サンラファエル(南仏)旅行 その3 モンペリエからサンラファエルへ

                                 



8月12日(月)
このホテルは、駅から徒歩5分、中心街にも5分と近く、スーパーマーケットMONOPRIXも近くにあり、部屋は静かで心地よい。ただ、朝食のクロワッサ ンだけはいじけて小さくて不味い。ホテルの会計を済ませて、部屋に戻ると、予約した値段より高い事を妻が見つけて、フロントで交渉して、差額を返還振り込 みにしてもらう。(帰国後直ぐに差額が戻ってきました、良心的なホテルです)
ホテルでもらったモンペリエの市街地図は、大判でとても良く出来ていて、見所、歩き方まで、詳しく出ています。 市街はトラムが発達していて便利なのです が、フロントのおじさんが言ったとおり、歩いても十分回れる大きさの町ですから、トラムには乗りませんでした。先ず道を少し上って、凱旋門をくぐり、水道 の塔まで行き、そこから市街を眺めました。

そこから北に少し下ると、フランス最古の医学校があり、入り口には創設者の2人の銅像が、道を挟んだ向かいには研究所が、そして、大学の道を挟んで東隣に は、大きな薬草園がありました。

時間が無いので、どちらも外見だけで、ホテルに戻りました。モンペリエ駅は改装中で、外観は塀に囲まれよくわかりません。ホームに出てもがらんとしていま す。実は、駅舎は階段を上がった、2階にあり、そこには、人が大勢たむろし、切符を買い求めたり、案内を聞いたりしていました。こんなに混んでいるので は、当日売りの座席は無いでしょう。切符を早めに5月に買っておいて良かった。フランスでは、出発時間が迫らないと、何処のホームから乗るのか、掲示され ません。掲示板を見ていると、何と、私たちの乗る予定の11:15発のNICE行きだけが1時間半遅れ、と書かれて、出発ホームは、出ていません。(2回 目のトラブル)実際、後発の列車が時間通り来て、先に出発して行きます。昼時の日差しの暑い人混みを避けて、駅案内係の居る涼しい部屋の隅で、掲示板を見 ながらひたすら出発ホームの確認をすることになりました。0時45分発1番ホームと掲示が出たので、私たち乗客はあわてふためいて、2階の階段を一階の一 番ホーム目指して駆け下りました。車内は満員で、荷物置き場も満杯です。大きな旅行鞄を網棚に持ち上げる力はありません。車内の中央部に、座席の少ない所 があって、若干のスペースを見つけたのですから、悪いけど、そこに鞄を置かせてもらいました。混んでいるせいでしょうか、行きも、帰りも車掌さんの検札は 有りませんでした。(これは希有なことです)14:23マルセイユ着、遅れているにもかかわらず、予定通り、25分かけて機関車を交代して、ようやくマル セイユ駅を発車、サンラファエル駅16:20着。ミシュランのガイドブックを頼りに、駅から徒歩7分くらいの海岸縁の所にあるインフォメーションに行き、 ヴェルドン渓谷行きのツアーバスを申し込みました。週一回、木曜日運行で、私たちのホテル近くのPort Santa Luciaサンタルチア港バス停で乗車出来ると言うので、早速申し込む。1人18.5ユーロ。次ぎに、サントロペSsint -Tropez行きの船を聞くと、出発も、乗船券もインフォメーションの直ぐ近くの港にあるles Bateau de Saint-Raphaelという汽船会社で買い求めて下さいとのこと、さっそく汽船会社に向かいました。行列に並んで窓口に行くと、明日(火曜)の券は 売り切れです、水曜日(14日)から買えますというので、9時出発、6時帰りの往復切符を買いました。1人25ユーロ。これで、日程が決まりました。13 日(火)はサンラファエル散策、海水浴。14日(水)は船でサントロペ。15日(木)ヴェルドン渓谷ツアーバス。16日(金)コルニシュ・ドル(黄金の断 崖)に定期バスで行く。17日(土)モンペリエ買い物、18日(日)モンペリエ・ファーブル美術館ということになりました。
汽船会社から、海水浴でにぎわう美しいサンラファエルの海岸線に沿って、ヨットハーバーがあるサンタルチア港めざして、旅行鞄を牽きながら歩いていきまし た。

午後5時頃でも夏時間ですから、太陽はさんさんと輝き、こんな暑い中を歩かせて、と妻に文句を言われながら30度をこす日差しの中を約25分歩いて、 ようやくホテルBrise de Merに到着。サンタルチアヨットハーバーの裏手で幹線道路から1本引っ込んだ所に位置し、車の騒音も聞こえず静かな、大きなプールとジャグジー風呂を持 つホテルで、私達の部屋はプールに面したバルコ ニーからヨットの帆柱と、青い海が見える、眺めの良い三階の部屋です。
バルコニーには椅子二脚とテーブルがあり、水着を洗って干すのに便利です。ホテルの廊下で行き会う客は、水着にゴム草履のスタイルです。西日が暑いので、 電動式ブラインドを下ろし、部屋のエアコンをつければ、直ぐに涼しい室内に変わります。
夕食は、ホテルにもレストランが在るのですが、それよりも、歩いて5分ほどの、ヨットハーバー沿いに、10数軒のレストラン街があり、インターネットの口 コミで評判の良かったレストランLe Coelancantheに行く事にしました。

魚の骨のマークの店です。お店のムッシューもマダムも、とても、てきぱきとして、しかも温かい心で応対してくれます。妻はグラスワイン(白のコートドプロ バンス)、私は水道水(カラフド・オー)。ワインの分量は優に他店の2倍はあり、おじさんは、よく見ていて、途中で頼まないうちにカラフド・オーの2本目 のお代わり瓶まで持ってきてくれました。
前菜のフリュイドメール(生のカキ、ツブ貝、二枚貝そして茹でた大きな海老が氷を敷き詰めた大皿の上に載せられて、レモンを添えて出て来ました。新鮮で、 沢山の量で、とても美味しくて、やっぱり海辺のレストランは素晴らしい。隣の席には、男の客がが1人で、ブイヤベースの鍋を、一口ごとに、ああうまい、う まいといいながら体全体を揺すりながら食べています。私たちは、2品目に、大きな保存瓶を鍋に見立てた、ブイヤベースもどきをいただきましたが、本当に、 魚の出汁のきいた美味しい一品でした。ほおずきの実が添えてあり、とても甘い(後日スーパマーケットで、ほおずきの実が売っているのを確認)。夕日がヨッ トのシルエットの中に赤く輝きながら沈んで行きます。素晴らしい景色です。デザートをいただいて、すっかりお世話になったご主人とマダムに感謝して、涼し い海風に吹かれながら、満足して店を出ました。

サンラファエル目次目次に戻る