caves Patriarche

 ここは,「地球の歩き方,フランス」にも載っています。有料のカーブで50F払うと,タスト・ヴァンという試飲用の浅い金属のコップを渡されます。この容器は最後に10F追加して払うともらえます。記念に買ったらいかがでしょうか。タスト・ヴァンとソムリエ・ナイフはソムリエの必需品です。ここでは,Charmes Chambertinの1979年ものがおいしかったです。269FでしたがGrand Cruなので少々高いのは仕方ありません,買いました。

3) Caves des Cordeliers

4) Exposition Cellars: Reine Pedauque

 インフォメーションの人の話では,どちらも無料で試飲させてくれるそうです。12月31日は休みで,私たちは入れませんでした。

5) La Cuverie Champy

有料か無料かも分かりません。12月31日は休みで,入れませんでした。

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