個人旅行でいちばん気になるのが、泊まるホテルに空き部屋がはたしてあるかどうかということです。皆さんからのお便りコーナーでもホテルのとり方が一番多い話題です。人気の観光地に行くときはなおさらです。そんな時はあらかじめ予約を取って行くと安心です。いままでのガイドブックには、具体的なホテルの予約の仕方がほとんど載っていませんでした。そこで、いろいろ試した結果、私は自分で直接フランスのホテルを予約することに成功しましたので、ここではその方法を皆様にお伝えします。
先ず、以下の罫線ではさまれた申し込み用紙をあなたのコンピューターのワープロファイルにテキストの形でコピーしておき、その一部分を下の説明にしたがってあなたのデータに置き換えてから印刷して、でき上がった申し込み用紙を使ってファックスするという方法です。太線が置き換える部分です。


Fax a :
Hotel Madison
Paris

Fax: + 33(1)40516001

Fax de:
TAKEMI KOMORIYA 
Fax: + 0081(282)431716
Japon


Cher la reception ,
Je voudrais resrerver une chanbre avec salle de bain pour 1nuit.
le NUIT de 29 JULLIET
Nous sommes 3 .(2adults et 1enfant a 9ans)


Carte de credit :
VISA
le numero. 4923,8109,7201,0012 Takemi KOMORIYA
la date d'expiration:THRU 11/99V


Date et signe:
le 18 Mai 1997  Takemi Komoriya

それでは変更のしかたを申し上げます。
Hotel Madison ー→あなたの申し込むホテル名
Paris ー→
ホテルの所在地(町の名)

(1)40516001 ー→
ホテルのFAX 番号 パリおよびその近郊の場合はこのように1をFAX 番号の頭にたすこと! パリ以外の地方のときは1ではなく、4を電話番号の頭にたすこと(プロヴァンスなど南東部)!
TAKEMI MOMORIYAー→
自分の名前
(282)431716 ー→自分の電話番号 局番の頭の0を取ること!
une chanbre-→一部屋のこと。単身のときはune cambre a un lit に変更する。
salle de bain -→お風呂つきのこと。シャワーつきはdoucheに変更する。
1nuit
.ー→一泊のこと。2泊は2nuitsに3泊は3nuitsに変更する。
le NUIT de 29 JULLIETー→7月29日のこと。二日以上にわたるときは、8月26日、27日、28日の場合les NUITS du 26 .27 et 28 AOUTのように書く。

参考:一月JANVIER、二月FEVRIER、三月MARS、四月AVRIL、五月MAI、六月JUIN、七月JULLIET、八月AOUT、九月SEPTEMBRE、十月OCTOBRE、十一月NOVEMBRE、十二月DECEMBRE

Nous sommes 3 .(2adults et 1enfant a 9ans)-→私達は3人(2人のおとなと1人の子供9歳)。単身のときはここは不要ですから全部カットする。おとなだけのときは(2adults et 1enfant a 9ans)の部分は不要ですからカットする。そしてNous sommes 3というところの、3の部分を実際の人数にあわせて変更する。
VISA-→クレジットカードの種類
4923,8109,7201,0012 Takemi KOMORIYAー→クレジットカードの番号と名前
11/99Vー→
有効期限
le 18 Mai 1997 Takemi Komoriya ー→1997年5月18日、日付けと自筆のサイン(紙にプリントアウトしてから自筆のサインをする)

