サンラファエル（南仏）旅行　その7　路線バスでコルニッシュ・ドル行き

月16日（金）
今日は美しい海岸線コルニッシュ・ドルCornivche d'Orを路線バスで観に行きます。
13日に市街地散策して、バスの時刻表も手に入れました。駅裏のバスターミナル、Agglo Bus 8番線(ligne8) ７：30発のTRAYAS PONTE NOTRE=DAME行きのバスに乗ります。定刻発車。市街地で乗客を乗せながら約30分で目的地のアンテオールの停留所Plage d'Antheorに到着。こじんまりした入り江の砂浜に海水浴場が、その後ろに石組みの鉄道橋があり、TGVなどが通過していくのが見えます。鉄道橋の後ろにはキャンプ場とレストランがあり、その奥は赤い岩肌の山が続いています。

付近の海岸線はプール付きの高級別荘が連なっています。バス停から10分くらい歩くと、赤い岩肌と、赤い岩山、そして青い海と、青い空の絶景が開けてきました。展望用の駐車場から少し先に進んで腰を下ろし、スケッチをしました。岩から海に何度も飛び込む若者、海岸道路を自転車で飛ばす人達。フランスは本当に自転車王国です。停留所に戻って、アンテオールの浜と鉄道橋をスケッチしました。浜には沢山の家族連れが繰り出していて、海水浴や、釣りなどを楽しんでいます。昼頃になったので、直ぐそばにある、Hoteil restaurant Les Flots Bleus Antheor Cote d'Azurのスナック部のガーデンで一個6ユーロのハンバーガーを2個、緑色のマンタロー（ミント水）1杯（私）、ビール1杯（妻）を注文。合計が 17.5 ユーロと信じられない安さです。ハンバーガーは注文してから作られ20分後に供されましたが、美しい海を見ながらポプラの木漏れ日の下でいただいたそれは、今まで食べた中で最高に美味しい物でした。（東京本郷、真砂坂にある、一個1500円する有名店の物よりもです）。ポムフリット（フライドポテト）も沢山付いて満腹。店のおじさんは写真のシャッターを押してくれたり、とても気さくで親切で、本当に良い店です。このままバスでサンラファエルに帰っても良いのですが、切符はどうせ1時間乗り放題なのだから、妻の発案で、先ず帰りの切符で終点のトライヤTRAYAS POINTE NOTR-DAMEまで乗っていって、車窓から景色を見て、折り返しそのバスでサンラファエルに帰る事にしました。お陰で、入り江と岩の織りなす美しい海岸の景色を、全部往復し堪能して帰りました。

バス料金は切符1枚が1.2ユーロ（150円位）で、行きに1枚、帰りに1枚の計2枚（300円くらい）の信じられない安さでバスの集発点から終点まで往復できました。
ホテルで一泳ぎしてから、あの美味しかったレストランLe Coelancantheを訪ねましたが残念ながら、予約で一杯ですと、断られてしまいました。（直後に分かったのですが、今夜は金曜日で、音楽会が開催され、普段より何倍もの人出だったのです）。仕方なく、エカイエ（カキむき職人）のいる別の海鮮レストランa la Mareeに行きました。

ここも当たりで、生牡蠣のうまさは、今までで最高。テーブルの上に、縫い針のような細い金属の線がワインのコルクに刺さって在りました。お店の人が来て、これは小さい巻き貝から身を取り出す道具です、という。本当に指先の爪くらいの1ｃｍにも満たない生の巻き貝が沢山お皿の氷の上に載っています。確かに、これではフォークでは取れない。コルクからピンを抜いて、それでちび貝をほじくる。初めはうまくいかなかったのが、だんだん上手になり、この小さい身が美味しい。初めての体験です(フランス人はこんな小さな貝まで食べるのか！）。メインの魚も美味しかったし、デザートのクレ－プシュゼット（上野精養軒では目の前で作ってくれます）もすてきでした。レストランを出ると、歌声が聞こえるので、進んでいくと、ヨットハーバーの一角に野外ステージがあり、沢山の椅子が並べられて、500人ほどの聴衆が座っています。初めは声は大きいけど、歌い方はさほどでもない、と思ったら、地元トゥーロンから来た、大学の研究室の女の子だったり、パン職人の女の子だったり、素人歌手の前座でした。その後、プロの歌手が出演、なぜかジャズだの、映画タイタニックの主題歌など、アメリカの曲を英語で歌いました。そのあと、ギターを抱えたお笑いタレントが登場。彼が食事中に作曲したオリジナルソングとして「ムースオウショコラ」を会場の人と一体になって歌って、大爆笑。眠気も覚めてしまいます。フランス人は夜が遅いので、私達は途中で会場を出て、ホテルに帰りましたが、部屋に戻っても歌声は相変わらず聞こえていました。

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