2003年ブルゴーニュ最新情報とパリの旅(柏田恵子さんの報告)

12/27〜1/2の短い旅でしたが、主人と2人でディジョン、ボーヌ、パリと

まわって参りました。まだまだ、充分とは申しませんが、自分たちなり

に楽しめてきたのではと、満足しております。今年のフランスはとても暖かく、その分、ずーっと雨模様でしたが・・・・一番の気懸かりだったボーヌでのブドウ畑巡りですが、案じるより生むが易しで、上手くブドウ畑巡りも楽しめました。

今の季節は収穫も終わり、剪定の済んだ畑やそのままの畑、下草の生えたままの畑や綺麗に土を耕した畑etc.と、作り手によって異なる畑の様子がよく判り、それがモザイク模様を作っており大変に美しかったです。ロマネ・コンティの畑にも行くことができ、摘み残しのブドウを食べることもできました。貴腐菌のついたブドウは一見気持ちが悪そうですが、とても甘くて美味しかったです。また、他の畑のブドウと比べると、ロマネ・コンティのブドウは段違いに味が凝縮されているようでした。

(末尾にボーヌのブドウ畑巡りについての新しい情報をお知らせいたします)

ボーヌとディジョンの間のヌイ・サン・ジョルジュにも行きました。生憎と年末&土日ということで、ほとんどの店が閉まっておりましたが、街の雰囲気は充分に楽しめました。この街からロマネ村の方に行きますと、DRCをはじめルロアなどの名だたるドメーヌが並んでおり、感激しました。思っていたよりも小さな佇まいですね。でも、ここから1本数十万円もするワインが作られると思うと、感無量です・・・・・・・・

ボーヌでのホテルはル・セップ。表側からは想像もできないほど内部は広く、クラシカルな雰囲気で、ホテルの方も親切でよかったです。朝食付でツインで180ユーロでした。

パリにはガラ・オペラを観るために戻ってきたのですが、カフェもなにもかも倍のお値段でびっくりいたしました。おまけに非常に人が多く、交通渋滞でリヨン駅からホテルまで、20ユーロもかかってしまいました。パリのホテルはメリディアン・エトワールでしたが、これは失敗でした。空港までの便はいいのですが、やはり、もう少し街の中心部にあるホテルのほうが便利ですね。

アンヴァリッド周辺を散策している時に素敵なレストランを見つけました。

ル・ヴィオロン・ダングレ(Le Violon d'Lngres)という店で、前菜・主菜・デザートをそれぞれチョイスするムニエが34ユーロで戴けました。(メニューはフランス語でしたが・・・、いえば英語メニューもあると思います)お隣にテイクアウト用のお店もあります。旅も終わりで、私たちは魚料理を中心に戴いたのですが、あまりこってりした味付けでなく、とても美味しくいただきました。サラダドレッシングや魚の料理のソースが、旨み、甘み、塩加減が上手く合わさって日本の醤油のような香りと旨みがありました。最後にシェフが挨拶に来られた時に、お尋ねしたら非常に驚かれました。「私たちにはとても新鮮で美味しかったです」とお伝えしたら、とても喜んでいただいて、一緒に写真を撮っていただいたりと楽しい時間を過ごすことができました。

後に知ったのですが、以前ホテル・クリヨンのシェフをしていた方のお店だそうで、NHKのパリ特派員をされていた磯村氏のお気に入りのお店だそうです。知らないこととはいえ、とても失礼なことをお尋ねしたのでは・・・・と思っております。

先生お勧めのラ・カルタントグルメは次回の楽しみにいたします。

パリ最後の夜はガルニエ宮のガラ・オペラを楽しみました。シンデレラはキリ・テ・カナワのような美形のソプラノで、一年の締めくくりにふさわしい華やかな舞台でした。

毎回楽しみにしている美術館もディジョン美術館をゆっくり見て廻れました。

雨の日曜日ということで特に空いていたのでしょうか?パリの美術館とは比べ物にならないくらい空いていましたので、ひとつひとつの作品を時間をかけて見ることができました。ブルゴーニュ公の棺の安置してある部屋は、豪華さ精緻さだけでなく、まったく空気が違うように思われました。最上階にある近代絵画もしっかりと見て廻れました。部屋に入ってまず第一に目に入ってきたピカソの青の時代の絵には驚きました。非常に青かった。今まで見た絵の中で一番青かったのではと思います。

雨模様の毎日といっても、傘が必要だったのはディジョンの1日だけで、短くてもとても充実した旅を終えることができました。

★ボーヌからのワイン畑ツアーについて

ボーヌのマルシェ・ヴァンを経営する会社にお勤めをしていらっしゃる日本人の方

がいらっしゃいます。奥様がフランス人で5年前からこちらに住んでいらっしゃるそうです。ボーヌからのワイン畑ツアーは英語とフランス語で困っていらっしゃる日本人が多いとのことで、昨年からその方が日本語でのワイン畑ツアーをされだしたそうです。まだ、パンフレットもない状態ですので、1時間1人、15ユーロで、希望のツアーをしてもらえます。(そのときの状態で希望コースにならないことも?)夏場は奥様がマルシェ・ヴァンの受付にいらっしゃって、ツアーの案内をされていたとのことです。今年から本格的に活動をされるとのことで、チラシをつくるとおっしゃていました。チラシがない場合や奥様がいらっしゃらない時は、マルシェ・ヴァンの受付で日本語のツアーに参加したいと申し出れば、連絡を取っていただけるとのことでした。(催行できない日があるかもしれませんが・・・・・・)

私たちは、ボーヌの駅からインフォメーションを探して歩いている時に偶然にその方と出会いました。ロマネ・コンティの畑に行きたいのだけどどうしたら良いのだろうか?と尋ねたら、上記のようなお返事をいただいたので、早速にお願いいたしました。

冬場で私たちだけでしたので、3時間のコースでコート・ド・ニュイとコート・ド・

ボーヌを合わせたツアーにしました。サファリ・ツアーでいうツアー1とツアー3を一緒にしたコースです。通常では、冬季は催行されていないコースですので、とても有難かったです。帰路はご好意で、山の反対側の雑木林の美しい山間の道を通っていただき、丘陵地帯に点在するブルゴーニュのちいさな村々の景色を楽しみながらのドライブとなりました。写真が趣味の主人は、たくさんの撮影スポットに心躍らせておりました。希望すれば、ツアーにはないモンラッシュにも行くコースも設定していただけるとのことでした。

ボーヌのタクシー事情はかなり悪そうで、タクシースタンドにタクシーが止まって

いるのは見たことがありませんでした。どうしても必要な場合はホテルで頼むのが良いようです。タクシーでまわるのであれば、ディジョンからのほうがよいとのことです。(以上)