さていよいよ送信です。時差や電話料金を考えて、午後11時過ぎにファックスをおくります。その頃はフランスでは午後4時過ぎくらいで、受け付けるのにはうってつけです。日本からKDDを経由して送信する例を具体的に説明します。
パリのホテルのファックス番号が40.51.60.01のマヂソンホテルに送るときには、001.33.1.40516001となることに注意してください。要するに001.33.1.を番号の前に付けた001.33.1.40516001のメモを別の紙に大きく書いて準備してから、それを見てダイヤルすれば間違いを防げます。
パリ以外のフランスのホテルにファックスを送信するときは、たとえばアヌシーという町のオーフェザンドールというホテルのファックス番号は50.23.11.10ですが、そこに送るには、
001.33.4.50231110となります。こんどは001.33.4を番号の前に付けたことに注意してください。私の試した範囲では南部地方の町へは001.33.4を前に付ければうまくいくようです。2がノルマンデイーなどの北西部、3がアルザスなどの北東部、4がプロバンスなどの南東部、5がラングドック地方などの南西部です。うまく送れないときにはKDDの問い合わせ0057番に電話して、送ろうとするホテルの町の名前と電話番号を告げて、聞いてみて下さい。1とか4とか、あるいは別の、はさむ番号をすぐに教えてくれます。
送った後は、返信がこなくては困ります。こちらは簡単で、自分のファックス番号が0282.43.1716だとすると、先頭の0をとって、282.43.1716とします。そしてこれの頭に0081を付ければよいのです。返信の番号は0081.282.431716となります。
(東京03.3508.8458でしたら、0をとって0081.3.3508.8458というわけです)。
送信して一時間位で、ベルが鳴りました。もう予約確認の返信が届きました。受け付けのマダムのサイン入です。やったー!。(ホテルによっては返事が2日後またはそれ以上も遅いこともありますので、ご注意を)
返信を読むと、たいていのフランスのホテルは子供のベッド代と子供の朝食代は無料ですと書いてあります。なかには16歳までタダというホテルもあります。これだからますますフランスが好きになってしまいます。
あとがき:活字の関係で、フランス語のアクサンテギュー、アクサングラーブ、アクサンシルコンフレクスは省略して書いてあります。それでも先方には通じます。

ご注意!!

フランス人はラテン系の人種ですから、日本人のように、すぐに返事をくれるとは限りませんよ! 2日後くらいは、普通で、ひどいときは1週間後に返信が来ることがあります。そういうわけで、予約は、出来れば3ヶ月前位、遅くても1ヶ月前に開始したほうが良いでしょう。出発直前にFAXで申し込んで、すぐに返事が来なかったので、空き室がないのだろうと想像して、そのまま旅行に出かけて、帰国してみると、留守の間に予約OKというFAXの返信が届いていた、という実例がございます。その場合は、キャンセル料金を請求される事がありますから! キャンセル料金を請求されたら、英語でいいですから、相手ホテルの係りとFAXで連絡をとって、解決して下さい。


そうだ、忘れていました。都合により、予約を取り消すことがあるかもしれませんね。
以下にその文章を書いてみました。
参考にしてみてください。


Fax a:
AU FAISAN DORE
Annecy
Fax: +33(4)50231110

Fax de:
Takemi Komoriya
Japon
Fax: +0081(282)431716

Cher la reception,
merci beaucoup de votre announce dernier.
Mais,excusez moi,
je me decide a annuler mon resrevation des nuits de 27 et 28 JULLIET.
Je remercie votre peine.

18 Mai 1997      Takemi Komoriya

受け付け様、
この前の情報ありがとうございました。
でも、お許しください、
私は7月27日と28日の宿泊の予約を取り消すことにしました。
あなた様のお骨折りにもう一度感謝申し上げます。
1997年5月18日   サイン


送信日付けだけの白紙のFAXの返事がホテルから私の所に届きました。こんな事もあるんですね。おそらくホテルの係りが原稿を裏返しで送ってきたのですね。

そこで、苦心して、次のような文を送り返しました。

  Votre FAX de hier a ete toute blanc(sans mot).

Probablement,vous avez pose le document a l envers!!

Voulez vous me donnez un FAX avec les mots encore une fois?

この前のFAXは真っ白で、文字が見あたりません。おそらく、そちら様が、文章の紙を裏返しに入れた物と思われます。もう一度、文字入りのFAXを送って下さいませんか?その結果、無事返信をいただきました。(その中に、お詫びの言葉一切なし)


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