サンラファエル(南仏)旅行 その8 モンペリエから帰国しました 

                              

8月17日(土)
ホテルで会計を済ませ、タクシーを呼んでもらいました。約束の10:30きっかりにタクシーが迎えに来ました(正確)。鉄道駅まで12ユーロ。今日は列車 の遅れはなく、定刻に発車11:23StRaphael Valesc→Corail teoz4760→Montpellier St-Roch 14:52着
行きも帰りも満員で、そのためか、車掌さんは一度も検札に廻ってきませんでした。
再び、行きに泊まったhotel Royalに宿泊。ホテルの人も覚えていて、何処にお出でになったのですか、と聞いてきましたのでサンラファエルですと答えましたが、2度目でやっと通じ ました。私のラファエルのRの発音が下手だからでしょう。街に出てみると、土曜日のせいか人通りが多い。ミニトランが在るのですが、看板が小さくて、乗り 場がわかりにくい。広場の片隅に停車しているのを見つけ、その近くの切符売り場に急ぐ。客が多いので、すぐ満席になってしまうのです。街がそれほど大きく ないからか、ミニトランの案内した場所は、半分以上は月曜日の午前中に私達が歩いてみた所で、肝心な医科大学には廻りませんでした(不十分?)。ただ、ま だ見ていない、旧市街の教会などを見ることができました。今日は土曜日、明日は日曜日でお店が休みますから、今日中に買い物を済ませなければなりません。
夕方までに、私はコーヒーCarte Noire、スープの素Knorr、バターPresidentなどの食料品を、妻は衣類などをそれぞれ別行動で買い物です。この暑いのにバターなんて持っ て帰れますかって? 試したら、ちゃんと日本まで持って帰れましたよ。ずっと昔、エクセレバンのチョコレート店のおばちゃんに、”新聞紙でぐるぐる巻け ば、チョコレートが溶けずに運べますよ”と教わっていたので、今回は、エールフランス機内でいただいたフランスの新聞を全部保存しておきました。タッパー に入れたバターを、新聞紙で幾重にも巻いて、それを旅行鞄の下着で巻いて、鞄に詰めました。
今晩は、フランス最後の晩だから、美味しいレストランに行きたいものです。フランスではバカンスの影響で8月は休みのレストランが多い。ミシュランガイド le guid Michelinで探してみましたが、その中でsans doute langage de fleurs疑いもなく花の言葉だ!と評されている、郵便局の裏の公園の一角にある、レストラン タマリロ Le Tamarillosに決めました。deux fois Champion deFrance des dessertsフランスデザートのコンクールで2度フランスチャンピオンになったシェフのレストランとも紹介されています。夕方7時半。お客さんは1人 しかいない。


屋外のテーブルについて、運ばれてきた料理の美しさに目を見張ります。きれいな生花が飾られ、しかも、それらを食べることが出来ます。デザートはイチゴを 一つ、アプリコットを一つにしました。あとで、このレストランをインターネットで調べたら、イチゴのデザートが一押しとのこと。確かに、見た目の驚きはイ チゴでしょうね。でも、私はアプリコットのタルトを食べた瞬間、なるほどチャンピオンのデザートだ、このレストランを選んで良かったと感激しましたね。潜 ませたマスカレポーネ様チーズが甘いアプリコットとよく調和していました。お客が少なかったこともあってシェフ Philippe Chaponさんが自ら出てきてご挨拶をされました。静かな口調でお話になる好男子です。日本のTVチャンピオン番組に出演したともおっしゃっていまし た。今夜は美しい夢が見られそうです。

8月18日(日)
前回食べたこのホテルの朝食が、ありきたりで魅力がなかったので、今朝は、メロン、チーズ、ハム、パン、インスタントコーヒーで自前の朝食。ホテルから歩 いて10分の中心街にあるシャンドマルス庭園Jardin du champ de Marsに行き、その辺をぶらついて時間を過ごし、午前10:00開門のファーブル美術館Musee Fabreに行きました。
折からシニャックSignac展を開催していました。シニャックは新印象派でスーラーの開発した点描法を引き継いだ画家です。世界中から集められた彼の作 品が、幾部屋にもわたって、展示されています。

表現の変遷も説明されていて、ある時から、ピンクの点と緑の点とで表現する技法を編み出し、シニャック独特の絵画に発展していく様子がよく理解できまし た。数日前に訪れたサントロペの風景作品が更に私の興味を引き立てました。2時間たっぷり、ファーブル美術館を見て回り、ホテルに戻って、預けた荷物を受 け取り、タクシーを呼んでもらい、12:30出発。12:50モンペリエ空港Aéroport de Montpellier - Méditerranéeに到着。タクシー代32ユーロ。
搭乗券発券機は10台くらいあって、各自が操作する。私でも出来るかな、と触ってみると、日本語表示も選べてこれなら安心。順調にNARITAまでの預け 入 れ荷物のタッグが印刷されて出てきました。ところがここでマシンが停止していまい、肝心の搭乗券が発券されない。発券機にはout of serviceの表示。今度は、隣の発券機に移動して、航空券の記号番号を入れると、予約が在りませんと出てきて、先に進まない。仕方ないので、荷物預け 入れカウンターにいって、out of serviceです、と説明すると、係員が、手元の機械に入力して、簡単に搭乗券を発行してくれました。(4回目のトラブル)
15:45モンペリエ空港発→17:00パリシャルルドゴール空港ターミナル2F着。空港のターミナル2Fからターミナル2Eまでは通路を歩いて、乗り換 え手続きをして、40分位かかりました。出発が遅いので夕食をとる事にしましたが、以前あったマキシムドパリなどが見あたらず、ろくな食堂がない中で、結 局チャーハンとチキンカレーのプ レートを選びましたが、イマイチの味。まだまだ出発までには時間があり、免税店巡りしても、残り時間が長い。クロスワードの本を買って解いてみると、もと もと語彙が少 ない私では1割くらいしか正解できないので、正解を見たりして時間をつぶすのには有効でした。11時36分日本に向けて出発AF278。隣の席に目のぱっ ちりした若いご婦人が座りました。少しお話をしてみましたら、ご実家はベルサイユの町、職業は看護師、ニューカレドニアにお嫁に行っているので、これから 帰 国。パリ→成田→ヌメア(ニューカレドニア)と長旅だそうで、元気に成田空港からトランシットして行きました。機内の新聞Le Figaroを読むと、フランス各県で実地医 家(家庭医)が少なく対策費をつけて募集しているという記事がありました。
(フランス各地方の家庭医ポストの配分)

今回のフランスの旅で実感したことは、何処に行っても赤ちゃんの泣き声が聞こえたことです。それだけフランスでは若い世代が生まれています。子供の声がし ない、日本。
我が国の政治は、老人に重点を置きすぎています。もっと若い世代が安心して子供を育てられる方向に力点を置く必要があるように感じました。終わり

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