ボルドー・ブルゴーニュ、ワインの旅(福井綾子さんの報告)
9/27〜10/5の9日間、ボルドー、ブルゴーニュ、パリと旅してきました。
フランスが初めての友人のために、まず凱旋門、エッフェル塔を観光してパリに一泊して、翌日ボルドーに行く予定を立てていましたが、交通渋滞がひどく、結局初日は凱旋門を見たのみで、エッフェル塔は宿題として残ってしまいました。翌日、オルリー空港までのタクシーもやはり渋滞に巻き込まれ、あわや乗り遅れ・・かと心配しましたが、何とか間に合いホッとしたのも束の間、今度はボルドー空港から市内行きのバスが、ストの影響で市内中心まで行かないかも・・との事。このやり取りは、ドライバーのフランス齬が全く理解できず、困っていたところに乗り合わせた日本人の方に通訳して助けて頂きました。
ボルドーでは、二つのツアーに参加しました。初日はメドック。
ちょうど季節も良く、ブドウの収穫も見ることが出来てラッキーでした。さすがにメドックのツアーは50人乗りのバスが満席で、人気の高さを実感しました。バスが走り出して間もなく、ブドウ畑が広がったかと思うとぽつんぽつんとシャトーが見え始めます。途中、Ch.マルゴーではフォトストップもしてもらえます。勿論屋敷内は入れませんが。“優美”という言葉がぴったりのたたずまいでした。
訪れたシャトーは二つ。最初がCh.モカイユというシャトーで、醸造中の樽のそばでワインの説明とテイスティング。入り口付近では、収穫してきたブドウの選別が行われていました。
次に、Ch.ラスコンブ。二軒ともテイスティングは一種類だけ。96、97年のものなので、どちらもまだ若いかな・・という印象でしたが、94年のラスコンブが割と評価が良かったので、購入しました。それでも飲み頃までにはまだ3、4年待ったほうが良いとのこと。
翌日はグラーブ、ソーテルヌ。ソーテルヌはデザートワインとして有名ですが、テイスティングの方法も教わりました。ワインを回すまでは、際立った香も立ちませんが、ひとたび回すと何とも言えないかぐわしい香が立ち上ります。
元々甘口は苦手ですが、こんな機会はめったとないことなのでおいしくいただきました。もうひとつ、ペサックのCh.バルダンというシャトーに立ち寄りました。オーナーは“オヤジさん”という感じのとても魅力的なかたで、表立っては娘さんが(でも二児の母)説明などしてくださいました。ボルドーには珍しく、家族経営的なあったかいシャトーでした。白はすっきり、赤も飲みやすい、おいしいワインを頂きました。
ボルドーではラスコンブの他に、町のワインショップ(ランタンダン)で、Ch.マルゴー97とCh.パルメー94を買いました。本当にずいぶん悩みましたが、結局、当初の予定通りの二本にしました。日本と比べて余りにも安く、沢山手に入るので、選ぶのにすごく時間がかかりました。ホントはもっと買いたかったのですが、まだ旅の序盤ということで諦めました。
ボルドー〜ブルゴーニュの移動は夜行列車でした。
この日は通常の寝台がなく、一等クシェットでした。フランス人夫婦と一緒のコンパートメントで、私たちは上段でした。カーテンもなく、お手洗いに行くのもままならずこれは少し辛かったです。
朝、リヨン着。乗り継いでボーヌへ。
とりあえず観光局へ行ってホテルにメールで依頼していたワインツアーの
確認。こちらも二つのツアーに参加しました。
この日はロマネ・コンティ、シャンベルタン行きのツアー。
友人がブルゴーニュワイン好きでしかもシャンベルタンファンで、朝から大張りきりでした。ロマネ・コンティの畑では、実っていたブドウをガイドさんがもいできて、食べました。ワイン用のブドウを食べたのは初めてですが、とても甘くて、食用のようでした。訪れたカーブは以前紹介されていたところと同じでした。オークラの話も
されていました。
翌日は、ポマール、ムルソーのツアー。ブルゴーニュは、ボルドーに比べて、ワイン農家といったところが多かったように思います。割と村のように固まっているし、ブドウ畑にポツンといった感じはありませんでした。ブドウ畑も、一本の密集度はブルゴーニュのほうが高かったと思います。ボルドーではもっと枝を落としていたようです。
街中のMarche aux Vinsで沢山のワインを試飲したり、オテル・デューを
見学したり、町としてはボルドーよりボーヌの方がかわいい町で楽しかったです。
ボーヌでは、オスピス・ド・ボーヌの赤と、ヒ゜リュニィ・モンラッシェをオテル・デューの向かいのお店で買いました。ここでも沢山の良いワインをテイスティングしました。
この後、ブージョというところの『シャトー・ド・ジリー』というホテルに泊まりました。料理とワインが有名なホテルでやはりどちらもおいしかったです。特に料理は値段も安く、パリから考えると信じられない程でした。
ワインはジュヴィレ・シャンベルタン96を飲みましたが、ワインが一人分の
食事代の2.5倍!日本よりは勿論安いけれど、これはどう取ればいいのか・・と、ちょっと考えてしまいました。(ちなみに一メインのコースFR200で、二メインがFR270私たちはFR200で、ワインがFR500)
翌日、ディジョンでマスタードを買って、パリに戻りました。
念願のボルドーーのシャトーにも行けて、嬉しい旅でした。
願わくば好きなシャトーに行ければ良かったのですが、フランス語も運転もダメな私には叶いませんでした。慌しい旅でしたが、やりたいことが出来て楽しかったです。