3人姉妹パリを行く(小杉山幸子さんの報告)

私は3人姉妹の真ん中で、現在妹がイギリスへ語学留学中です。

11月末に帰国する予定で、最後の2週間はヨーロッパを旅することになっているのですが、3人で海外旅行をするいい機会(最初で最後です)なので、姉と一緒にパリで合流しようということになりました。

【飛行機】

今回は、会社が終わった後AFの夜便でパリへと旅だったのですが、成田へ到着したのが遅かったせいでエコノミーのチェックイン客は私たちがラストのようでした。そのせいで、2人並んで座れる席はリクライニングがほとんどできない席しかないとのこと.長時間のフライトなので1人ではつまらないし、しょうがなくOKしました。機内はブルーと赤で統一されていて奇麗だったのですが、自分の座席を探し当て座ってみると、これから14時間も座っていなければならないとは信じがたい席でした。というのは、最近ほとんどの航空会社で全席禁煙を採用していますよね.そのため、AFでは喫煙者のために喫煙エリアを設けていて、私たちの席のすぐ背後に仕切り壁があり、そのせいでリクライニングがほとんどで出来ない状態になっていたのでした。そのスペースも無理矢理作ったという感じだったのですが、それ以上にリクライニングもできないような席を作ってしまうAFが許せませんでした。確かに、格安航空券のエコノミーでチェックインも遅かったですが、お金を払った客に対してあのような席はひどすぎます。1〜3時間の旅ならまだ我慢もできます。14時間の長旅、それもほとんど眠って過ごすのに・・・。私たちは女性なのでまだ良かったのですが、隣の席には男性・それも少し体格のよい人が座ってました。彼も仕事帰りでスーツ姿。前の人がリクライニングすると、狭くて狭くて、通路に出るのも一苦労してしまうのです。それはもう、可哀想でたまりませんでしたね。

【HOTEL】

今回の旅の宿は、全てフィガロから出ているプチ・ホテルの本から選んで決めました。パリのホテルは、サンシュルピス教会の裏手にある「HOTEL RELAIS ST SULUPICE(ルレ サンシュルピス)」。このホテルは玉村豊男さんの「とっておきパリ左岸ガイド」でも紹介されていましたよ。ホテル全体はこじんまりとして清潔感に溢れ暖かく、お部屋も1泊だけではもったいなく感じてしまう素敵なお部屋。インテリアもとても趣味がよく大満足。お値段もトリプルで1,200Fと、立地の良さと清潔感等考えたら決して高くない価格でした。

《左岸ガイドは小森谷さんのHPで知り早速本屋さんで購入したのですが、とっても見やすく素敵な情報満載で、行く前からワクワクしながらプランを練っていました。なんといっても時間が無さすぎたので、Checkしていたほとんどの場所に行くことができなかったのですが、今度こそ左岸ガイド片手にパリの街を歩いてやる〜!、と次回の旅行の楽しみができました。》

【レストラン】

パリでの食事はたったの2回だけだったので、慎重に選びました。ランチはポンヌフ近くの中華レストランへ。ここも左岸ガイドに掲載されていたのですが、偶然にも同僚のお友達の俳優さんが頻繁に出入りしているという情報を耳にし、行ってみることにしました(とても神秘的でハンサムな俳優さん.ミーハーな私)。残念ながら、彼は撮影中らしく、見かけることはできませんでしたが・・・・。LA MAISON DE THE "TCH'A"」は、とても中華レストランとは思えないおしゃれなお店。白いご飯が食べられて嬉しかったです。ランチは約1,000円ぐらいと東京と変わらない値段ですが、お茶は飲み放題。魔法瓶のようなものがテーブルにドカンと出されます。メニューがよくわからないのでランチにしてしまったのですが、周りのお客さんがオーダーしているアラカルトも、とっても美味しそうで魅力的でした.。

ランチの後は、ポンヌフを渡り右岸へ。目的地はデパート「サマリテーヌ」。ここの5Fに入っている「TOUPARY」というレストランを予約するために足を運びました。姉の上司のお客様が教えて下さったのですが、場所と名前しかわからないのでTELもできず、直接行ってディナーの予約を入れることに.窓際の席をお願いしたのですが、既に満席。それでも雰囲気がよかったので決めました。

(パリのデパートといえば、プランタンとギャラリーラファイエットぐらいしか知らなかったのですが、サマリテーヌも庶民的でなかなか良かったですよ。)

ここでもメニューがよくわからないので、自分で組み立てることのできるコースにしました。アミューズ、前菜、メイン、デザートのコースで230Fぐらいでした。やはり本場のせいか、私には少々重かったのですが美味しかったです。前菜のガスパッチョが気に入りました。ただ・・・一皿の量がとても多い!!それも前菜からデザートまで、加減なしのボリューム。日本人は小食なんだなぁ〜、とつくづく実感しました。できることなら、取り分けて食べたかったです。デザートも不本意ながら残してしまいました。お腹ごなしのため、寒いのは我慢して徒歩でホテルへ。

《本場でフレンチのコースを食べるのはこれが初めてだったので、比較などできないのですが、日本のフレンチレストランも非常にレベルが高いのではないでしょうか話しが逸れてしまうのですが、私がお店選びの時に参考にしているHPで『ジバラン』というのがあります。ご存じですが?自腹でまた行きたいお店をランキングしていて、最近本にもなったようです。ここで上位になっているお店はそれなりの価格ではあるのですが、とても美味しいと思います。有名になるには、やはりそれだけの理由があるのでしょうね。なにかの記念日には、ここのHPでお店を決めています。》

*『RESTAURANT TOUPARY』

 2, QUAI DU LOUVRE - 75001 PARIS

 TEL: 01 40 41 29 29 , 01 42 33 96 70

 FAX: 01 42 33 96 79

【番外】

1. サンミッシェル駅の上にある屋台のクレープやさんが、何気なく立ち寄った割には美味しかったです。(大通りの中州のような場所にありました)小森谷さんのHPに登場していた"ヌテラ"を選んだのですが、正解でした。お土産にしようとも思ったのですが、食材までには時間的に手が回らず、諦めました。

2. 3ヶ月間和菓子を食べることのできなかった妹(イギリスに留学中で、日本から来た私達とはパリで合流)が、どうしてもあんこを食べたいというので、初めて「とらや」へ入りました。なんで日本茶にこんなにお金を払わなきゃいけないの〜?!というぐらい高いお値段でした。でも、何故かホッとしてしまうんですよね。妹も大満足だったようです。 店員さんは奇麗なフランス人女性で、日本語もとても上手な方でした。

3. 最後に訪れたヴェネツィアで、バックの側面をナイフで切り裂かれるというハプニングに遭遇してしまいました。いつ切られたのか全くわからなかったのですが、日本人の観光客に指摘されて初めて気が付きました。後で思い起こすと、あの時だったのかな・・・というのはあります。その時に、お財布があるかどうかは確認済みでした。ものすごーく寒かったのにもかかわらず、観光客は大勢いたので泥棒がいてもおかしくないんですよね。幸い何も盗られず、身体も傷つかなかったのが不幸中の幸いです。携行品にも保険をかけていたので、お金もおりました。それにしても、今まで一度も被害にあったこともなく、今回も充分注意していたはずなのにこのようなことにってしまい、 ショックだったのと同時に、自分の注意の仕方が足りなかったことを深く反省しています。慣れというものは恐ろしいですね。注意しすぎて困る事なんてないんですね。皆さんも、気を付けて下さいね。