焼き物の町リモージュLimoges(その2)  その1にジャンプ
                         

リモージュ市内を歩く(後編)

インフォメーションから東の方に歩いていくとSt.Eienne大聖堂があります。その奥に市立博物館があり、骨董品の貴重な焼き物、有名作家の油絵、そしてエジプト遺跡品等など素晴らしい品揃えです。博物館の裏側は美しい植物園が広がっています。美しいだけでなく、種類も豊富で、学問上も、とても勉強になります。植物園の後ろは川が流れています。高台にある植物園の裏の階段を降りていくと平地になり、川沿いに自動車道路が走っています。丁度、St.Eienne大聖堂の裏手にあたる所のLa Vienne川にSt.Eienne橋がかかっています。標識には13世紀建造とあります。橋の途中には鉄製の古い十字架が立っていて、昔から巡礼がこの石橋を渡ってお参りしたのだろうな、と歴史の重みを感じさせる美しい橋です。ここはミニトランが周ってきませんから、うっかりすると見逃してしまいますが、リモージュに来たら是非とも訪れる価値があります。

写真の説明

左上:市立博物館内の貴重な焼き物骨董品(撮影していたら、禁止されました)
右上:St.Eienne大聖堂(背面)(ここを通って階段を降りて橋に行きます)
左中:植物園
右中:St.Eienne橋 
下段:橋の上、十字架、標識

街の北西部に国立陶磁器博物館Musee Adrian Dubouche があります。
ここがリモージュ観光のハイライトです。制作行程説明のビデオはとても参考になります。展示品の質、量とも世界有数の陶磁器博物館です。

写真の説明

左上:国立陶磁器博物館 正面入り口の風景
右上:監視員のお兄さん
左下:リモージュ焼きの彩色パレットと絵筆
右下:美しい展示品、リモージュは勿論世界の焼き物が限りなく沢山

リモージュはカオリンという磁器の材料が産出するので、美しい白色の肌を持つ磁器が出来るのです。

フランスの焼き物

フランスの焼き物を挙げると、LimogesとSevresが筆頭で、その他にStrasbourg,Rouen,Marseille,Gien,Niderviller,Quimper,Vincennes,Luneville,
Chantilly,Mennecy、Longchamp,Lilleなどの名前が出てきます。

リモージュ焼きとカンペール焼きは、しばしば私の自宅の食卓にも登場します。

フランスの女流食卓研究家Ines Heugel さんの著書Les Artes de la table francais
を読むと、「フランスでは、イギリスと違い、パン皿を使わない」と書いてあります。いわれてみれば、確かにフランスではパンはバスケットに入って出てきます。16回もフランスに行っていますが、気がつきませんでした。まだまだ知らない事ばかりです。
最後に、私が家で使っているフランスの焼き物のいくつかを挙げてみましょう。

左上:ホテルクリヨンのカップ、リモージュ焼き。泊った訳ではありません。ホテルグッズの店で買いました。日曜日のモーニングコーヒーに使っています。右上:ブルターニュ地方の焼き物(茶色)シードルを飲む器で、クレープ店で出てくる。白い角皿はリモージュ焼き。左中:フランス革命100年記念の皿。これに盛りつけするとフランス料理が映える。中中:アボカド皿、リモージュ。右中:カンペール焼き(ブルターニュ)。一番のお気に入りの小鉢で、しばしば食卓に登場。左下:ギャラリーラファイエットで買ったモーニングカップ(リモージュ焼き)。右下:リモージュ焼きの今年(2001年)の新柄、コラーユ(サンゴ)。わが子にせがまれましたが、値段が高いので、そなかの一個だけ購入(4、000円)。子供はそれをご飯茶碗にして使っています。

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