パリ近郊シャンテイー、パリのマンガラケ    

シャンティイChantilly

いつものパリの宿をいつもの様に、FAXで予約しようとしましたが、FAXが通じません。番号を何度も確かめたのにです。仕方なしにインターネットでそのホテルを予約しました。出発の一週間前にEメールが届き、そのホテルは現在、改修工事中で閉鎖されているので、代わりのホテルを用意しました、という。なるほど、5月の時点でFAXが通じなかったわけです。というわけで、今回は日本文化センターに近い、メルキュール・トウールエッフェルMercure Tour Eiffelに宿泊しました。
リモージュからパリに戻った日の夕食は、ホテルに近いパッシー通りの中華料理店シュバルダルジャン銀馬へ久しぶりに行くことにしました。着いてみると、シュバルダルジャンはすでに廃業していて、建物だけが残っていました。パリでは流行りすたれが結構あって、前にもお気に入りの店が消えて無くなっていた経験があります。とにかく、時間が無いので、その一角で営業している、MAN LUNG萬龍酒家という店に入りました。銀馬の完成度に比してすこし落ちますが、まずまずの料理でした。結構サービスのテンポが遅く、食事が終わったのが午後10時でした。今夜はAIR FRANCEの機内誌に載っているチュイルリー公園Jardin des Tuileriesの移動遊園地で観覧車に乗る予定なので、大急ぎで地下鉄に向かいました。うっかり遊びに夢中になっていると、地下鉄が終わってしまい、ホテルに帰れなくなるからです。日本の観覧車と違い、やや早い速度で回転します。そのかわり、何回転もしますから、乗っている時間は日本と同じです。

数回転すると、パリの夜景の中に浮かび上がる有名な建造物が分かってきますが、その時はもう観覧車から降りなければなりません。出口では、乗っている姿のスナップ写真をタイミング良く販売しています。デジカメで撮ってあり、客がモニターを見て、気に入れば注文し、3分くらい待ってプリントしてもらう寸法です。記念になるので買いました。射的や色とりどりのネオンの店を早足で通り抜け、無事ホテルに戻りました。時計はもう夜中の12時です。

ホテルでバイキング朝食。いつもこの時期、中心部に一本の麦わらを通したヤギのチーズが出てきます。これが私のお目当て。あらあら、私の取った後で、後ろのイギリス人らしき人が、その柔らかいチーズ全部を塊ごと床に落としてしまいましたよ。

今日は帰国前の一日ですので、ホテルに荷物を預かってもらい、近いところでシャンティイChanteillyに行きます。高速地下鉄RERを使ってパリ北駅Paris Nordに向かっていましたら、アンバリッドInvalidesで工事中ということで全員降ろされ、誘導されて地上に出て、なかなか出発しない連絡バスでサンミッシェルSt.Michelまでのろのろ走り、それから再びRERに乗ったので、何と小一時間損をしてしまいました。北駅Gare Nordは大きい駅で、乗り場を探すのも一苦労です。シャンティイについてガイドブックを見ても、下車駅は書いてあっても、肝心の何処行きの列車に乗るかは、書いてないのです。駅の切符売場(ここだって長い行列)の窓口のおばさんに聞いて、CREIL CLERMONT,ST-JUST LONGJEAU,AMIENSのどれかに乗ればいい事がわかりました。まあ結局、知っているアミアンAMIENS行きを目印に、列車を探しました。北駅19番線、11時34分発、Chantilly-Gouvieux駅12時03分着と、長距離列車だったので停車駅が少なく、所要時間30分でシャンティイChanteilly到着。駅の売店でシャンティイとその近郊の絵地図を買って(これはあまり役に立ちませんでした)、駅近くのインフォメーションで白黒コピーの市街地図をもらい、森の中の小道を競馬場に向かって進みました。競馬場ですから広いのなんの、昼下がりのかんかん照りのなかを、黙々とお城を目指して歩くのですが、ここは夏の真っ昼間歩く所ではありません。本当に疲れます。やっと門までたどり着いて、入場券を買い、自販機の缶紅茶で一息つきました。入場券は庭園とお城の2枚続きです。先ず庭園に行くのですが、奥行きが深く、途中で戻りました。もう暑さで、足がガクガクです。庭園はそこそこにして、お城に入りました。

なるほど、以前わざわざ飯田画廊の飯田哲さんが訪れただけのことがあり、素晴らしい絵画のコレクションが各部屋に展示されています。体がほてって頭の集中力が無くなり、じっくりと絵を見る気になれません。真夏に庭なんかへ行かなければよかった。帰りは、森ではなく大回りして市街を歩いて、駅の方向に向かう曲がり角にあるスーパーマーケットで食品を買い、駅前の森のベンチで遅い昼食をとりました。さすがに北フランスで、ニシンのマリネは美味でした。帰りは各駅停車で16時10分発、パリ北駅16時50分着。これはガイドブック通り40分かかりました。この路線の列車はREGION PICARDIEと車両に書いてあります。シャンティイの駅にはトイレが無く、車両にも有りませんから、北駅まで我慢です。北駅のトイレは有料で一人8F、先程のスーパーで飲み物(OASISというものが好き)が一個8Fでしたから、この地では、飲むのも出すのも、ぴったり同じ料金だとは恐れ入りました。

マンガラケMANGARAKE

これもAIR FRANCEの機内誌に掲載されていた物で、パリ市内の日本製漫画(なぜか今日の日本ではコミックと言う様ですが)をレンタル、販売しているお店の名前がマンガラケというのです。買い物をする妻と別れて、娘の是非との希望で私と娘はマンガラケを目指しました。パリのミシュラン地図を持っているので、すぐに店は分かりました。最寄りの駅は地下鉄BASTIIEの隣のLEDRU ROLLIN駅で降りて、Avenue Ledru Rollinを北に200メートル歩いて行き、5本の道に別れる交差点に出たら、左手中のrue Kellerに入り50メートルほど進むと左手にマンガラケMangarake  11,rue Keller 75011 Parisがあります。

店内は日本製のアニメーションがテレビモニターに映し出されています。そして日本製の漫画、一部フランス語化された漫画が販売、レンタルされています。勿論、店主はフランス人のお兄さん、客もまたフランス人の若者達です。娘にはせっかくだから、フランス語化した漫画を買ってやりました。いつかテレビで解説していたように、画面が日本版と反対向きになり、右手の剣は左手に変わっています。さっぱりフランス語の読めない娘は、帰国後同じ日本の漫画を買い求めたそうです。

と言う訳で、平成13年の夏もコルスから始まった旅を終えて、23:30発のAIR FRANCEで無事帰国しました。