サンラファエル(南仏)旅行 その4 サンラファエル市内
                                                                                

8月13日(火)
今日は一日フリーの日。午前中はサンラファエルを歩き回って、市内の地理感を養い、暑い午後は海水浴をする予定にしました。ホテルの直ぐ近くにはサンタル チア港Port Santa Lutiaがありヨットハーバーには。沢山のヨットが繋留され、ヨットスクールなども開講されています。ここに「Port Santa Lucia」というバス停があって、市内を通り、国鉄駅裏のバスターミナルGare Routiereまでのバスルートが走っています。運賃はわずか1.2ユーロ。乗る際、時刻を刻印します、というのは1時間以内なら再び同じ切符で乗車で きるからです。わずか10分たらずでバスターミナルに到着。ヨーロッパの鉄道駅は改札がないので、出入り自由(駅入場券などは無い)駅中を歩いてみて、バ スターミナルの端から階段を登ると国鉄駅構内に通じていることを確認しました。そして、金曜日に行くコルニシュ・ドルCorniche d'Or(黄金の断崖)方面の定期バスが8番線7:30発で有ることも確認。バスターミナルをでて、国鉄駅裏の市街を散歩しました。市庁舎があり、その近 くに、ミシュランガイドle guide Michelinに載っている、La Brasserie "Tradition & gourmandiese"を発見。12時からというので、近くをぶらついてから12時に入ると、予約は、と聞かれ、無いです、と答えましたが、端のテー ブルが空いていて座れました。お客がどんどん入ってきて、店の外側のガーデン席はたちまち満席です。それもそのはず、1人18ユーロで、2品とデザートま で付くのですから。くるみと、イチジク入りの田舎パンは、珍しくもあり絶品なのですが、その上に、豚肉のほぐして煮込みペースト状にした、フランスのお袋 の味Rillettesリエットを塗って食べる。これは!!うまい。次いで、野菜を下敷きに大きな生きのいい海老が何尾もお皿一杯に盛られた冷製。次ぎに メインの魚、又は肉。最後のデザートはフルーツグラタン。サンラファエルは安くてうまい。


帰途、商店街でホテルの売店の3分の1の値段でビーチ用の中国製のゴムぞうりを買い求めました。
帰りは、美しいビーチ沿いの通りを眺めながら歩いて25分くらいで、ホテルに戻りました。さっそく、ゴムぞうりに海水パンツをはいて、Tシャツを羽織っ て、ホテルを出ました。5分も歩けばもう海岸です。小石の浜辺だけど、ここは空いているし面倒だから近場で泳ごう、と入ってみたら、海の中は角材の石柱が ごろごろ、足の置き場もなく、すねにはひっかき傷。よく、こんな中で泳いでいる人も居るものだ(実際にいるのです)。私はたまらず海から這い上がって、混 んでいるけど、やはり、砂浜の海水浴場にいくことに決めました。連続するビーチを更に10分ほど歩いて砂浜です。混んでいましたが、どうにか場所を確保し て、シートを敷いて、妻と私と、かわりばんこに荷物を見張って、海水浴をしました。

水温は適温で寒くはありません。ゆったりと青い透明な海に浮かぶと、ヨット、遠方の山、青空、聞こえてくるのは家族連れの子供の声が混じったフランス語、 最高のバカンスです。面白かったのは、海水浴場砂浜の後方の土地に、金柵で囲った一角があり、犬専用の排泄場所が設置されていることです。これなら、犬好 きのフランス人が安心して、海水浴を楽しめるわけです。ひとしきり泳いでも、夏時間ですから、太陽はまだ天空にあります。ホテルに帰って、シャワーを浴び て、今度はホテルのプールに行き、泳いだりプールサイドの長いすで寝そべって、滞在ホテル名でもあるBrise de Mer(海からのそよ風)で涼みました。

お昼にコース料理を頼んだので、夕方になっても空腹感無し。軽めの食事をしようと、ヨットハーバー沿いのレストラン街に行きましたが、こう暑いとピザなど は食べたくありません。奥の方の、西日をまともに浴びて、若い女性がサービスしているレストランの前で、足が止まりました。サングリア付きのパエリヤセッ トです。軽そうだからこれを選びました。これが大はずれ、西日が海面に反射して猛烈にまぶしいので、私たちは向き合わずに二人並んで西日に背を向けてテー ブルに着きました。出てきたサングリアと称する物は、まったくインチキで赤ワイングラスにレモンの切れ端が数切れ浮かんでいるだけのもの。パエリヤに至っ ては、サフランを使わず、安いカレーの素であるターメリックで色づけされた、小エビ、小ムール貝が少し入ったぐちゃぐちゃの混ぜご飯で、幼稚園の給食の方 がはるかに上等、というひどい代物。今までに食べた中で、最悪の一皿。海老と、ムール貝をちょっとほじって食べて、後は残しました。作る人の顔が見たいも のだと思っていたら、カウンター越しに、汗をかきながらフライパンをかき混ぜている孤軍奮闘の普通のおやじさんが見えました。だめだこりゃ。

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