フランスの新聞 Le Figaro のこと
フランスの代表的新聞 Le Figaro は1854年の創刊。ロッシーニの歌劇セビリアの理髪師に登場するフィガロ、そして有名なモーツアルトの歌劇フィガロの結婚に登場するフィガロはともにフランス革命前後を時計職人、音楽教師、秘書実業家、革命家と生き抜いた作家ボーマルシェの原作に登場する人物を歌劇にした物で、作家と同じく、フィガロは何でも屋というスタイルで登場します。この何でも屋の名前から、広い分野を扱う新聞としてLe Figaroという名前が付けられたのだと言われています。(日本医事新報No.3823、P58 東大名誉教授 佐野圭司先生の随筆から引用)
ここでは、帰りのエールフランスの機内でもらった1997年7月30日号の記事の中から、フランスを訪れた外国人観光客のデータをご紹介しましょう。


フランスを訪れた観光客数は1990年の5,200万人から1996年には6,240万人と増加している。
外国人観光客がフランスのどこに滞在するかを調べたら、都市部44%、田舎25%、海辺24%、山岳17%であった。(注ーーー合計が110%なのは滞在地が重複しているためか?私にはわかりません)

国別にみると
1位ドイツ(1,330万人、滞在期間8.6日、使ったお金一人当たり1,356F)
2位イギリス(1,000万人、滞在期間7.2日、使ったお金一人当たり1,776F)
3位オランダ(810万人、滞在期間8.5日、使ったお金一人当たり762F)
4位ベルギー(740万人、滞在期間7日、使ったお金一人当たり1,104F)
5位イタリー(570万人、滞在期間7.2日、使ったお金一人当たり1,260F)
6位スペイン(420万人、滞在期間6.1日、使ったお金一人当たり1,968F)
7位スイス(320万人、滞在期間8.4日、使ったお金一人当たり19,926F)
8位アメリカ(220万人、滞在期間12.2日、使ったお金一人当たり9,990F)
9位日本(90万人、滞在期間4.3日、使ったお金一人当たり11,000F)
であった。
この記事から私の感想を述べますと、
やはり、うわさどうり、ドイツ人、オランダ人は滞在期間が長いのにも関わらずお金を使わない(フランスとしてはもうからない)ですね。ちなみに英語で「割り勘」のことを「ダッチパーティー」といいます。
日本人観光客は滞在期間が短いのが特徴ですが、その割にお金を沢山使うので、他の国の人とは観光タイプが違う(atypiques)とLe Figaro はコメントしています。ズバリ言い当てていますね。

次は1998 年7月17日号の記事です。1998年上半期(1月から6月まで)のヨーロッパでの自動車登録台数の集計です。


これを見ますと。合計で750万台で前年同期と比べて7.6%増。Volks Wagen グループがダントツの一位、2位にわが日本車が伸びてきていて12%を占めています(素晴らしい)。これに反して、Opel がやや後退し、Mercedesと韓国車が伸びてきている。(このこの結果のほんの一部が、日本の新聞に2週間遅れて掲載されました。)
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